絶対他力 vs 空

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1名無しさん@京都板じゃないよ
最近、先の事なんて人間には分からないのだから、人間の頭で色々考えるのはやめて、
色々頑張ってみて、結果は(弥陀の本願/神仏の導き)を戴こうという風に考えるようになった。
そうしていると、他力と空の思想が意外に近いように思えてきたのだが、
私の考え方は他力なのか空なのか、どっちなのだろう?=それともどっちでもないのか?
2名無しさん@京都板じゃないよ:2008/04/30(水) 06:40:25
このスレは伸びない気がします
3名無しさん@京都板じゃないよ:2008/04/30(水) 20:28:16
>>2
そうですね〜。
4名無しさん@京都板じゃないよ:2008/04/30(水) 21:26:52
 vs どうやって戦うんですか
5名無しさん@京都板じゃないよ:2008/04/30(水) 21:34:22
>>4
そうでしたね。

蓮如対一休とかが良かったかなあ?
それも戦わないかorz...
6よくわからんが・・・:2008/04/30(水) 23:32:23
イコールでもいいんじゃね?
7名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/01(木) 15:06:05
今ちょっと本を読んでみたら、鈴木大拙さんも、
心理学的には同じ境地に達する、みたいなことを書かれていたそうです。
先に読むべきでした。

他力の境地≒空という事のようです。
8名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/01(木) 17:10:54
誰か「空の思想」でチベット問題を説明してみてよ
9名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/01(木) 17:58:52
>>8
人任せにするな。喪前がやれ。
10名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/01(木) 21:07:42
おい、真宗禿。もうええ加減にせんかい。
11名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 03:36:01
1です。
ただ私は在家の身ですが、このように考えていらっしゃる方(出家も在家も含めて)がいらっしゃったら
お話してみたいなとふと思いまして、皆さんに伺ってみました。
因みにお経も宗派に拘らずにほぼ全宗派の経典から適せん選んでを読んでいますし(日替わりメニューw)、
神棚には祝詞もあげます。
12名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 08:04:29
空の思想が大乗の基本思想で、浄土系の特徴が他力だと考えると、空は他力を含む
より上位概念とはいえないかな。


とはいえもし、あえて両者を比較するならば、浄土真宗は空思想を説く般若心経を用いない
というから、その理由について考えてみると、もう少し具体的な話にできるかも。

13名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 08:48:48
なるほど。大乗の基本思想は空ですよね。
浄土系の宗派は般若心経を重視していませんよね、大般若会もありませんし、真宗は読みませんし。
もしかして他力側の考え方からすると、絶対他力が空を含むという逆転現象が起きているのかもしれないですね。
私はそのような説を実際に説いている真宗の僧侶を見た事ないですが。
もちろんその他の天台真言禅系はその反対側から見ていると思えますね。
興教大師の派が念仏を取り入れたり、禅宗(白隠前の臨済系)がもともとは念仏もしていたみたいですし。
富士山を東京側で見ているのと、静岡側で見るような差みたいなものなんでしょうかね?
14名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 09:48:45
「絶対他力」か「空」でチベット問題を予防できたのでしょうか?
実際に苦を除けなければ、空論では?
15名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 10:11:24
1ですが9の投稿は私ではありませんのであしからず。
16名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 16:54:31
空思想よりも法身論の成立の方が早いことは知っているのか?
龍樹により空思想の基礎ロジックは大成され、
時代が進むごとに般若経典(空思想)のロジックが浄土経典等の思想影響を受けていく。
法身論は前提で、空思想は大乗仏教の基礎ロジックであることは踏まえる必要はある。
真宗だと七祖聖教をみると通仏教の二諦説を受けている、それを親鸞さんは教行信証に引用している。
特に親鸞さんは中国浄土教の理論大成者として特に曇鸞の論註を重視しており
論註に於いて二諦の論理を用いて法身論を展開される部分を丸々教行信証に引っ張ってきている。
空か他力かと、仏教の表現の違いの良し悪しを言うのは穏やかではない。控えるべきである。
17名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/02(金) 20:03:01
人間世界の相対的な言葉で以て真実を表す事の無難しい事と言ったら・・・
18名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:29:26
>>16
いよいよ来ましたね。本格的な投稿有難うございます。
知らない事もたくさんありました。どうも有り難うございます。
詳しく勉強してみます。
19名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:40:25
大乗仏教の時点で既に空の思想が土台になってるんだから、
あえて、教行信証で般若経を取り上げる必要は無いと思われ・・・
20名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:43:24
本格的なことはよく分からないが、それらがチベットの「苦」に対する処方として実用的かどうかは疑問だ
21名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:49:39
核武装汁
22名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:51:59
>チベットの「苦」に対する処方として

