32 :
名無しさん@京都板じゃないよ:
高天原に 神留り坐す 皇が睦 神漏岐神漏美の 命以ちて
八百万の神等を 神集へに集へ給ひ 神議りに議り給ひて 我が
皇御孫の命は 豊葦原の瑞穂の国を 安国と 平けく領ろし召せ
と 事依さし奉りき。
斯く依さし奉りし国中に 荒ぶる神たちをば 神問はしに問はし
給い 神掃ひに掃ひ給ひて 言問ひし磐根樹根立ち 草の片葉をも
言止めて 天の磐座放ち 天の八重雲を 厳の道分きに道分きて
天降し依さし奉りき。
斯く依さし奉りし四方の国中と 大倭日高見の国を 安国と定め
奉りて 下津磐根に宮柱太敷き立て 高天原に千木高構りて
皇御孫の命の 瑞の御殿仕へ奉りて 天の御蔭日之御蔭と隠り坐して
安国と 平らけく領ろし召さむ国中に 成り出でむ天の益人等が
過ち犯しけむ種々の罪事は
天津罪
国津罪
幾許だくの罪出でむ。
斯く出でば 天つ宮事以ちて
天つ金木を本打ち切り 末打ち断ちて 千坐の置坐に置き足らはして
天つ菅麻を本刈り断ち 末刈り切りて 八針に取裂きて
天つ祝詞の太祝詞事を宣れ。
33 :
名無しさん@京都板じゃないよ:2008/12/13(土) 01:40:14
斯く宣らば
天つ神は 天の磐門を押し披きて 天の八重雲を厳の道分きに道分きて
聞こし召さむ。
国つ神は 高山の末短山の末に上り坐して 高山の伊褒理短山の伊褒理を掻き分けて
聞こし召さむ。
斯く聞こし召してば 罪と云ふ罪は在らじと
風な戸の風の天の八重雲を 吹き放つ事の如く
朝の御霧夕の御霧を 朝風夕風の吹き払ふ事の如く
大津辺に居る大船を 舳解き放ち艫解き放ちて 大海原に押し放つ事の如く
彼方の繁木が本を 焼鎌の利鎌以ちて 打ち掃ふ事の如く
遺る罪は在らじと
祓へ給ひ清め給ふ事を 高山の末短山の末より 嵯急傾りに落ち激つ速川の瀬に坐す
瀬織つ姫と云ふ神 大海原に持ち出でなむ。
斯く持ち出で往なば 荒潮の潮の八百道の 八潮道の潮の八百会に坐す
速開きつ姫と云ふ神 持ちかか呑みてむ。
斯くかか呑みてば 息吹き処に坐す
息吹き処主と云ふ神 根の国底の国に息吹き放ちてむ。
斯く息吹き放ちてば 根の国底の国に坐す
速流離姫と云ふ神 持ち流離ひ失ひてむ。
斯く流離ひ失ひてば 罪と云ふ罪は在らじと 祓へ給ひ清め給ふ事を
天津神
国津神
八百万の神たちともに 聞こし召せと白す。