※※英語の勉強の仕方・17※※

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209いいめえる
>>199

>いいめいるさんは単語集や熟語集を使うのはすすめていませんが、
>英文の中に出てくる語彙を覚えていく事だけで語彙対策は十分だということですか。
>単語集や熟語集を直前期にチェック&補足として使うのはどうなんでしょうか。
>その場合本番前どれくらいから使えばよいと思いますか。

単語集を使うこと自体は否定していません。
ただ、『DUO』と『速単』のどっちがいい、なんて質問は無視しています。
どっちでもいいからです。

たしかに単語集は必要なことがあります。それは3段階に分けられます。
1段階目は、本格的な文法の勉強をやる場合に必要な中学レベルの単語1500程度です。
(『入門英単語』を推薦するときはこの意識があります。)

2段階目は読解演習を始めるときに最低限必要な単語で
『ターゲット英単語』でいうと、受験では1900のうちの1500が必要ですが
その1500のなかの最初の800単語くらいがかなり重要です。
(『基礎ターゲット』にも重なる部分がありますが)
これは最初に身につけておかないといけないのですが
文法と構文の本をなんとかなんとか読みこなした人は
おそらくそのレベルはクリアしていると推測できます。
また、このレベルの単語は英文にどんどん出てくるので、
単語集を使ってもかなり覚えられるので、使ってもまったく差し支えはないでしょう。

1500のうちの残りの700は読解演習を数ヶ月重ねているうちに身につきますが
やはり漏れがある場合があるので、11月あたりに一度見直したほうがいいというわけです。

さて、3段階目にあたる以下のアドバイスは、いつも秋以降にやるものです。

1900のうちの最後の300はいらないのか、と疑問に思いませんでしたか?
答えは、いらない人もいれば、いる人もいる、というものになります。
比較的やさしい英文を出すところならいらないでしょう。

また、必要な人であっても、じつは志望学部で違ってきます。
このレベルの単語は分野ごとのキーワードになるものが大半です。
学部ごとの英文のテーマは、だいたい分野が限られているので
過去問で慣れてしまったら、あとはその分野の英文を読んだり
『英単語分野別』や『リンガメタリカ』で、絞って覚えたほうが効率がよくなります。
(出ない分野は大学に入ってから覚えてもいいですよね)

蛇足になりますが、単語集のことはよく聞かれるので、まとめておきます。
ボクは学生に『ターゲット』を勧めていました。
難易度と重要度の順番になっていて、例文が別冊でチェック用に向いていること
重複のない『基礎ターゲット』があること、などがあります。

でも、最初から『速単』のように英文で覚えたい人はそうすればいいし
例文暗唱をかねて『DOU』を使いたい人はそうすればいいし
『2001』でも『システム』でも、ほかの単語集でもなんでもいいのです。
ただ、「入試問題数十年分を分析した。これまでの単語集は間違い」なんて言う人がいると
「単語の傾向は学部によって違うのによく言うよ」と思います。
すべての学部を分析している時点で、
万人向け=そこそこの的中率、にしかならないことに気づいていないのです。
また、「基本単語」をどこで線引きするか、文法・語法問題に出る単語をどう処理するかで
どんな単語集だって一長一短が出てくるモノです。

「どの単語集がいいか」という議論はまったく不毛です。