学園物語★KOVA17歳8〜サヨとポチとコヴァと呪われし担任
さて、あまりの成績不振に「退学」を大学から突きつけられたコヴァ。
タクヤは一生懸命勉強を教えていたが・・・・。
タクヤ「・・・おい、コヴァ」
コヴァ「なんですかね?」
タクヤ「お前は本当に有名中高一貫校を卒業したのか?」
コヴァ「うん、しましたにょ。卒業式の日、何故かニッキョーソがみんな泣きながら
送ってくれましたが。まあ、ボクチンの愛国心に・・・」
タクヤは「ああ、やっとコイツが卒業すると思って、みんな泣いていたんだな」と
思った。
タクヤ「で、だ。もう再テストまで一週間切っているんだぞ。その再テストで
一年生の必修科目の語学と一般教養を全部通さなければお前は除籍なんだぞ。
分かってるのか?・・・全く、おちおちバイトにもいけやしない」
コヴァ「むふー、そもそも愛国っぽい大学だから入ったのに、単位が出ない
なんておかしい!愛国者には東大への特別編入権と処女の巫女さ・・・」
タクヤは黙って「バシン」と新しいテキストを置いた。
タクヤ「西洋史の勉強に入るぞ、『賽は投げられた』と言ったのは?」
コヴァ「歴史は得意科目ですにょ。えーと、 ナ ポ レ オ ン 」
タクヤ「ダメだこいつーーーーーーーー」
エイトプリンスのボロアパートに、タクヤの悲鳴にも似た叫びが響き渡った。
タクヤ「なあ、大学辞めされられたらお前一体どうするんだ?予備校
通って大学を目指すのか?」
もう、半ば諦めてしまったのか「その後」のことを聞き始めるタクヤ
コヴァ「いいえ、ボクは身体性の思想家を目指すため働くですにょ」
タクヤ「・・・(昔の学生運動家みたいだ)、で、働き口のメドはあるのか」
コヴァ「お父さんが印刷工場とミニコミをやっている会社を紹介してくれそうですつ」
タクヤ「そういえば、お前の父親の職業は何だ?見た目と日頃公園でプラプラしている
ことを考えるとサラリーマンではないだろうが。映画監督とかマスコミ系?」
コヴァ「ニッキョーソで、プロ活動専従ですつ。ハッ」
何かに気づいたコヴァ
コヴァ「うぽおぽおおおおぽおおぽおお!!!オヤジにだまされるところですた!
反日勢力の片棒を担ぐところでしたですつ!」
タクヤ「・・・つうことで労働は無理だな、どうするんだ。ニートになるのか?」
コヴァ「2ちゃんねるのプロコテハンになれたらいいなあ」
タクヤ「んなのいないから、それよりどーすんだ。本当にお前ニートになっちまうぞ」
コヴァ「一日中家でパソコンができるならそれも悪くないかも・・・・」
コヴァが悪魔のささやきに耳を傾けようとしたとき、窓を誰かがバンバンと叩いた。
タクヤ「さっき騒いだからその抗議かな・・・」とタクヤが窓を開けるとベットリとした
感じの色白の男が顔を覗かせた。
「あー、コヴァ君だぁ。にははうぐぅ」
タクヤ「誰・・・、コイツ」
新たな物体発生に動揺するタクヤ。しかし、コヴァは一瞬驚いた顔をしながらも
「物体」に近づいていく。
コヴァ「うおぅ、肝井味平君ではないですか」
タクヤ「誰だよそのミスター味っ子」
コヴァ「高校時代、下僕としてエロゲー買いに行かせたり三色カレーパン買いに
行かせたりした男ですにょ」
タクヤの脳裏に、ブルハの歌詞がよぎる。
キモ味「違うよぉ、ボクが君たちエロゲヲタを善導していたんだよね。
陵 辱 エ ロ ゲ ヲ タ ど も を 」
タクヤの脳裏に、社会科教育法の人権教育で習った「江戸時代の身分統制」もよぎる。
タクヤ「・・・で、今日は一体何の用事だよ。味っ子。こっちは忙しいんだ」
キモ味「久々にボクが陵辱エロゲヲタを善導しに来たよ。 鍵 っ 子 にするために」
コヴァ「うぽぽおおおおお!!!そんなことを言いながらお前はまだボクチンの
マイ・フェイバリット巫女エロゲー『月陽災』を返していないじゃないか!」
キモ味「それはそれ、これはこれですうぐぅ」
コヴァ「どっちがエロゲヲタだか分からないですにょ!返せ!ボクの・・・」
タクヤ「はいはい両方ともエロゲが大好きってことは分かったから、今はそれどころ
じゃないんでな。良いから味っ子だか鍵っ子だかは帰れ」
そのときだった
キモ味「ボクはエロゲヲタじゃない〜」
キモ味がそこらへんにあるものを無差別にとって暴れ始めた。
小一時間後・・・。
タクヤ「ぜーはーぜーはー、これで・・・いいや」
キモ味と、せっかくなのでコヴァも縛り上げられている。
コヴァ「タクヤ君」
タクヤ「なんだコヴァ」
コヴァ「これはおかしいですにょ」
キモ味「そうだ!ボクをエロゲヲタ扱いした上に縛り上げるなんてどっちがエロゲヲ・・・」
二人「うっせー黙れ」タクヤとコヴァの息のあった攻撃がキモに爆発する。
キモ味「うぐぅ」
