首脳会談を中心に日本と中国、世界が当面する問題を話し合いたい
出発にあたり 不破議長があいさつ
前回の九八年は、両党関係を正常化させた直後の訪問で、首脳会談で
いろいろなことを話し合いましたが、そのときに「今後、お互いのこと
を白紙で研究しあおう」と話したように、いわば初対面の関係でした。
今回は、四年間の交流を経た上での訪問で、江沢民総書記との首脳会談
を中心に、いろいろな分野の人々と意見交換ができると思います。そこ
で日本と中国、世界がいま当面している問題、また二十一世紀に直面す
るであろう問題について話し合いたいと思っています。
社会科学院で学術講演をおこないますが、これは私の外国訪問では初
めてのことです。そこでは「レーニンと市場経済」というテーマを取り
上げますが、今年は中国が「社会主義市場経済」の方針を決定してちょ
うど十年となります。中国はそれを百年というスケールでとりくんでい
ます。
われわれも一連の諸段階を経て社会主義に向かう展望をもっています
が、そのときには当然、「市場経済をつうじて社会主義へ」という展開
になるわけで、その意味ではここには世界的に共通の問題があります。
レーニンはこの問題に最初にとりくんだ共産主義者でした。レーニン
をふり返りながら、現代への教訓を引き出したいと思っています。
五日間、よく働いてくるつもりです。お見送りありがとうございまし
た。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-08-27/02_0102.html