「民主主義」でないのになぜ…

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56名無しさん@1周年
ある日のこと・・・
ソ連占領軍の将校が「今日いよいよキムイルソン将軍が凱旋してくるぞ!」
とピョンヤン市民にふれてまわった。
ピョンヤン駅周辺は、伝説のキムイルソン将軍を一目見たいという群集で溢れかえった。
しかし姿を現したキムイルソンを見た市民は皆一様に落胆した。
なぜか?

キムイルソン。
遡ること20年くらい前頃だろうか、その名が朝鮮民衆の間で密かに密かに語り継がれるようになったのは。
「キムイルソンという英雄が日本に闘いをいどんでるんだって」
「悪逆非道な日本軍もキムイルソンには勝てないらしいな」
「いつの日か白い馬に乗ったキムイルソン将軍が苦難の同胞を救いにくるんだ」

金日成・金一成・・・・・漢字表記さえ定かではなかった口伝の伝説。
その伝説は長い間、言葉も名前も奪われた民衆を、慰め、支え続けてきた。
そう、もう20年以上前から。

しかし群集の前に姿を現したその「伝説の英雄」は・・・30そこそこの若者だった。