たとえば使役動詞だと 、 have O C「OがCである状態を持つ」→強制の度合いが低い make O C「OがCである状態を作る」→強制の度合いが高い let O C「OがCである状態を許可する」→相手の意志を許すニュアンス というように、核になる意味から把握できます。 また、get O to Vだと「OがVすることを得る」で またtoはもともと前置詞toが元になっていますから 「そういう方向性に進むことを得る」という核となる意味がつかめます。
makeを「作る」「〜に…を作ってあげる」「〜を…にする」と 文型によって意味分けするのは最初はいいですのが 実際に骨のある英文を読むのには妨げになります。 たとえば英文中でmadeを見て「作った」と考え、 次にあるmade me…という部分でSVOCを想定したとします。 すると次に「ワタシを…にした」と考えを変えなければなりません。 で、次を見ると、made me a pretty dollとなっていたとします。 すると、前の考えを捨て「ワタシに美しい人形を作ってくれた」 とまたまた動詞の訳語を修正することになります。
短い文章ならこの程度で問題ありませんが、長い文章だと こんな感じで修正していくとかなり時間を食ってしまいます。 いちいとmadeの訳語を変えるところから出発しなければならないからです。 むしろ、madeを見た時点で「何か作ったんだな。何を作ったのだろう」と考え me a pretty dollを見て「<me がa pretty dollを持つ状態>を作ったのか」 とすぐに意味がとらえられます(SVOOの2つのOにはhaveの関係があります)。
SVOC、たとえばmade me sickなら「<meがsickの状態>を作ったのか」となります。 このように考えれば、makeの訳語は「作る」だけでOKで、 どんな文型であっても、SVOの英語を読むように理解でき アタマから1回で読み進められるようになれるというわけです。