とりあえず、台湾を国家として認めるとこから始めよう。
23名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 00:54:05
「念仏」と「般若心経」を語るスレはここですか?
24名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 01:07:24
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
25名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 01:08:00
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶
諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯
羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦
諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯
波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦
羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波
羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅
諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯
波羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦
羅僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波
僧羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅
羯諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧
諦菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯
菩提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦
提薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩
薩婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提
婆訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩
訶羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆
26名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 01:21:17
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南
阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無
弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿
陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥
仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀
27名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 01:24:25
>それらがチベットの「苦」に対する処方として

法隆寺・唐招提寺は、まず胡錦濤にチベット問題で説教してから
寺に入れろ。

でなければ、最初から来訪を拒否しろ。
28名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 02:52:54
>>19
空思想以前に部派も大乗も法身論が前提化されていることに注意すべき。
法身論は各宗派共通のものかと。
教行信証で般若経を取り上げるとか一言も言ってないよ。
>>20
仏教はツールではない。
教説を聞く生活上の経験をした自身がどう実践するかにある。
29名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 11:19:57
釈迦「仏法は教えてやった。だが、苦を除くツールは教えていないがな。後は各々自己責任で実践するように。」
30名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 20:01:50
>>28

>>13の意見も含めて「今後のため」に釘を刺しておいたまでです。
31名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/03(土) 20:11:52
尼さんも結婚できるようにすればいい。
坊さんと尼さんの結婚hが普通になれば解決する。
32名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 01:36:19
>>13
真宗聖教全書1巻の仏説無量寿経を同じく収められている諸異本と比較しながら読み込み
藤田宏達「原始浄土教思想の研究」「浄土三部経の研究」「梵文和訳無量寿経 阿弥陀経」
大田利生「増訂 無量寿経の研究」「漢訳五本 梵本蔵訳 対照 無量寿経」
などを参考にしていくとよいのではないでしょうか。無量寿経の思想背景をみるには大変有益かと。
親鸞の法身論のベースを確認したければ真宗聖教全書1巻の論註を中心に見ていくといいです。
曇鸞が羅什系中観思想の影響を色濃く受け継いでいること、
その教理史的影響が親鸞の法身論に反映されていることは
随分多くの学者さんが指摘されていたと思います。
たしか3年前の何かの特別講演で本願寺派の梯実円勧学も仰っておられたかと。
その上で真宗聖教全書2巻の主な親鸞の著作物を確認すればよくわかると思います。
また、山口益の「空の世界」「仏教学序説」「大乗としての浄土」
を見ていくと貴方の疑問に応えてくれるものと思います。
33名無しさん@京都板じゃないよ ::2008/05/04(日) 01:52:57
真宗なんかに染まったら一人間以下だよ。
一人間としての荒御霊でしか力は出ない。
神仏の業力はまったく動かせないから魔
とも戦えない。

人間ちゅーのは霊的には自分の力だけでは決して
生きては行けない。
何某かの神仏のバワーを受けて増幅しないと
偉大な仕事も偉大な物事も絶対に成せない。

方便だけのイカサマ仏教に染まると観ていて滑稽だ。
そりゃー正しいと思えば正しいさぁ、方便なんだから。
残飯のイワシの頭だって栄養と捉えればカルシウム栄養さぁ。

色情だけはいっちょまえの親鸞なんて滑稽だよ。
間違った馬鹿げた苦しい拡大解釈なんて見ていてムゴたらしいよ。
34名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 04:30:35
1です。
>>32
素晴らしいです。どうも有り難うございます。
是非読まさせて戴きます。
35名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 05:35:07
>>33
「方便」の意味を踏まえて発言しているの?
ちょっくら仏教語大辞典で調べてみなさい。
36名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 06:00:04
日本の天台や真言にも念仏はあっただろ。
そこから密教的な要素を削いでいったのが真宗 という見方はできないかな?
37承狂 ◆nR84EH8w52 :2008/05/04(日) 07:18:28
わははは♪
左様。
密教から密教的要素を削いだのが念仏宗だ♪(笑
38名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 08:40:38
>>33
神仏のパワーって何よ?
オカ板池。
39名無しさん@京都板じゃないよ ::2008/05/04(日) 09:44:12
阿弥陀さんちゅーのは本来は「貧」を退治する役割だ。

