【総本山】 高野山真言宗総合スレ弐伍【金剛峯寺】

このエントリーをはてなブックマークに追加
600ランボー法師 ◆uIU6J7Th0Y
寺子屋 ランボー法師 今夜の教訓 愚かなアンチの為に

落語 「抜け雀」 
宿場に風体の良くない若い男が現れたが、旅籠の客引きすら声をかけないその男に、夫婦二人
だけの旅籠の主人が声をかけた。
宿泊してからというもの一日中大酒を食らって何するでも無しゴロゴロしていた。
宿代気がかりのおかみさんがが、気弱な亭主に宿代を催促させる。
その男は、”銭は無い”という。
たまたま先客が勘定のかたにとおいていった作りの良い衝立に、”売ってはならんと言い置いて
”五羽の雀を書き勘定のかたに置いていった。

旅籠の夫婦は、衝立に絵を書かれた事で、売る事も出来なくなった、とボヤクのだった。

翌朝その衝立のある部屋の雨戸を開けると、衝立から朝日へ向かって雀が飛びだし餌をついばむ
とまた衝立へ戻ってくる。
これが評判になり宿屋は大繁盛、藩主が千両で買い上げると言うが売らないという約束なので
ままならぬ。

この先にもう一つ落ちがあるのだが、此処での風刺は、凡人の目線では計り知れない能力を見抜く
ことは出来無いと言う事のようだ。
時代が何時であろうが、我に支配されていては、その本筋や価値を見誤り、大切なものが手中に
入っても握る事が出来ず、後で後悔すると言う、先人の戒めが有ると思う。