サピオ◆SAPIO総合14◆ゴー宣以外もOK

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368名無しかましてよかですか?
>>362
イタリア研究会はアメリカ育ちだから「米国の保守主義」こそ真の保守主義、と考えてるんだろうけど、
佐伯啓思に言わせると、米国と欧州では「保守主義」の意味するところに違いがあるらしいよ。
「パトリが大事」とする小林さんは、わりと佐伯啓思の考え方に近いんじゃないのかな。
このへんどう思う?(以下、藤和彦さんのレポートから転載)

9月27日付け朝日新聞朝刊に京都大学教授の佐伯啓典氏が「保守とは何か」のシリーズの第一回に登場していますが、
彼の説を中心に見ていきたいと思います。佐伯氏がまず指摘するのは、「同じ保守主義という言葉でも、米国と欧州では
意味するところが違う」ということです。「欧州の保守主義は本来フランス革命への反動として生まれた。それは、進歩
の思想を疑う。ものごとを理性的に設計し、伝統を壊して社会を計画的に革新するという発想に疑いの目を向ける。むし
ろ歴史的に形成され、伝統として守られてきたものの中にこそ知恵があるという考え方だ。穏やかな階級的社会秩序やオ
ーソドックスなものの権威を大切にする。家族やコミュニティー、そして国家を重視する」。それでは米国の保守主義の
核は何でしょうか。同氏は「独立した強い個人」だと指摘します。「個人が自力で人生を切り開く。それは能力主義、市
場競争主義につながっていく」と。