ところが阿弥陀さんだけの真宗を見ていると
ほとんどが度貧乏人ばかりぢゃないか。

本来の役割の対極現象が結果論として出てくるのだよ。
無理な解釈の阿弥陀さんだけだと。
13仏を総て拝まないとダメだね。
40名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 17:36:26
>>39
祈願請求は信仰に非ず。
41名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 17:44:56
>>39
典拠出せ。
オカ板池。
42名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:09:27
人間の目に見える差や違いが神仏の目に映る差とは限らない。
43名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:14:38
>>1
絶対他力と空は対立概念なんですか?
44名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:24:41
>>43
どうすればそういった対立概念とする解釈が可能となるのかね?
随分前になるんだが、大学の先生が仰っておられたことで、私はまだ確認していないのが、
龍樹がインドの王族と交した書簡が現存していて、
その中で王族の人が阿弥陀仏を信仰してるけど、仏教者たる龍樹の意見が聞きたいという問いに、
龍樹は阿弥陀仏信仰を勧めている
ということを聞いたが。
45名無しさん@京都板じゃないよ ::2008/05/04(日) 20:26:09
現世物質界も霊界の中の一つです。
ですから現世利益もある意味大切。
バランスの問題ですよ。

46名無しさん@京都板じゃないよ ::2008/05/04(日) 20:29:01
真言密教の信者が絶対他力なのは正解。
真宗の坊主が絶対他力なのは大きな間違い。
47名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:42:18
>>44
その龍樹≠ヘインド仏教史の後期の密教思想の龍樹ではなく
空思想を大成した中論の龍樹だね。
そうした史実・教学を踏まえて浄土教で重宝されてる十住毘婆沙論が製作されてるんだろうね。
※十住毘婆沙論の龍樹と中論の龍樹は別人であろうということは既に学会では承認された定説。
しかし、中観系の思想・龍樹の思想が反映されていること、
羅什訳であることから大乗仏教・浄土思想上の位置付けからも決して外すことはできない論書。
訳者羅什の存在は極めて大きいな。
教理史的に種々の問題をはらんでいるのはどの経・論・釈にも言えるね。
48名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:44:15
ということは密教思想は元祖龍樹のそれとは違うことになるね。
49名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:49:46
>>47 十住毘婆沙論の龍樹と中論の龍樹は別人であろうということは

本当ですか?
50名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 20:52:13
インドの中観派(龍樹)のロジックを踏まえてなかったら大乗仏教の正統な系譜から除外すべきだな。
密教思想も外すべきかな。
51名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:03:28
>>49
サンスクリット本が無いこと、羅什が訳す以前のルーツが明確でない以上、
内容・表現からの推測しか手だてはない。
新しく何かが発見されればより確かなことが言えるだろうが、現存するものから言えるのはここまで。
中論の龍樹書簡、龍樹自身の伝記からみると十住毘婆沙論は間違ったことを言ってないと思われるが、
そこから中国に至るまでに何かしらの思想の発展はあったのではないかな。
詳しくは瓜生津隆真氏・武邑尚邦氏などの研究を参考に直に読んでみて下さい。
新国訳大蔵経にも十住毘婆沙論が出てるから見てみるといいよ。
52名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:07:57
>>48
真言宗では密教の祖は龍猛とされている。
龍樹とは別人なのでは?
53名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:16:59
まず密教系経典の成立年代が随分遅い。いくら早く見積もっても七世紀以降。
中観の龍樹を踏まえた正統な大乗の系譜からは除外するのが適切。
インドと中国では国を隔ててるからそうした情報がないからゴチャ混ぜな解釈があるしな。
そうした点を無量寿経と諸異本を対照しつつ思索を深めた親鸞の功績は認めざるをえない。
これは現代の文献研究の元祖とも言える方法。それを800年も前から行なっていたのは驚嘆すべき。
54名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:21:54
無量寿経の異本の荘厳経には表現から密教の影響が多分にみられる。
密教的要素を削いで中観の龍樹の系譜を採用している点で
親鸞は純大乗化を目指していたともいえるのではなかろうか。
真宗は即身成仏を教義に採用してないしな。
55名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:25:46
話を聞いてると密教というか釈尊の神格化や教義の悪用との苦闘、
軌道修正の歴史が仏教の歴史みたいだね。教説中の法身論が重要になるってのは何となくわかるよ。
56名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:30:42
>>48>>52
中論の「ナーガールジュナ」と
密教の「ナーガールジュナ」は、
・岩波の仏教辞典では「別人」です。
 しかも、密教のほうは「実在性さえ薄い」みたい・・・
・中公文庫 大乗仏典シリーズ 『竜樹論集』p445 によると、
 「同名異人」だそうです。


