【御同朋】浄土真宗(真宗)総合サロン71【御同行】

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414渡海 難 ◆Fe19/y1.mI
 アンチの坊様へ
 こういう言い方をすれば、「別に自分はアンチとは思っていない」とか、「アンチってどう
いう意味だ」と言いたくなるようなひとがいる。しかしその中でも、「もしかすると自分を宛
名にしているのかな」と思ってくれる人はいると思いますので、そのような、「もしかすると
自分を宛名にしているのかな」と思ってくれる人に申し上げたい。

一 本願寺の浄土真宗だけが浄土真宗ではない。
  ここは、比較的分かってもらえると思います。

二 親鸞聖人の本当の教えは、本願寺の浄土真宗以外のところにある。
  ここも、「そうかな。うんうん。そうかも知れないな」と思って貰えると思います。

三 親鸞聖人の本当の教えはなんだと思う?
  こう質問を受けると、答えられないと思う。

● そういう方々に申し上げたい。

1 大般涅槃経要文を是非読んでほしい。
2 五会法事讃略抄を是非読んでほしい。

  いずれも、真宗聖教全書の中に、親鸞真筆集として含まれています。真筆というのは、大
正時代に判明しました。
  漢文ですが、親鸞聖人の返り点・和訓が含まれています。漢文の返り点・和訓の書き方は
鎌倉時代に完成しています。親鸞聖人の返り点・和訓は、教行信証では、意識的に文法を無視
・否定している所もありますが、大般涅槃経要文と五会法事讃略抄にはそういうところはない
ようです。しかし、多分、宗祖の間違いだろうと思うところがある。中国の人にメールで問い
合わせたら、宗祖の間違いだったと分かったところもあり、多少読みにくい部分があります。
意味が二通りに解釈できるところもあります。それでも、99%は十分に読めるようになって
います。 渡海難は全文を書き下し文に直してあります。希望があれば、メールで送ることが
可能です。
415渡海 難  ◆Fe19/y1.mI :2013/09/09(月) 16:53:14.52
 いずれにしても、大般涅槃経要文と五会法事讃略抄を読めば、親鸞聖人の教えとして従来か
ら言われてきた概念は、百八十度変わるはずです。本願寺が一般公開を渋っている事情もよく
わかります。歎異抄で理解してきた真宗論は、これで木っ端微塵に吹っ飛ぶでしょう。いまま
で分からなかった親鸞聖人の主張が、僕はこれでほとんど解決しました。親鸞聖人の教えとし
ては、極めて重要な文書です。


3 法華経を読んでほしい。法華経は極めて重要な経典です。法華経を読むと、親鸞聖人の行
動原理が透明になってきます。
 親鸞聖人という人は、念仏を称える法華経の行者であったことがわかります。

4 中村元先生の原始仏教を勉強して欲しい。親鸞聖人の思想を考える上で、あふれんばかり
のヒントが実にたくさんあふれている。
 中村先生の論文は、導いた結論が重要なのではない。結論に導くため、大量の経典の引用を
してくれている。これが実に参考になる。中村元先生の原始仏教を読まなければ、けっして目
に触れることのない重要な経典の引用箇所が、実にピンポイントで整然と並べてくれてある。
だからこれを読むと、中村先生の論文の結論に反し、親鸞聖人の言っていることが実に透明に、
合理的に見えてくる

5 教行信証を読んでほしい。僕は、数人の坊さんに教行信証論を講義しています。宗門の中
では決して聞くことのできない考えかただと言ってくれています。僕は、かなり詳細に解説し
ています。
 渡海難から教行信証論を教わるなんて、背中に毛虫が走るより気持ちが悪いという人はたく
さんいるでしょう。それなら、教行信証を自分で繰り返し書写して欲しい。僕は何度も書写し
ました。親鸞聖人は、実に精密な思考をしています。そしてできるだけ暗記して欲しい。昔の
人の学習は書写と暗記です。僕は暗記まではしてないけど、どこに何が書いてあるかはほとん
ど分かります。
 全体の構造を把握し、その内容を大般涅槃経要文と五会法事讃略抄と尊号銘文で補強してほ
しい。
416渡海 難  ◆Fe19/y1.mI :2013/09/09(月) 16:54:32.85
 教行信証の参考書は山辺習学の教行信証講義です。確かにこれは実に間違いだらけの本です。
間違いのいくつかは已に2ちゃんねるでもぼくは指摘してきた。夥しい数の間違いであふれて
います。しかし、それでもこれを越える参考書は存在しないと思う。僕も最初はこの本で勉強
しました。

6 葬式・法要の思想は、親鸞から導くような議論は止めた方がいい。真宗の坊さんが葬式・
法要を行うのは、浄土真宗の僧として行っていると思ったら大間違いです。かつて親鸞聖人は
勧進僧だった。葬式・法要の思想は、鎌倉・戦国時代のその勧進僧の流れを汲んでいます。そ
の原点は親鸞聖人ではなく、空也上人であると考えるべきです。
 空也上人は、疫病で倒れていた死体を火葬して町の浄化を図り、親の無い子を集めて養育す
るという社会事業を行った。こうして、国家の庇護のないところで大衆仏教が始まりました。
 自分たちの行う葬式・法要の思想は、親鸞に求めるのではなく、空也上人を原点にして考え
て欲しい。きっと非常に有益なヒントが見つかるだろう。

6 宗門の体制派の人と論争することを僕は決して止めない。しかし、宗門の体制派と論争し
て彼等を屈服させるのは今ではない。

 相手の非を否定形の文脈で分析することも重要だが、それ以上に、自説を肯定系の文脈で、
自分にも他人にも説明できるようになることがもっとも重要だ。それには、十年、二十年かか
る。
 宗門の体制派の論理を否定形の文脈で分析できたら、その次にはもっと重要な仕事が待って
いる。そこがもっとも大事なことだ。そう思うべきだろうと思う。
417ランボー法師 ◆Nic8pW.NtU :2013/09/09(月) 17:03:16.62
衆生を救う事を諦めて、妻帯し農民的余生を過ごした坊様が居たんだなあナムナム。
利用されて可哀そう。
だが、真剣に『無量寿仏観経』に取り組んでいたら、世の中に米櫃思考は生まれなかったかも。
418渡海 難  ◆Fe19/y1.mI :2013/09/09(月) 17:06:33.43
 もう一つ、必ず読んでほしい本があります。追加しておきます

 「天台小止観」です。親鸞聖人に仏教を学ぶ上での必読書と考えます。