国連が「ナチのホロコースト否定を無条件で非難する」ことを全会一致で決議したと読売新聞の報道が
ありましたが、事実は「歴史的事件としてのホロコーストの全面的、部分的否定や、これを目的とした
いかなる活動も認めないよう全加盟国に要請する」でした。したがって、ナチのホロコーストと同列として
世界的に捉えられている「「南京大虐殺」を部分的にでも否定することは、国連決議に抵触します。
チベット民族虐殺を否定する言説も同様です。
■「ホロコースト否定」の非難決議、国連が全会一致で採択■
【ニューヨーク26日時事】国連総会は26日、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を否定する動
きを「無条件で非難する」とした決議案を投票なしで採択した。決議は、ホロコーストの事実を再検証する国際会
議がイランで開かれるなど、ホロコーストの存否に関する議論が一部で起きていることも踏まえ、米国などが提
出。100カ国以上が共同提案国となったが、イランは採択の決定に加わらなかった。
決議はこのほか「歴史的事件としてのホロコーストの全面的、部分的否定や、これを目的としたいかなる活動
も認めないよう全加盟国に要請する」とした。これに対しイラン代表は、決議採択は「偽善的な政治運動だ」と批判
した。
時事通信社 2007/01/27-05:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007012700054