>>51「推測しか手だてはない。」

結局そうですか・・・
『竜樹論集』P451を開いたら、「ビバシャ論は真偽問題が未解決」と有りました。
*天親菩薩も「二人」説というのがありますね。
(中公文庫 大乗仏典シリーズ 『世親論集』より。)
57名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:34:29
>>56
そういうこと。
58名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:42:01
>>53「文献研究の元祖とも言える方法。それを800年も前から行なっていたのは驚嘆すべき。」

あなたに異を唱えるわけではないんだが、
親鸞聖人は天台僧だったんだから、当時の天台宗の学問のノウハウに
比較研究は成立していた可能性は?
また、師であった法然上人より授かった可能性はどうでしょうか?
もしかして、彼らは経典伝播の過程の「ブレ」を考慮して
その中から「芯」を読み取っていこうとしていた可能性は?
59名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:46:44
天台の五時八教は無理矢理系譜の違うものまでまとめてないか?
60名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:47:30
仏教は退廃文化である
61名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 21:56:10
>>58です。
すみません。以下、解りきったこと書いちゃいました。詠まないでね。
「もしかして、彼らは経典伝播の過程の「ブレ」を考慮して
 その中から「芯」を読み取っていこうとしていた可能性は?」
62名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:02:51
>>59
それ、不思議ですね・・・
何でそうなったんでしょうか・・・
63名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:02:51
天台の五時八教は無理矢理系譜の違うものまでまとめてないか?
無量寿経の異本である如来会をおさめている大宝積経(いろんな経典を一会として一経にまとめたもの)
には別個の経典が集められていることを参考にして
大乗仏教の精神が一貫されていると見ることも可能だろうね。
現代の方法を基準に当時からそれが当たり前だったと見なすのは仏教を語ることから外れるのでは?
文献として経典を扱う前提でなく、
自らの経験する信仰を明らかに知るため、そうした方法を取ったとみるのが妥当ではないかな?
とにかく法然さんはすごく勉強してるのは認める。選択集みたらその博学ぶりに驚く。
親鸞さんは年取ってからも当時の最新の研究などもよくチェックして採用してたみたいだね。
教行信証の語義や転釈について参考に見てみるといいよ。
当時日本に伝わってきたものから採用されているものなどがわかると、また面白くなると思う。
天親≠謔閧熈世親≠フ訳が正確みたいってのを親鸞さんが言ってるのを著作のどっかでみかけたぞ。
64名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:06:02
鎌倉期だと、せいぜいが高僧伝などの伝記なんかだろうな。
偽経・仮託された論書かなんて殆ど近代の研究だし。
65名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:09:31
>>62
>>53が軽くふれてるけど詳しいことは自分で調べてみたらいいんじゃないかな?
66名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:11:22
少しみないうちに盛り上がってるね。びっくりしたよ
67名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:22:27
選択集はスゲーよな。
真宗で言う所の竜樹から源信までの人物は紹介されてたからな。
真宗は、法然さんのご縁に拠るところが大きいよ。

>>自らの経験する信仰を明らかに知るため、そうした方法を取ったとみるのが妥当ではないかな?

ま、そうでしょうね。
そこがスタートじゃないと、宗教じゃないもんな。


ちょっとみんなに聞きたいんだけど、
法然上人や親鸞聖人は、「いわゆる大乗非仏説」を論破していたと思う?
68名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:27:04
このスレの竜樹の話題が「法華vs密教スレ」に、「ちょっとだけ」飛び火しました。
69名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 22:29:03
>>67
その問題は鎌倉期には無かっただろ。
教義のロジックとして大乗仏教の精神性を開顕していったのならとくに問題とならないと思うけどな。
70承狂 ◆nR84EH8w52 :2008/05/04(日) 23:02:00
>44

「勧誡王頌」(友人への手紙)

ですね。

阿弥陀の様になれとは有る様ですが、
阿弥陀信仰は勧めてはいませんよ。

それから、龍樹菩薩の書簡は何一つ現存してません。
全て写本です。
(-"-;)

