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>>553の続き)
開始時間は午前11時。10時半ごろ行ってみると、事前に申し込んだ方々が、ペット同伴で次々と
集まってきています。正月の喧噪も一段落し、澄み切った青空の下、穏やかで静かな都心でしたが、
ここの境内だけは熱気にあふれていました。
中には、紋付き袴や着物(振り袖?)を着た犬もいて、ペットとあまり縁のない私は、目が点、の状態。
慣れない場所のせいか、ペット同士が吠え合ってしまうことも……。
儀式は、手水、茅の輪くぐりに始まり、お祓い、祝詞の奏上と人間並み。
1組ずつ順番に社殿の前まで行って玉ぐしを奉奠。その後、宮司さんにお清めしてもらい、神事は終
了。最後に、ペットの名前入りのお札をいただきます。所用約1時間。
不思議なもので、最初は落ち着きのなかったペットたちも、始まる時間になるとちゃんとお行儀よく席
に着き、祝詞奏上のころには、みな飼い主の膝の上で神妙な面もちに。「最近はペットの方が七五三
のお子さんよりもお行儀がいいかもしれません」とは宮司さん。
ペットは家族の一員になったけど、子供は……、の現代。家庭内殺人さえ頻発の今年の年末年始。
ペットのお行儀の良さが光りますが、複雑な心境・・・。
ちなみに、ほぼ人間同様の儀式を行うことについて、宮司さんは「もともと神社では人間も動物もそれ
ぞれ一つの生きものとして考え、そんなに区別はしていなかったのです」とおっしゃっていました。
格差社会と言われてしまう現代、ちょっと立ち止まってじっくり考えて直してみたい言葉です。究極の
平等主義、究極の環境保護とも言えるかもしれません。
今後は、1月13、14日にも行われる予定ですが、予約はすでに一杯。120組以上が参拝予定です。
それ以外の日に個人個人がペット同伴でお参りすることはもちろん自由ですが、残念ながら、祝詞の
奏上や玉ぐしの奉奠はありません。〈竜〉