食糧難と強制労働だけではなく、暴力と性的虐待も日常茶飯事だという。
<女性の人権など全く無視されている。真っ裸にされ、人前で性的交渉を強い
られる。そのような状況では女性は自分の身を守ることはできないし、夫は妻
が警備員にレイプされていることを知っても、抗議どころかそれを口にするこ
ともできない><木から線路に落ちた栗を拾おうとトロッコを止めた運転手
(収容者)を、警備員が射殺した。ある時、男の収容者が空腹に耐えかね、雄
牛のテール(尻尾)でつくった鞭を口に入れたら、たまたま警備員に見つかっ
た。彼は叩かれたうえに、便所の腸内寄生虫を食べさせられ、2日後に息を引
き取った。悲惨な話は山ほどあります。牛の糞の中に潰れていない豆があると、
みんな我先に奪い合います。死人が出ると着ていた服を取り合い、生きている
者が着る。人間の住むところではなかった><毎日10人ほど死にます。棺桶
はないので、死体は厚板に乗せて丘まで運んで焼く。そんな状況を私はきちん
と表現できません。雨漏りでいつもマットレスはぬれている。シラミがわいた
毛布を死人からはぎとって寝る。針や糸は支給されないので、ボロになった服
は銅線でつくろう。新入りがまず教えられるのが死体の埋め方です。私も2人
埋めました。
人道的援助もその一つだが、今は隠されている北朝鮮の人権侵害を世界に明ら
かにすることこそ、最優先の課題だと考えている
北朝鮮内部では、金日成、金正日父子を絶対視する思想教育を受けてきた民衆
の間から、恐怖政治と飢餓に耐えかねて民主化運動の地下組織が芽生えている。
学生、労働者、女性など多くの若者が家族を飢えで失い、金正日の失政を見抜
き、恨みを抱くようになった。まだ彼らだけでは政権を倒すまでの力はないが、
国際社会が金正日政権への一切の支援を止め、難民を積極的に受け入れると表
明すれば、北は内部崩壊を早め、政権を倒すことが可能になるかもしれない」
※以上記事引用:
http://www.weeklypost.com/jp/030124jp/news/news_1.html