二世紀頃の人ですからね。
(;^_^A
71名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:13:47
口伝と書写の歴史だからね。
72名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:17:54
サンクス。
無量寿経の中に私のように仏になりたいと思うヤツは友達だぜ。みたいな内容はあるかな?
73名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:20:46
原版が残ってたら大騒ぎだろ。
74名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:27:22
鳩摩羅什が十住毘婆沙論を訳す時に「称名」って言葉を組み込んだのではないか?
って説も有ったと思う。詳しい人教えて。
75名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:52:14
>>44 
加えて

「勧誡王頌」第121頌
(中公文庫 大乗仏典シリーズ 『竜樹論集』p360より)
76名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/04(日) 23:58:10
>>73
スコイエン・コレクションは?
77名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:00:01
それ訳したのは瓜生津さん?梶山さん?
78名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:01:17
>>77>>75に対してか?
79名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:09:17
お釈迦さんが自分で教えを活字化してたら話は違ってたかもしれんな。
80名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:12:40
チベットの件で仏教では理論上においても救済不可能であることが分かった
81名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:28:08
>>77
82名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:30:48
>>80
教え(文字・表現)は全くの無害。
教説を受けるものがどう行動するかにある。
物理的に煩悩を満たし働きかけるには他に便利なロジックをあらわしているものがあるだろ。
そっちを利用したらいい。
83名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 00:50:44
>>82
で、実際に救済できたの?
84名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 02:06:31
されてないかもね。
85名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 07:18:11
>>83
主語・目的語が抜けているぞ。
君の質問の仕方は不明瞭だね。
86名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 17:02:06
>>83
実際にその便利なもの(人・物兵器含む)で解決つかないから宗教を利用しようとするヤツが
あおってるんだろ。救ったの?とかいってる時点で自分じゃ何もする気無いのみえみえだ。
救えるならお前やってみろよ。
87名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 17:12:15
>>81さんありがと〜^^
88名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/05(月) 22:46:17
>>83
本当に苦しんでいる人は心に余裕が無いから
他人をどうこう言う前に、自分が救われることを真っ先に考えるんだよ。
あなたも含めてこのスレのほとんどの住人は余裕があるってこと。
89名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 08:30:12
大乗仏教を大きく二つに分けるとすると龍樹の空観仏教と世親の唯識仏教に分かれ
空観仏教は真言宗天台宗浄土教諸派に影響を与え、唯識仏教は奈良仏教、禅宗諸派
に影響を与えたといえる。
90名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 08:42:34
それに加えていうと
@唯識も二諦説を外して教説を展開させてはいないこと。
A中観仏教、唯識仏教というよりも大乗仏教の中観学派、唯識学派とあらわす方が適切ではないか?
91名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 12:48:08
神道は糞
92名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 12:48:33
神道は糞
93名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 12:50:05
神道で日本は滅びた

神道は害悪である
94名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 12:50:28

神道は日本人を不幸にした邪教
95名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 13:04:23
神を立てるのは人間の営み、政治のシステムと割り切りましょう。
それを宗教だと思ってまともに取り合おうとするからおかしくなるのです。
仏教が宗教です。
96名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 13:16:59
日本を戦争で滅ぼした国家神道

国を守れなかった神道

こんな神道に価値はあるのでしょうか?
97名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 13:32:08
個人的な信仰対象としての価値の有無は別として、
必要とされた歴史的事実があるから存在してるんでしょ。
それ自体は否定できんよ。戦争も神道も人の営みさ。
神道を信仰対象にせず、政治的なシステムとして割り切って、処理していく。
その上で仏教を宗教として信仰すれば問題ない。
98名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 18:53:16
>>90
両者とも、有部に対する反論から誕生したんだっけ?
往生行だけでなく、一切諸法を観察したところが面白いね。
99名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 19:17:35
竜樹は何を言いたかったのか、
ポイントが多すぎてわからない。
ハップ中道だの、空だの、有無の邪見だの、縁起だの・・・
100妖輝緋 ◆is1mRve2Rk :2008/05/06(火) 19:34:51
100げっとぉ!
101名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 20:15:42
>>99
山口益「空の世界」「仏教学序説」「大乗としての浄土」
中村元「龍樹」
を勧めておく。わかりやすいよ。
102名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 20:23:15
>>98
どちらの学派も論の展開に特徴がある。
後世になると学派内で分裂も起こってるしな。
中観学派だと推定論証するのとに分かれてる。
プラーサンギカとスウ゛ァータントリカ
だっけ。
唯識学派も有相唯識、無相唯識ってかんじに。
103名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 22:27:27
わたしは文庫本もお勧めします。

