TPPアメリカ方面地獄逝きの列車へようこそ

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164名無しかましてよかですか?
構造改革(新自由主義)の動力としてのイデオロギー
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なぜ、こんなことが許されていくのだろうか。大きな背景として、まず都市化が挙げられる。
歴史的に全体主義は必ず都市から生まれている。
田舎はヨソモノには厳しいと言われるが、いったん受け容れられると、実は多様性を包摂する。
一見すると都市が自由であるように見えても、資本主義社会の行き着くところが都市なのであって、
資本主義の合理性に従って生きていかねばならない。
それに従えない場合は田舎に帰るか、都市の中でまさに地を這う生活を余儀なくされる。
だから都市の方が自由に見えても多様性を包摂できない。合理性を強要されるのだ。

コイズミ竹中構造改革の「成果」のひとつは地方を疲弊させることであったが、
当時よりもニホンの都市化は加速度的に進んでいる。
東京を頂点とした都市化。全て東京への一極集中が進む。
だから滑稽なのは日本維新の会が大阪を「大阪都」にしようと構造改革をすればするほど
大阪は没落し東京が繁栄することになる(グローバル資本の拠点はもっとも便利な都市に置かれるものだ)。

都市で資本主義の合理性に従って生きていくとやがて個々人がアトム化された状況が拡大していく。
共同体的な紐帯が外れて従来的な国民統合が難しくなっていく。
ここに新たな国民統合のイデオロギーを注入するのが新保守主義なのだ。
イギリスのサッチャー政権が始まり。しかし、安倍内閣は中韓への攻撃を米国中枢に制されている。

となると残された手段はアトム化された都市住民に対して「選民意識」を植え付けていく方向しかない。
選ばれし民。しばしばカルト宗教が使う手段だが。
実際には「選ばれて」いるわけではないので、どうするのか。ここに少数の者、異端の者を排外していく根拠が生まれる。

つまり、あなた方は生活保護を受けているわけではない。あなた方は朝鮮学校の高校生ではない。
あなた方は既得権益で守られた兼業農家ではない。
あなた方はゴネ得を狙っている沖縄の人ではない。あなた方は巨大な利益を貪る協同組合員ではない。
あなた方は美しい国の国民なのだ、と。