●おはなし「あつしくん」(さく/ななし )に見るアジシスの行動理念
おはなし「あつしくん」は、アジシスの幼少期を現代風にアレンジした
作ななしによる風刺童話である。この童話は、アジシスという人間の行動理念を
我々に示している。これについて考察してみよう。
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あるひのこと、あつしくんはアイスクリームをかおうと、おみせにいきました。
あつしくんはアイスをひとつえらんで、100えんをだしましたが、
おみせのおじさんは こういいました。
「ぼうや。しょうひぜいがつくから、これではたりないんだよ」
あつしくんは おどろいて、こういいました。
「うそだ!まえは100えんでかったもん!
おじさんは、ぼくをだまそうとしているね!」
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あつしくんは小学生の子供と思われるが、おそらく北詰敦志を指している。
さて、あつしくんは、冒頭からアジシスの行動理念をむき出しにする。
アイスを買って消費税が足りないと説明する店主を称して、
「自分を騙している」との見解を下す。
これはアジシスの、猜疑心の強さを示している。
このようにアジシスは、自分の意に反すること、他人の言うことはすべて
疑ってかかるのである。このような行動は、アジシスのネット上の振る舞いで
よく見られる。
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おみせのおじさんは なんどもせつめいをしましたが、わかってもらえません。
しかたなく、おじさんはこういいました。
「しかたないな。ぼうや、きょうだけは 100えんでいいよ。
つぎからは105えんいるからね」
でも、あつしくんは おれいをいうどころか、
「やっぱり100えんなんだ。だまされるところだった。
ひどいおじさんだ。みんなにいいつけてやる!」
とさけぶと、おじさんからアイスをひったくって みせをとびだしました。
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説明を繰り返す店主であるが、彼の猜疑心を消すことはできない。
自分を頑なに正義であると信じ、他人の言うことは自分を陥れる虚言であるとして
譲らない。それ以前に、人の話を聞いているのかも疑問である。これもネット上で
よく見られる行動である。
根負けした店主が、今回だけは見逃すことにすると、彼は感謝するどころか、
恨み言を残して店を出る。
自分への特別措置を「非道い!」「訴える!」とし、本来恩に感じるべきところを
仇で返す。これは、アジシスの海部弁護士や大家さんに対する態度に合致する。
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あつしくんは、かえるとちゅうも、ずっとおこっていました。
「まったくひどいおじさんだった。あんなみせには もういくもんか!
・・・あっ!」
あつしくんは、つまづいて ころんでしまいました。
アイスをたべながら あるいていた あつしくんは、おちていた いしころに
きがつかなかったのです。
「ちくしょう!なんで こんなところに いしころがあるんだよう。
わかった!きっと まさるくんの しわざだ!」
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猜疑心も去ることながら、アジシスの真骨頂はここからである。
自業自得で生じたことに対し、理由を付け他人のせいにしてしまうのである。
彼は自分の非を絶対に認めない。自分に望ましくないことが起これば、すべて
「誰かの嫌がらせ」と考えるのである。
あつしくんの場合は、すぐに「まさるくん」のせいにしてしまうが、アジシス
も同様である。
アジシスは以前、2ちゃんねるにHPの宣伝投稿をしまくり、宣伝防止システム
Rock54の規制対象となった経歴を持つ。ところが、彼は自分の非を認めようとせず、
「2ちゃんねるは口封じをしている!これは赤塚裁判官の圧力によるものだ!」
と、常人では考えられないほど論理を飛躍させる。
さらに、これには証拠があるのだと言う。その証拠を童話と照らしあわせながら
見てみよう。
----本文4---------------------------
まさるくんは、あつしくんのともだちでしたが、きのう あつしくんと
けんかをしてしまったのです。
「そういえば、まさるくんは きのう ここをあるいていたぞ。
やっぱりそうだ!それが しょうこだ!これは まさるくんのわなだ!」
あつしくんは おぼえたばかりの「しょうこ」という ことばをつかえて
ちょっぴり うれしくなりました。
でも ころんだときに あしをくじいて おきあがることができません。
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彼は得意の「証拠」なる言葉を使う
その証拠たるや、まるで非論理的である。これはアジシスロジックと呼ばれ、
まず結論ありきであり、考えられる他の可能性を一切否定してしまうものだ。
さて、アジシスが赤塚裁判官が2ちゃんねるに圧力をかけたとする証拠であるが、
「赤塚裁判官のスレにアジシスがレスを付けたところ、そのスレが消えたから」
というものである。2ちゃんのスレがdat落ちするなど、日常茶飯事であるにも
関わらず、この一点のみで動かぬ証拠と決めつける。恐ろしい論理構造である。
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そこへ やさしそうな おねいさんが とおりかかりました。
「ぼうや。どうしたの?」
あつしくんは なきながら こたえました。
「おじさんに だまされて、まさるくんに やられたんだい」
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ここで、第二の被害者「優しいそうなお姉さん」が登場する。
さて、この段階で既に彼は間違っている。
彼はおじさんに騙されていない。彼の要望がとおり、消費税抜きでアイスを
むりやり買ったのである。にもかかわらず、彼は騙されたと平然と主張する。
さらに、石ころを置いた犯人も決定済みである。
一方、アジシスは、三井のリハウスが覚書を返してほしいと頼みに来たとき、
警察を呼んで追い返した。もちろん覚書は渡していない。しかし、アジシスは
「恐喝された!」「当方の権利を奪う行為だ!」と叫ぶのである。
----本文6---------------------------
「まあ、かわいそう」おねいさんは、あつしくんを だきおこしてあげました。
「あっ」
そのときです。あつしくんの もっていたアイスが おねいさんのふくに
おちてしまったのです。
「ひどいや!おねいさん!ぼくのアイスをどうしてくれるんだ!
べんしょうだ!べんしょうだ!」
あつしくんは カンカンです。
「ごめんね。ぼうや わざとじゃないのよ」
「わかった!おねいさんは まさるくんのおねえさんなんでしょ!
まさるくんに たのまれて ぼくがころんだか みにきたんだ!」
「え?ぼうや。どういうこと?」
おねいさんは わけがわかりません。
「とぼけても だめだ! いしころがあったところに おねいさんがきたのが
なによりの しょうこだ!
アイスまでとっちゃうなんて きょうだいそろって ひきょうすぎる!」
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語るまでもないが、恐ろしい論理の飛躍である。
これは、アジシスが自分に批判的な書き込みを見つけると、
「回し者」「関係者」「本人」などと、決めつける行動に通じる。
----本文7---------------------------
あつしくんは「べんしょうだ!ひきょうだ!」と なきさけんでいます。
おねいさんは はずかしくて たまりません。
みんなが みているのではないかと そうっと まわりをみわたしました。
でも、みんな しらんかおを しています。
みんな あつしくんが どういうおとこのこか よくしっていたのです。
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この童話は、道理の通らぬことを言い続けても、誰も見向きもしない、
との教訓をこめて、物語を締めくくっている、
まさに、アジシスの姿をここに見ることができる。