>>309 うーん…命中率か…。
確かに、マリアナや台湾航空戦の戦果に比べりゃ、命中率は上になるだろうな。
マリアナの損害率が艦上機に関しては7割強。
台湾航空戦の数字を持ち合わせてないんだが、
トータルの航空機の損害率は、それよりも悪かったっけな。
さらに末期になれば、通常攻撃の損害率は上がったかもしれない。
「爆弾を命中させる方法」、という観点に絞れば、有効と言えるかも知れんがな…。
でも、撃沈・大破は、護衛空母や補助艦艇まで。
主力艦である空母・戦艦に関しては小中破どまりで、
アメリカ艦艇のダメージコントロール能力を考えると、
無きにに等しい損害といってもいいんだよな。
しかも、爆弾は飛行機ごとぶつけるよりも、飛行機から切り離し、
飛行機の速度+命中までの加速でぶち当てた方が、損害を与え易いんだ。
(神風特別攻撃が考案された当初、陸軍が科学的に検証して、反対を述べた)
そうした方が、甲板を突き抜けて、艦内で爆弾が爆発することになり易いからね。
その数字だけ見て、「敵に多くの打撃を与える方法」としてどうだったかというと、
これは疑問符がつく。
しかも、命中率と未帰還率は、飽くまでも仮定の数字で、厳密な検証のしようがない。
数字を挙げればもっともらしく見えるけど、「仮定の数字」は一人歩きし易いからね。
アメリカの戦略爆撃調査団は、神風攻撃を「高くついた」と言っている。
その評価が至当だと思う。
自分は、特攻隊員の勇気を称えるが、「戦法」としてそれを選択するのが正しかったかは疑問視する。