425 名前:名無しさん@京都板じゃないよ 投稿日:04/12/20 10:58:16
輪番とは、お寺を(数年に一度の)交代制で管理すること。
特別な事情(災害とか)がない限りは必ず交代させる。
極端な大寺院は偉い老僧をトップに据えて(飾り物みたいなもんだしな)、
下の人間(執事とか随行って言うの?)を任期を設けて数年で交代させる。
そうすれば檀家5軒とかの食うに食えない寺に入ることもあれば檀家1000軒の大寺院に
入ることも出てくる。数年に一度転勤するということ。近所の寺かもしれないし、遠くかもしれない。
これをやるにはまず地域や檀家にこれをやる理由を説明しなければならない。
つまり、僧侶の質の低下を防ぐためだということを明確に示さねばならない。
これをやると形の上では世襲というものはなくなる。
たとえば、Aという寺院を数年しか持てないならば子供を作ってもその寺を継ぐことはできない。
入るお金も平均化されるから、当然無駄遣いもできなくなる。
次に入る寺を決めるのはやはり宗門だが、これは僧侶の寺院・宗門に対する
貢献度(ポケットマネーで宗門に寄付をしたとか、めんどくさい役職を一定年数以上やったとか)と
宗門の統一試験(不正の出来ないように文科省にでも問題を作成してもらう。数年に一度だし)を
行ってその成績と、檀家や地域からの評判、宗門側から見た普段の態度などを総合して決定する。
当然、その判断を下す人間も輪番。
輪番にすると寺院の引き継ぎや仕事や勉強で忙しくなるから、そんな暇も少なくなる。
426 名前:名無しさん@京都板じゃないよ 投稿日:04/12/20 11:07:24
こうなると寺の息子も継ぎたいとはあまり思わなくなるだろう。
しかし現在でも在家から寺に子供を預けたいと思っている人間はけっこういるようだ。
だいたい本山クラスにはけっこう幼稚園とかが併設されていて、そういう幼稚園にいると
自然と合掌作法などを教えてくれる。良くない言い方をすれば仏教にかぶれた親も多い。
んで素直な子供の親に「お寺に預けてみませんか?」と誘っていく。
中学からでも高校からでもOKですよ、と付け加えておく。
ぐれちゃった奴は厳しい寺に預けて鍛え直してあげますよ、と宣伝もする。
そうすれば一人の僧侶のもとに数人の弟子がつくようになり、その継承(寺の継承ではなく、教えの継承)
、一番弟子となるためには努力しないといけない。競争意識も生まれる。
息子に継がせられるというわけではない。弟子がいなければ、たくさん弟子がいる僧侶や本山からもらい弟子
をする。誰がその正嫡となっていくかはやはり宗門が決める(決める側もやはり輪番)。
こうすれば在家からの僧侶もかなり増える。
まあ現在でも100人単位で弟子をとっている僧侶もそこそこいるようなので、
まったく在家からの扉が閉じられているというわけではないようですな。
そしてそれだけ、自分の息子を僧侶にしたいと思っている人間もいるみたい。
まあこれは受け売りの話なんで俺自身の話ではございません。
稚拙な文章で申し訳ない。