真宗大谷派・東本願寺系諸派総合スレッド Part.34

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お東さん寺院の「懐具合」は?
調査来春に公表 懇志金の基準作り

真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)は、全国にある全寺院の経済力を指数化する調査を
進めている。法事を通じた寺院と門信徒の家とのつながり度合いを6段階に分けて算出する初の試
みで、いわば寺院の「懐具合」を把握しようというのだ。他宗派からも注目されるお東さんの「実力」は、
来春に公表される。

調査は、宗派の一般会計予算約86億円の根幹をなす「御依頼(ごいらい)」と呼ぶ門信徒の懇志金
の目標額約53億円を全国に割り振る際の基準を作るのが目的だ。
大谷派に所属する約9000の全寺院に調査票への記入を求め、宗派が現在、集計をしている。

例えば、「貴寺院が導師として葬儀を執行し、その後も法務(法事、報恩講、月参り)の縁がある戸数」
の項目では、その寺院の門信徒の戸数に、最も関係性の高い係数1・0を掛ける。
「転出転居で遠隔地にあるため葬儀、法事以外の法務を務められない戸数」の係数は、関係性が半分
の0・5。「他宗や他派を含めて墓や納骨堂のみでつながる戸数」には最も低い係数0・1を掛ける。
このほか、係数を0・7、0・3、0・2と定めている。
大谷派は全国を30分割した教区を設け、「御依頼」を各教区に割り振っている。これまでの割り振り基
準は根拠が不透明で不満の声が上がり、門信徒数を正確に把握することで平等性を高めようと調査に
踏み切った。これまで門信徒戸数は約110万戸とされている。
宗派の威信をかけた今回の調査だが、寺院の中からは「ただでさえ正確な戸数は表に出ない。今回の
調査には財政が絡むので、余計に心配だ。僧侶らの良心に期待するしかない」と、正確な数字が出て
こないことを懸念する声が上がっている。

(京都新聞電子版 2007年12月19日より)