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名無しかましてよかですか?:
元桜花隊パイロット
「(※特攻隊慰霊祭での)生存者代表の祭文に、『東京裁判史観に惑わされて国がおかしくなって
しまった』というような文言が散見される。日本遺族会や靖国神社も『侵略戦争だなんて言うのは、
戦没者の霊を冒涜するものだ。大東亜戦争は自存自衛の戦争である』とキャンペーンを張っている。
特攻隊にかぎらず、戦没者の大部分は、上からの命令に従い、祖国民族のためと思って戦ったの
で、侵略戦争問題には関係がない。
侵略戦争問題は、為政者や権力者の行為に対して論じるべきだ。
為政者や権力者の行為と、大部分の戦没者の行為をまぜこぜにして、戦没者の名を借りて、為政
者や権力者の侵略行為を覆い隠そうとするならば、それこそ戦没者に対する冒涜である。
元特攻隊員の私とすれば、特攻隊の名を借りて、そういうことをされるのは、ぜったいに許せな
い。生理的嫌悪感というか、腸(はらわた)が煮えくりかえる思いである。
慰霊祭に政治を持ちこむことはやめてもらいたい。慰霊祭から政治色を抜いて浄化すれば、靖国
神社も戦没者たちも、もっと広くから敬愛されるようになるだろう」