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名無しかましてよかですか?:
三島は女系天皇をみとめていなかった
男系天皇論者であることは、三島の作品を読んで、その男女観からも明らか
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6月22日(金)市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷において三島研公開講座が開催されました。
講師は文芸評論家で関東学院大学教授・鎌倉文学館館長の富岡幸一郎氏で
「三島由紀夫は女系容認論者か? 〜その天皇論の意味するもの〜」の演題の下に熱弁を
ふるわれました。
会場一杯の数十名の参加者がありました。講演資料として富岡幸一郎氏が
今年一月『週刊ポスト』に発表された「『女性宮家創設』の前に読んでおきたい
三島由紀夫の『天皇論』」の論文コピ−が用いられ、富岡幸一郎氏は昨今の
女性宮家創設問題や皇統問題の論議においてまず三島由紀夫の天皇論に
立ち返るべきことを主張されました。
皇統問題については富岡氏は基本的に男系継承尊重の立場に立つものの、
女系天皇の論議も排除はしないとのバランスある考えを述べられました。
また女系天皇容認論者の中に三島由紀夫が女系を認めていたと主張する向きが
あることについて、三島自身が書いたもので女系天皇を明確に認めるような文献は
見当たらないことにも触れられました。
これに関しては玉川代表幹事から鈴木邦男氏の著作などにおいてかつて楯の会における
憲法研究会において、女系を認める三島由紀夫のメモがあったという議論があるが、
まだこれは今後の研究課題であるとの参考発言がありました。
また会場におられた三島由紀夫文学館館長の松本徹氏からは、三島文学やそこに書かれた
三島の男性観・女性観からみて三島の女系天皇容認説はありえない、との三島研究者としての
ご意見も拝聴しました。