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名無しさん@京都板じゃないよ:
東京電力について書かれた本『東京電力 帝国の暗黒』 恩田勝亘(おんだかつのぶ)
第2章 隠蔽体質 より
P50
“死亡した人の遺族は原発内での仕事について詳細に知る術はない。また管理区域で働く者には
携帯を義務付けられている放射線管理手帳、通称「被曝手帳」なるものがあることを
知る遺族はほとんどいなかった。「なくしてしまう」という理由で、下請け企業がが預かるのが
普通だからだ。そしてその会社に問い合わせると、当然ながら、「許容量以下」という 返事が返ってくる。”
P52
“日本の原発は米国のGE社(ゼネラルエレクトリック社)が開発したBWR、
WH社(ウエスティングハウス社)が開発したPWRという2つのタイプを使っている。
前者は東芝と日立、後者は三菱重工が代表的なメーカーだ。これら重電メーカーの
の下に二次、三次下請けとして配線や配管、溶接など各専門の技術系企業がつく一方、
清掃や汚染された作業服の洗濯といった単純労働ながら被曝する場所での作業員も多い。
それらの末端には地元の農家のおじさんなど、わずか3〜4人を抱えた「人夫出し」の
親方から派遣された五次、六次下請けの作業員も珍しくない。一口に「原発作業員」と言っても
その内訳は多層構造になっている。”
P57
“「福島第一原発の第1号機は、事故の多い原発として有名なんです。
公表されたものだけでも、ポンプ故障による自動停止や配管のひび割れ事故があり、
78年には修理のための特攻要員として、アメリカから黒人作業員を呼んで、国会でも問題に
なったほどです。」(原子力担当記者)”
以上でもほんの一部。ほかにも
「中国共産党ナンバー4とのつながり」「被曝しても本人には知らせない。」
「福島第一原発3号機は日常的に事故が多い」など。
トラブル隠しは発覚したものだけでも1976〜2007年だけでも27件。(P82〜84)
原子力関係はマジでブラック企業。しかも企業体質どころか地域ぐるみ、医療機関ぐるみで隠蔽している。