※※英語の勉強の仕方・17※※

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9いいめえる
レス9 ●伊藤メソッドにおける「文型」の考え方
 まずは文型をきちんと覚えることです。まずは解説を追いながら例文を確認し、
その例文のなかだけで、「文型という現象」を確かめることから始めてください。
「現象」というのは、伊藤メソッドだとSVXでSとXの関係がどうなるとき、
XがO(あるいはC)になるのか、
SVXXで2つのXXのあいだにどんな関係があれば、
OO(あるいはOC)になるのか、そこに尽きてくるはずです。

なぜO=C(「主語+述語」の関係)であること知っておいたほうがいいかというと
1つは、それが核の意味となってニュアンスがとりやすいから、
もう1つは、長い文章の時に対処できる、の2点の長所があるからです。

たとえば使役動詞だと 、
have O C「OがCである状態を持つ」→強制の度合いが低い
make O C「OがCである状態を作る」→強制の度合いが高い
let O C「OがCである状態を許可する」→相手の意志を許すニュアンス
というように、核になる意味から把握できます。
また、get O to Vだと「OがVすることを得る」で
またtoはもともと前置詞toが元になっていますから
「そういう方向性に進むことを得る」という核となる意味がつかめます。

makeを「作る」「〜に…を作ってあげる」「〜を…にする」と
文型によって意味分けするのは最初はいいですのが
実際に骨のある英文を読むのには妨げになります。
たとえば英文中でmadeを見て「作った」と考え、
次にあるmade me…という部分でSVOCを想定したとします。
すると次に「ワタシを…にした」と考えを変えなければなりません。
で、次を見ると、made me a pretty dollとなっていたとします。
すると、前の考えを捨て「ワタシに美しい人形を作ってくれた」
とまたまた動詞の訳語を修正することになります。

短い文章ならこの程度で問題ありませんが、長い文章だと
こんな感じで修正していくとかなり時間を食ってしまいます。
いちいとmadeの訳語を変えるところから出発しなければならないからです。
むしろ、madeを見た時点で「何か作ったんだな。何を作ったのだろう」と考え
me a pretty dollを見て「<me がa pretty dollを持つ状態>を作ったのか」
とすぐに意味がとらえられます(SVOOの2つのOにはhaveの関係があります)。

SVOC、たとえばmade me sickなら「<meがsickの状態>を作ったのか」となります。
このように考えれば、makeの訳語は「作る」だけでOKで、
どんな文型であっても、SVOの英語を読むように理解でき
アタマから1回で読み進められるようになれるというわけです。