タクヤ「で、だ。味ッ子は帰れ。これからオレとコヴァはコヴァの将来について
語らねばならないからなあ。このままコヴァがニートになられるとオレの気分が悪い」
キモ味「ボクはニートじゃないいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
また、キモ味が火病りだした。
コヴァ「こいつは高校時代からこうだったですにょ。自分の思い通りにならないと
直ぐ暴れる幼児性爆発のダメ人間だったですにょ」
タクヤ「・・・コヴァからそこまで言われるなんて、相当なもんだなあ・・・」
キモ味「そもそもボクはちゃんと学校に通ってるからニートじゃないもん!」
タクヤ「ふぅん、どこの大学?」
コヴァ「えっ、お前も大学に通ったんですつか?確か、真保元帥が熊谷日蓮大学、
千葉突撃隊長が怒窮祖工業大学の造兵(改造兵器)学科、でボクチンが大東亜帝拓国大学ですが・・・、
お前は確か早稲田二文と日ゲイと落ちて女子大受けようとしてニッキョーソに出席簿で
タコ殴りにされてその後学校来なくて卒業証書もボクチンが家まで送り届けたのに・・・」
キモ味「ボクの大学は偏差値60ぐらいあるよ!」
タクヤ「じゃあマーチとか電通とか農工か?浪人してそこならまあま・・・」
キモ味「 聖 プ ラ ネ ッ ト ク リ エ イ タ ー ズ 学 園
っていう千葉の房総半島にある温泉付きの大学なんだけどね」
タクヤとコヴァ、二人はポカーンとした。
コヴァ「聞いたことがない大学ですにょ・・・」
タクヤ「一応、今、パソコン立ち上げて調べてみるわ」
コヴァ「おながいしますにょ。アイツは高校時代から妄想と現実の区別が曖昧だったですにょ」
キモ味「えっへん、ボクはエリート!理系!クリエイティブ!!!!」
コヴァ「・・・と、言うかですにょ。どういう大学なんですかね」
キモ味「一日五時間授業で、学食の焼きそばパンが人気有るんだよぉ、にはは。
コヴァ君も食べにおいでよ。あとね、保健室の先生がとっても親切で、担任の
先生もいるんだよ・・・」
コヴァ「・・・」
おかしい、とコヴァも思った。それではまるで『高校』ではないか。確かにコヴァの
今通ってる大学も低レベル大特有の親切さがあるが、そこまでは親切ではない。
あ や し い
その頃、タクヤはパソコンで検索結果を見て固まっていた。曰く
「温泉アニメ(蔑称)は萌々木アニメ学園未満」
「そもそも専門学校じゃねえのに全寮制っつー時点でサギ」
「温泉の意味が分からない」
「千葉の老人施設のオーナーが、バカ息子の為に作ったインチキ学校」
「あそこでてクリエイターになるのは20000%無理」
そこにコヴァがのぞき込み、やっぱり似たように固まる。そしてそこにキモ味も・・・
キモ味「学校が、批判されている・・・。わうぇせtjhfgじゅちうkhjrsjl(以下略
また、さっきまでのように暴れ出すキモ味、しかし、今度は二人は止める気になれなかった。
タクヤ「何て言ったら良いんだろうなあ・・・」
コヴァ「しっかり洗脳されているですにょ」
タクヤ「工作員になるタイプだろうな、ネットの、稚拙な」
コヴァ「ところでどうしますかね」
タクヤ「とりあえず、外に出そうぜ」
二人はキモ味を外にけり出した。
小一時間後、外で騒いでいたので、そういうことには敏感なny台の地域住民によって
病院に通報、黄色い救急車が迎えに来た。
コヴァ「・・・タクヤ君、ボクチン、ああはなりたくないですから勉強しますにょ」
タクヤ「じゃ、再テストに向けて勉強しようか」
十月、無事、コヴァは一年生の必修科目を全て通ったことが判明した。ついでに実は
夏休み中集中講義で受けた「愛国論概論」「母国防衛論T」の単位が通っていたことが判明し、
コヴァは一層喜ぶことになる。
その頃措置入院から退院したキモ味は・・・
キモ味「ブシャ、ブシャ、ふう、やっと学校につきましたよ。アレ?」
見ると、脳天気そうな校舎の入り口には紙が貼られ「破産管財人による管理中のため
立ち入り禁止」と書いてある。
キモ味「おかしい、なんで学校がなくなってるの・・・」
その背後から近づくダークスーツのごついお兄さん達
兄貴「それはね、坊主。この学園グループの創設者が破産しちゃったからだよ。全く
あのオッサンもダメ息子可愛さに無一文かよ・・・」
キモ味「じゃあ学校は・・・」
兄貴「もうねえよ。つーか元々こんなとこにバカ収容所作って何する気だったんだか」
学校がない、その事実はキモ味から現実への検討能力を失わせた。元々無いも同然だが。
キモ味「qえgjcんy、っpjきうp@t5ううzb、;jh、k(以下略」
兄貴「うわっ、このキモヲタあぶねっ。おい、やっちまえ!」
弟分「ウッス」
肝井味平、名実ともニートの仲間入り。