http://www.tokyo-outlaws.com/cgi-bin/index.cgi この3月17日に告示された横浜市長選挙だが、直前の中田宏代
議士(37歳。無所属の会)の立候補で俄然、熱気を帯びて来てい
る。
というのも、現職市長の高秀秀信氏がこれまで自民党などから
全面的支持を受け、実質、無風選挙を続けて来たが、12年間とい
う「多選」と「高齢」(72歳)、そして後述するような行政の私
物化から、自民党と民主党の一部、そして自由党などが今回は中
田氏支持に回っているからだ。
さて、その問題の私物化の一つの典型例が東急電鉄との癒着。
バブル時代、東急沿線の地価は高騰したため、東急はその土地
開発を積極的に進めてた。そして、それをスムーズにやるために
は、行政(横浜市)と地元地主の協力が必要不可欠だった。
そこで東急が取った方法とは、東急沿線の同社がすでに所有す
る土地の一部を横浜市に無料提供し、市はその土地を沿線地域の
自治会館建設のためにさらに無料提供することだった。そして、
さらに市はその上物建設のために建設費の半分の補助金を出した。
この“アメ”によって、自治会の役員にはだいたい古くからの有
力地主が就いているから、市長選挙の際には自治会の推薦という
かたちで選挙マシーンになる得る。また、東急も地主との交渉だ
けでなく、行政の網がかかる区画整理などやりやすくなるーーこ
ういう三身一体の癒着構造がバブル時代、出来上がったわけであ
る。
ところで、2001年11月10日から、『田園のユーウツ』なる映画
が封ぎられている。三浦友和が田園沿線に住むごく普通のサラリ
ーマン役で登場。三浦はまったくのノンポリだったが、たまたた
自治会会長に就いたことから自治会館を巡る前述したような疑惑
を知り、前自治会会長の倍賞美津子と対立。我らが街の「構造改
革」大作戦を展開するというストーリー。
実はコレ、同映画の製作・配給を行なっているプライド・ワン
なる会社社長の実話を元にしたものなのだ。タイトルの田園とは、
東急線の走る横浜市青葉区を指す。そんなわけで、いまこの映画
が横浜市内では特に大きな話題を呼んでいるのである。
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