臨済宗の寺っていいよね

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136名無しさん@京都板じゃないよ
「宗門葛藤集」を初英訳
天龍寺の米国人僧侶が出版

 天龍寺(京都市右京区)の米国人僧侶トーマス・カーシュナーさん(55)が、禅の公案集「宗門葛藤集」の初の英訳本を出版した。
日本人にも難解な禅問答について分かりやすい訳文と解説を添えている。
「禅に関心を持つ外国人に禅の奥深さを伝えたい」とカーシュナーさんは話している。

 カーシュナーさんは20歳で早稲田大に留学。
鎌倉・建長寺や京都・建仁寺で修行し、大谷大で仏教学の修士課程を修めた。
7年前から天龍寺の塔頭に入り、花園大国際禅学研究所の非常勤研究員も務めている。

 「宗門葛藤集」は、江戸時代に日本で編さんされ、碧巌(へきがん)録などと並ぶ重要な公案(禅問答課題)集。
中国の公案など282則が収められ、老師との公案に臨む禅僧が理解を深め、答えを熟考するのに欠かせない。

 碧巌録の英訳書はあるが、宗門葛藤集はこれまで英訳されず、日本語が読めない外国人僧には修行の大きな壁となっていた。
同様に苦労した体験を持つカーシュナーさんが、各種の英訳書を参考にしながら、漢文の原典にあたり、同寺の平田精耕管長らに助言を請うなどして5年がかりで完成させた。

 英訳書の題名「Entangling Vines」(絡み合った蔓(つる))は「公案はまさに葛と藤のつるのように複雑で難解。でも決して非論理的ではなく、世の中の真理を突いている」と話す。
刊行は禅文化研究所Tel:075(811)5189。237ページ。5250円。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005010600074&genre=J1&area=K1H