学園物語★KOVA17歳8〜サヨとポチとコヴァと呪われし担任

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前回のあらすじ
アレな精神科医であり、肝井味平の主治医でもあるヨシダが肝井を新しい
治療法と称して夢の世界に連れて行ったところ、肝井は夢の世界から起きてこなく
なってしまった。困ったヨシダは、例のように担任を呼び出し肝井を連れ戻すように
命じるのであった。
担任は、肝井の夢の世界に潜った。そこは、肝井の妄想ワールドであった。

肝井「はっはっは、士ぬが良い!」
担任「えっ」
担任の頭上にはキモヲタAA、それがどすーーーーんと担任の上に降る。
美少女達「きんもーっ☆」
肝井「はっはっは、正義は勝つ。さあ、飛鳥井茜タンうぐぅ、キモヲタは
放っておいて、これからボクと共に理事長室で愛を込めてボクを罵ってハァハァ・・・」
担任「・・・」
担任はキモヲタAAに押しつぶされていた。担任の精神は「毒に当てられた」状態
だった。そりゃあ担任も伊達にコヴァの担任を長いことやっているわけではない。
しかし、ここまでストレートな人間の暗黒面に長いこと晒されたのは初めてのことで
あった。
担任「・・・助けて・・・」担任はキモヲタAAの下敷きとなって押しつぶされそうだ。
脳内に肝井の声がする、
肝井「このセカイを受け入れるか、受け入れないか・・・」
担任「がんばれ・・・、自分、オレはどんなにコヴァのことで辛いことがあってもそれを
乗り越えてきたじゃないか。・・・たかが、駄目なヲタの妄想ぐらいで・・・」
肝井「努力をするのはキモヲタだ!ボクは本当は優秀なのに周りに潰されたんだ。
これが、ボクにとっての現実なんだ・・・」
62>>32:2005/09/08(木) 00:52:27 ID:SFlNJMyL
その頃現実のヨシダの研究室。
アドン「おじょーさまー、これってヤバくないっすか?」
ヨシダ「ええ、ちょっと暗黒面に当てられちゃってるようですねえ」
倒れ込んだ担任、そこにずぶずぶとキヲモタAAがめりこみ始めている。
夢のセカイなので、全ての力は精神力で左右されてしまう。担任の心がくじけそうなのだ。
サムソン「では、拙者が熱いモノを・・・」
アドン「否、その役はわたくしめに・・・」
ヨシダ「やだぁ、もう。さっきのは冗談ですよ。それより、そろそろ
何か打てる手を打っておいた方が良いかもしれませんねえ」
アドン「おや?」
映し出された映像に何か動きがあったようだ。

担任「・・・今、なんと言った」
キモヲタAAと融合しつつある担任は、極力低い声で肝井へ問いかけた。
肝井「えっ」
担任「だから、お前は今何と言った」
肝井「だから、ここがボクにとっての現実だって・・・」
担任「 あ ま っ た れ て ん じ ゃ ね え ぞ 」
バリーーーーン
担任、復活。どことなく頼もしい身体になって担任は復活した。
担任「ああん、このセカイが理想だとぉ。ふざけてんじゃねえぞこの腐れ!
人がわざわざ迎えに来てやったのにその言いぐさは何様のつもりだクズ!」
担任の身体からは「気合い」が発せられている。
肝井「えっ、そのぉ。ええと、うんとね」
担任「ふざけんなあ」
担任の鉄拳制裁が下った。
63>>32:2005/09/08(木) 00:53:19 ID:SFlNJMyL
担任「アタタタタタタタタタタタタタタ」
担任「お前のような人間はどこにも居場所はない!環境を代えるより自分を変えろ!
本気で変わりたければそのための努力をしろ!自分が受け入れられないのは自分の責任だ!」
国崎雅人、30歳。小中学生時代をジャ○プ黄金期と共に過ごした男。
彼の肝井へ対して下す攻撃は、ケン○ロウのようでもあり、悟○のようでもあり、
スタ○プラチナでもあり、ゴールド○イントでもあった。その猛烈な攻撃に、肝井の
精神は徐々に削られていった。まず、学園が崩れ、美少女達がフィギュアへと変わり、
最終的には肝井が中性的な美少年の姿からいつもの例の姿に変わっていった。
担任「まあ、お主のようなサ○デーとかエニクスとかエ○スとか温い漫画ばかり読んでいる
人間は、私の敵ではなかったということだ・・・」
八頭身かつ極太眉毛になった担任は、ボロ雑巾と化した肝井へ向けてそう言った。

現実にて
ヨシダ「おー、かっこいいですねぇ」
アドン・サムソン「ウホっ、良い先生」
ヨシダ「まあ、苦戦するようだったらキモちゃんに電気ショックでも与えようと
思ったんですが、いりませんでしたねぇ。よかったよかった」

