素朴な疑問にやさしい人が答えてくれるスレ 八

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富士山の神は、浅間大社が祀るコノハナノサクヤヒメですが、どうして
富士山の神が浅間大神なのでしょうか?

話題の浅間山と関係があるのでしょうか。

浅間山で祀っていた神を勧進してきたとか、逆に富士山で祀っていた
浅間の神を浅間山で祀るようになったから浅間山という名前ができたとか。
後者だとすると浅間ってナンダヨーという話になりますが。
公式HPを見れば分かりそうだが・・・
124名無しさん@京都板じゃないよ:04/09/02 19:10
簡潔に言うと、
富士山は、大昔、浅間山と呼ばれてたんだ。
125122:04/09/03 00:40
公式の記述だと、「既に存在していた浅間大神」を勧進したようにも読めるし、
「新規に浅間大神と号して祀った」ようにも読めるので、ここで質問させていただきました。

>>124
非常に簡潔で誤読の余地もないですが、ご存知でしたら両山の関係なども
ご教示いただけませんか。


もともと富士山は「浅間山(センゲンヤマ?)」と呼ばれていて、そこに浅間大神を祀った。
その後、富士山と名前を変えた。一方、元々は別の名前で呼ばれていた現浅間山に、
この霊験あらたかな浅間大神が祀られるようになったので、いつしか浅間山と呼ぶようになった。

ということでしょうか?地名が神社名に乗っ取られるのは良くあることですし・・・

それから、富士山を浅間山と言っていたのはいつごろでしょうか?確か風土記には
フジの名前で出ていたような気がするのですが・・・(富士の神と筑波の神の説話?)

126124:04/09/03 01:46
>>125
わかる範囲で順番に質問に答えると

まず、今回噴火した浅間山と富士山が直接的に信仰上の関係があるかどうかはわからない。
おそらく、ないと思う。

富士山はセンゲンヤマではなく、アサマヤマと呼ばれていたと思われる。
浅間神社も、
もともとはアサマと呼ばれていたと思われる。
センゲンと呼ばれるようになったのは後のこと。
漢字の浅間が当てられ、いつしか音読みされるようになった。
アサマと呼ばれる山は全国に幾つもあり、別の漢字が当てられている場合もある。
朝熊とか。

アサマの語源については、
■アサ=近く で、近くに見える山の意味とするもの
■アイヌ語で「アサマ」は「土台、基礎」の意味で、土台の意味とするもの
■火口が「浅い釜」であるから「アサマ」とするもの
■あるいは、ポリネシア語起源説など
諸説があるが、いずれにしても、アサマと呼ばれる山は全国にあり、
もともとは山を形容する言葉であったが後に固有名詞となったのであろうと推測される。

さて、ではいつからフジと呼ぶようになったのか?
これも推測の域を出ないが、アサマと呼んでいた人々がその地を追われて
新たに移住した人達が呼びはじめたのではないだろうか。

ちなみに、浅間山と同じ群馬県にある伊香保温泉の伊香保の語源は、
アイヌ語のイカホップ(たぎる湯)ではないかと言われている。
127122:04/09/03 02:28
なるほど。ご丁寧にありがとうございます。

てっきり、どっちかからどっちかに勧進したものだとばかり思い込んでいました。
アサマというのが一般名詞だったと考えればいいわけですね。
現代語でいう「火山」みたいな。
阿蘇山のアソも関係あるんでしょうかね。アイヌ語説が危うくなるけど。

勉強になりました。感謝!
うちの近所に「あさまやま:朝熊山」があります。
多分古語で土地の形状でも現す語かなと わたしも想像してました。