>>566 政府や訪朝団がこれまで何度も拉致問題を議題にあげようとした瞬間に
北はこれまで交渉をうちきってきた。
こうした北の特殊性がある中で、どうしたら解決の糸口がみいだせるかを
外務省も与野党各党も研究した結果、「包括的交渉」という手法が
「当時の段階」ではもっとも交渉の入口に立てる方法である。というのが
外務省、政府自民党そして共産党もふくめた共通認識であり、当時はマスコミ
も含めて異論はなかった。
貴党のいう「拉致はあくまで疑惑の段階」という論法は拉致問題を前提として
は交渉そのものの成立すら望めない当時の状況を色濃く反映したものだった。
共産党が当時朝鮮労働党と敵対関係にあった事を知っている人間には、
北を擁護しているなどの受けとめかたはしないだろうが、普通の人には
理解できないだろうよ。
北の犯行と断定して外交交渉にのぞめば解決が早かったという人がいるが、
それは結果論である。
アメリカの強硬姿勢やよど号グループの証言、冷え込んだ経済情勢、
工作船の撃沈・引き上げなど追い詰められた現在の状況と当時の情勢では
交渉の土台そのものがちがいすぎる。
遺族の悲しみは永遠につづき、取りかえしのつかない事をしでかした
北朝鮮は絶対に許せないと思う。
共産党も超党派の訪朝団に加わり行動をおこしていた事は知っているが、
もっと強力に北批判を打ち出しておくべきであったという批判
は真摯に受け止めるべきである。