肝井「うおーんおんおんおん、うおーんおんおんおん」
荒野にフィギュアやマネキンが転がる中、肝井が泣いている。
そこにそっと手をさしのべる担任、その姿はいつものメガネ教師に戻っていた。
担任「・・・なあ、もういい加減起きようや。起きないと出席日数足りなくて卒業できないぞ。
で、起きたら二人で真剣に将来について考えよう、な」
肝井「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ、ボクはここにいる」
担任「なんで、また1から作り直すのか」
肝井はこくりと首を縦に振った。
肝井「ここがボクがいるべきセカイなんだ。だから、ここから動かない!」
涙目で肝井は訴えてくる。まあ、その表情も気持ち悪いのだが、担任はぐっと
感情を抑えてこういった。
担任「なあ、本当にこのままでいいのか」
64>>32:2005/09/08(木) 00:56:33 ID:VfB1XhUG

担任「ここにいれば、そりゃあお前の好きなようには生きられるだろう。でも、
機械に繋がれて寝ている状態で一生過ごしてそれでいいのか」
肝井「いいもんそれでもいいもん、絶対ボクは起きない!」
担任はちょっと困った顔をしてこういう、
担任「本当にソレで良いのか?コヴァ達はどうする。一応かまってくれるだろ」
肝井「あんなエロゲヲタどもと一緒にするな!」
担任「・・・本当に一生ここにいるんだな、よし、分かった。オレは今から起きる。
そしてお前の言ったことを主治医にも伝える。あとはヨシダ先生がどうするか
判断を任せる。それでいいな」
肝井「・・・良いよ、ずっとここにいるから」