・角川ソフィア文庫 仏教の思想シリーズ
・中公文庫 大乗仏典シリーズ

前者は、流れを捉えるためのもの
後者は、基礎知識を押さえる為のもの
先に、後者の『注釈』だけを何回も読んで於いたほうがいいかも。

いきなり前者を読むと、語句を覚えることが先になって
文脈を読み取ることがおろそかになるよ
104名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/06(火) 23:23:16
>>103
邦訳を目に通すなら後者、概説を前者といったトコかな。
可能な限り原文に近いものに目を通してから概説を参考にするのは私も賛成だ!
105名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/07(水) 04:28:50
age
106名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/17(土) 22:22:18
諸法無我すなわちモノには実体がなく「私」という意思は存在しない
のですべての事象は阿弥陀仏の絶対他力によって動かされているという
解釈でよろしいでしょうか?
107名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/17(土) 22:49:49
>>1
ただ導きを待っているようでは、年取る以外何も変化しないんじゃないの?

神はただ努力した人の背中をポンと押すだけだよ。空も間違い!!
108名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/18(日) 00:05:47
>>1
@『大乗としての浄土』
A『空の世界』
ともに山口益 大法輪閣
B『仏教学序説』山口益ほか3名 平楽寺書店
C『龍樹』中村元 講談社学術文庫
D『龍樹-空の論理と菩薩の道-』瓜生津隆真 大法輪閣

この5冊がオススメ。
いずれも碩学方が平易な解説をしてくれている。
109名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/18(日) 00:30:03
1です。106は1じゃないです。
110名無しさん@京都板じゃないよ:2008/05/18(日) 00:45:33
>>107
随分お手軽で便利な概念設定だね。アンタはそれでいいんじゃないの?
111名無しさん@京都板じゃないよ:2008/07/30(水) 09:15:39
>>89
要は己、私をどこへ位置づけるかって話だな
でも表現の違いで、結局同じこと言ってるだけだと思うけどね。
112名無しさん@京都板じゃないよ:2008/08/03(日) 07:45:40
保守age
113名無しさん@京都板じゃないよ:2008/08/06(水) 10:30:02
空は空なり
114名無しさん@京都板じゃないよ:2008/08/24(日) 17:23:51
>でも表現の違いで、結局同じこと言ってるだけだと思うけどね。

概括的かつ独善的だな。
こういうこと言っている人多いけど、極めて楽観的だ。
人はみな同じことを求めているわけではない。
これを見分けるのが一切種智だ。
115名無しさん@京都板じゃないよ:2008/10/05(日) 11:06:00
>>108
その五冊のうち四冊は浄土真宗の僧侶もしくは学者が書いたものだな。
山口先生のは図書館で借りて読んだが大変むずかしかったので途中で断念した。
もう少し勉強してリトライしてみるつもり。
116名無しさん@京都板じゃないよ:2008/10/14(火) 23:40:37
保守
117名無しさん@京都板じゃないよ:2008/10/15(水) 08:06:56
絶対他力=阿弥陀信仰はキリスト教の影響で生まれた産物。
本来は仏教ではないよ。
お釈迦様はあくまで智慧で苦を乗り越えるというベクトルであって
自力による希望を捨てる思想は無い
118名無しさん@京都板じゃないよ:2008/10/25(土) 01:48:17
>>117
でも法然親鸞の時代にはまだ日本にはキリスト教は入ってきておらんよ。
もし仏教とキリスト教の出会いをいうなら唐代の中国仏教とネストリウス派
(景教)の頃のことかな?
確かに浄土教の絶対他力という考え方とルターの奴隷意志論やカルバンの
予定説って似てるんだよな。
119名無しさん@京都板じゃないよ:2008/11/19(水) 21:25:05
緊急浮上
120名無しさん@京都板じゃないよ:2008/11/19(水) 21:27:00
しかし阿弥陀には創造論はないし、
被造界の外に絶対他者がいる、
被造物を離れて存在する神がある、ということは言わないわけだね。
創造がないので終末もない。直線的な時間軸が設定されていない。
とするとやはりかなり違うといわざるをえない。
121名無しさん@京都板じゃないよ:2008/11/19(水) 21:29:35
キリスト教徒の場合、始まりの一点と終わりの一点が常に意識される。
神が広げた時間軸のなかでの救済劇、という感覚だね。
122名無しさん@京都板じゃないよ
そもそも「絶対他力」という用語はどこから出てるのだろう?