真言宗醍醐派について  第陸座

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356ランボー法師 ◆uIU6J7Th0Y
早朝寺子屋
 もう一つ変わった事件を紹介しましょう。
 この世にも悍ましい事件は、一九九一年の霊障相談の、◎◇□テレビ出演後の一本の
電話から始まった。ある母親からの電話の内容は次のようなものであった。
 「実は娘のゆみ子(仮名三十歳)のことですが、連日連夜悪霊に襲われて、
今日殺されるか明日殺されるかと、心の休まる日がありません。それにもまして、
日に日に痩せてゆく娘を見るに忍びないのです。」と聞いたとき脳裏に 耳なし法市 
の話を思いだした。あのような怨霊に襲われたとしたら、どうして解決したらよいか、
検討つかぬまま、電話の話に耳を傾ける私でした。母親の話はなお続く「ゆみ子の
話ですと、悪霊が自分の体に入りあちらこちらと動いており、それも何人もの霊が
入っているらしいのです。」と 明日お伺いする旨話し電話を切った。
 翌日指定の時間にそのお宅にお伺いした。玄関には母親が出迎かえ、通された座敷は、
まだ日が高いというのに薄暗く、ぞくぞくする霊気が漂っていた。
電灯も灯していないその部屋の中程にその娘ゆみ子が着物姿で座っていた。
その部屋は仏間で床の間の横に仏壇があった。その中は暗くてはっきりはしないが、
ご本尊は阿弥陀如来のようだった。それにしても部屋の明るさよりずっと暗く感じた
お仏壇だった。とりあえず簡単に話を聞き、先祖の供養をすることにした。供養が始まると、
驚いたことに、ゆみ子を、殺しにきた霊が出てきたが、それは先祖だった。何とか、
ゆみ子を殺すことを諦めさせて、供養をした。その後も何人かの先祖が同じように、
ゆみ子を殺すと出てきたが、なんとか説得して供養をした。しかし最後に出た先祖霊は
供養を受けようとはしなかった。そしてこの先祖霊と、ゆみ子を護るための攻防が始まっ
た。