担任は眼を開けた。妙にスッキリとした目覚めだ。そして眼鏡をかけると、目の前に童顔の
女医とごつい兄貴が二人いることに気づいた。あ、そうかここは・・・。
ヨシダ「あ、おはようございます」
担任「ああ、ヨシダ先生。肝井についてなんですが・・・」
ヨシダ「ええ、分かっています。あとは私に任せると言ってましたね」
担任「なんでそれを・・・」ヨシダはモニターを指さした、そこには肝井が無表情な美少女キャラに
罵られている光景が映っていた。担任は事情が分かった。
担任「・・・で、あいつは帰ってくるつもりないみたいですよ。本当に大丈夫ですか」
ヨシダ「大丈夫大丈夫、私達に任せて下さいって」
その後、担任は「お願いします」と言い残し帰った。
三人「さぁて、あとはどうしましょう・・・」
死ねるより、死ねない地獄
翌日、学校に行くと肝井が来ていた。
担任「き、肝井ぃ。オレはずっと寝ているモンだと・・・」
肝井「・・・うぐぅ。ボクチンオンナノコ」
肝井は女装していた。そして、一層美少女妄想が酷くなっていた。担任は何があったのか
考えないことにした。精神衛生上
65名無しかましてよかですか?:2005/09/08(木) 14:59:17 ID:fBQB0oRn
コヴァたち4人組はスラム街で2人のDQNに絡まれていた。
何故こんな事になったのか順を追って説明しておくと、
松沢軍団張りの教師軍団に連日しごかれ続けたコヴァたちは
11月の下旬ごろには別人のようにやつれていた。ミンはそんな4人を
あわれみ、ジムに休暇を与えて英気を養わせるようお願いした。
ジムは彼女の頼みを聞き入れ、2日間の休暇を与える事にした。
コヴァたちは当日、喜び勇んで街に繰り出したのだが、
地図を持っていかずに出て行ったため、
あっさりと迷子になった。更にまずい事に4人は気がついたら
スラム街に入り込んでいた。そしてこの2人のDQNに絡まれたと言うわけである。
ゴルァゴルァとコヴァたちには理解不能なスラングで脅しをかける2人。
更に2人の手にはナイフが握られている。
コヴァ「ま、まずいですにょ!このままじゃ僕珍たち皆殺しですにょ!!」
するとジバクが前に出た。ジバクは振り向くとコヴァたちにこう言った。
ジバク「ここはわしに任せるんじゃよ。わしが敵の目をひきつけておくから
その間にミコスキー君たちは逃げるんじゃ!!」
いつの間にかジバクの手にはエアガンが握られていた。
ドパラタタタタタタ・・・・・
ジバクの撃ったエアガンの弾は次々とDQN2人に命中していく。
痛みでDQN2人は苦しそうな顔をする。
コヴァたちは一目散でその場から逃げ去った。
しかしジバクのエアガンの音はものの10秒で止まってしまった。
ジバク「しまったッ!弾切れじゃッ!」
ジバクの目の前に歩み寄る2人のDQN。
ゴシャッ!ドカバキッ!
ジバクが最後に見たものは物凄いスピードで逃げる3人を
追っかけるDQNの姿だった。
ジバク(ミコスキー君、コトリスキー君、鍵スキー君、面目ない。
わしにできるのはここまでのようじゃ…)
66アメリカのコヴァ 〜危機一髪編〜:2005/09/08(木) 15:01:35 ID:fBQB0oRn
3人に追いついたDQNは3人を挟み込むように回り込んだ。
真保「こうなったら俺のあけおめ砲d…ゴブシャァッ!」
あけおめ砲を出そうとした真保であったが、DQNに行動を先読みされ
強烈なパンチで顔をぶん殴られそのまま気絶した。
4人組にとっての切り札である真保を失う事、それはどうあがいても
最悪の結果しか待っていない。
DQNは2人を囲むと2人に語りかけた。
DQN『このままお前らを殴り倒して金を頂いてもいいんだが、
それじゃつまらんのでな。俺とちょっと遊ぼうぜ。クイズを出そう。
俺の婆ちゃんは昔小学校の先生をしてたんだ。俺は勉強が嫌いで
学校には小学校すら殆ど行かなかったが、婆ちゃんから歴史の話を聞いて
それだけは得意なんだ。と言う事で歴史の問題を出すぜ。
お前らは東洋人だからな。中国史の問題を出してやろう。
三国時代の蜀の有名な軍師の名前はなんだ?
2人とも答えられたら許してやろう。これ以上酷い目にはあわせん。
財布を出せばここから逃がしてやる。だが、間違えれば2人とも
半殺しにしてやろう。』
コヴァ(やったですにょ!三国志関係は僕珍のもっとも得意とするところ!
というか、諸葛亮の名前なんて日本人なら犯罪系で無い限り誰でも知ってますにょ!
いくらキモ味でも知らないという事はないでしょうね。)
DQN『「せーの」で言うんだ。せーの!』
コヴァ『エッヘン!「諸葛亮孔明」ですにょ!』
キモ味『うぐぅ、「理系たん」だよもん。』
67アメリカのコヴァ 〜危機一髪編〜:2005/09/08(木) 15:03:55 ID:fBQB0oRn
コヴァは目の前が完全に真っ暗になった。まさかキモ味がここまで教養に
欠けた奴だとは思ってはいなかった。
コヴァ「バカ!アホ!マヌケ!お前がここまで教養の無い奴だとは
思いませんでしたにょ!間違うなら間違うでもうちょっと考えて
答えを言えですにょ!お前の頭には考えるという辞書は無いんでしゅか!
何が「理系たん」でしゅか!そんな名前、中国はおろか日本にも半島にも
ありませんにょ!さすが只のギャルゲーを文学作品とのたまうだけの事は
ありましゅね!」
キモ味「なんだいなんだい!黙ってればボクの事を散々差別してさ!
三国志なんか日本じゃないんだから日本人のボクたちには関係ないじゃん!
それにね、理系たんはボクの心の癒し薬なの!馬鹿にすると許さないんだから!
あと鍵ゲーは文学作品である事は紛れもない事実だし!木場君は巫女さんを
陵辱するエロゲーばかりやってるからそんな普遍の事実にも気がつかないんだよ!」
取っ組み合いの喧嘩を始める2人。それを見たDQN2人組は
『ハァ…なんか白けちゃったよ。こんな奴、相手にするのはやめだ。
さっきのした2人の財布を頂いたらとっとと帰ろうぜ。』
と言い、ジバクと真保の財布を頂いた後、どこかへと行ってしまった。
それから間もなく、白のコルベットが4人の前で停車した。
???「木場君たちじゃないですか!」
コヴァ「その声は…紳八先生!」
68アメリカのコヴァ 〜危機一髪編〜:2005/09/08(木) 15:08:25 ID:fBQB0oRn
コヴァたちは守本の運転するコルベットに乗って
パインスワンプ邸に送ってもらった。
コヴァ「どうして紳八先生が再びアメリカに?」
紳八「木場君たちだけアメリカ美人とワタシノコーするのは卑怯ですつ。
そういう事は僕珍も混ぜるですつ。教師に尽くすのは生徒の役目だし。」
真保「…紳八先生はたしかアメリカに入国禁止になったはずじゃ…」
コヴァ「真保元帥!起きたでしゅか!」
紳八「ああ、それはね…」
ファンファンファンファン…
だんだん大きくなってくるパトカーのサイレン。
気が付くとコルベットの後ろにはパトカーが何台も付いて来ていた。
よく見ると車のメーターも150km/hを超えている。
コヴァ「うげぇっ!」
紳八「さっきまでエロ団のアジトにつかまっててやっと逃げてきたんですつ。
このコルベットはその辺の人のを借りてきたんですつ!」
コヴァ「紳八先生のバカ!あれは警察のパトカーですにょぉぉぉぉ!!!
降ろして!降ろしてくれぇぇぇ!!!!」
パトカーに乗った警官の拡声器がコルベットの中にまで響いてくる。
警官『そこのコルベット!止まりなさい!そこのコルベット!』
コヴァ達を乗せたコルベットはパインスワンプ邸の方へ
凄まじいスピードでパトカーと一緒に駆け抜けていった。(続く)