>>417 道徳会館な。
それは清末の羅教系新興宗教・一貫道の系統の道壇だ。
これは唐末に起源を持つ白蓮教の終末思想と明代の羅祖という人物の興した無生父母という夫婦の創造神
または無生老母・明明上帝という女性最高神へ迷いの世界から還るという信仰の羅教が混ざりあった宗教で
似た教団が清中期から乱立し、終末思想故に世直しを指向したので何度も反乱を起した。
一貫道は清末成立とされる所で直接反乱を起してはいないが、類似団体が反乱を起しているので弾圧を受けており
実際の大成者の張天然(張光璧)は日中戦争時日本寄りの南京政府の汪兆銘に協力したかどで
戦後国民党政府に漢奸として捕えられ成都で処刑されたという(教団内では病死)。
ここは道仏儒キリスト・イスラムの教祖を無生老母の使者として崇め、扶鸞という中国版コックリさんで神々のお告げを受け
特別の作法でその無生老母への道を開き五字真言という漢字五字の呪文を授けるという。
がこの教団は正統な道教・仏教団体からは今尚
「教匪(不逞宗教団体)、白蓮邪教」
と数多くのトラブルによって非難されており、一貫道道壇(流派もあるし、一道壇自体が独立性が高い)同士がお互いを邪教呼ばわりしている。
何故「みろく」なのかと言えば、源流の白蓮教や彼らの思想では終末世界の主催者にして救世主が弥勒仏であり
張天然の師の路中一がその化身とされた為である。(因みに張天然は中国民間で人気の高い奇僧・済公活仏とされる。)
また日本国内にはすでに別に数団体存在している。
長くなったが、余りお薦めはしない。