復活! 著作権/名誉毀損裁判を考える

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390名無しかましてよかですか?
こういう事らしい。
『小林よしのり『沖縄論』盗作問題 @
沖縄タイムス 2005年(平成17年)9月1日 木曜日 文化面18面
 『地を読む 時を見る 27』
目取真 俊氏 『引用と二重基準に問題 小林よしのりの「沖縄論」』
<前略>
 『沖縄論』の第19章「亀次郎の戦い」は、『瀬長亀次郎回想録』(新日本出版社)や
『民族の悲劇』(新日本新書)などの著作で内容が補強されている個所もあるが、
その全体の構成や内容は、佐次田勉『沖縄の青春 米軍と瀬長亀次郎』
(かもがわ出版。以下『沖縄の青春』と略す)依拠していると言っていい。
関心のある人は、小林の『沖縄論』と佐次田の『沖縄の青春』を読み比べ、
内容を引き合わせてみてほしい。そのあからさまな利用の仕方に驚くだろう。
 「亀次郎の戦い」は五十ページもあり、『沖縄論』全体の八分の一を占める。
総コマ数は三百五コマで、登場人物のせりふの入った吹き出しが、やじを
含めて二百十五ある。その内、少なくみても百四(48%)の吹き出しで、『沖縄
の青春』の中の「 」でくくられた証言や発言、演説の言葉が使われている。
吹き出しのせりふだけではない。瀬長が那覇市長に立候補した『沖縄論』
三百二十九ページ以下の展開は、ストーリーの構成から説明文の内容まで
『沖縄の青春』と酷似している。
 さらにあきれるのは、終わり方まで一緒なのだ。『沖縄の青春』は瀬長が
那覇市長を追放され、抗議の市民大会で「私は勝ちました。アメリカは敗け
ました」と演説する所で終わる。小林の「亀次郎の戦い」も詳しい描写は
その演説まであり、その後の瀬長の生涯は簡単に描かれ、小林の瀬長に
対する評価が述べられている。
 小林『沖縄論』と佐次田『沖縄の青春』は同じ資料を使って書かれているの
だから、内容や「せりふ」が似てくるのは当然、という反論があるかもしれない。
しかし、問題は類似の程度であり、引用の仕方なのだ。登場人物のせりふの
半分近くが別の著作と共通し、構成も似ているというのは、同じことをノン
フィクションや小説でやれば、著作権侵害として訴えられ、盗作問題が
起こってもおかしくない。それがマンガでは許されるのだろうか。 』