脱・ゴーマニズム宣言 著作権訴訟スレッド5

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394名無しかましてよかですか?
>>388
勝訴か敗訴かを判断するには、何人かの人が指摘しているように
訴訟費用分担で形式的に判断するか、さもなければ訴訟目的に
即して判断するしかありません。もし小林氏の目的が「自分を
批判した本の出版を差し止める」というエゴイスティックなもので
あったなら、部分的勝利と言っていいでしょう。部分的というのは、
回収・絶版までは命じられなかったからです。
しかし小林氏は当初から、この訴訟は「全表現者のための闘い」で
あると公言していた。つまり重要なのは「ゴー宣」という個々の
マンガにとっての有利不利ではなく、漫画の引用には許諾が必要という
一般的ルールの確認・確立であるというわけです。この当初公言していた
訴訟目的からすれば100%近い敗訴。許諾なんかいらない、不適切な
改変さえなければ自由に引用してかまわないってことを裁判所が認め
ちゃったんですから。もし小林氏が訴訟を起こさなければ、引用の際には
許諾をとるっていう業界内の非常識な慣行(談合みたいなもの)が今でも
通用してたかもしれない。だから漫画家のなかには、余計な裁判をおこして
くれた、あんなことしなけりゃ自分たちに有利な慣行が存続してた
はずなのにって、小林氏のこと恨んでる人もいる。
むしろ敗訴であるって認めるほうが、この裁判は「公」のためっていう
小林氏の建前と一致するはずなんですけどねえ。