※※英語の勉強の仕方・17※※

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149いいめえる
>>142

>英語を一生懸命勉強するぐらいなら自分の興味のあること、
>自分の専門としたい事を一生懸命勉強した方がいいとおもうんですが。
>もっと他にやった方が良いことあるとおもうんだけどなあ。
>でも会社に就職する事となれば英語ができた方が有利というし。どう思いますか。

同じ意見です。ただ、これは他の科目について同じです。
社会に出てから「三平方の定理」を使ったことはおそらく1回もないし
「ケプラーの法則」も「右ネジの法則」も使ったことはありません。
(経済学を勉強するには微積は欠かせませんが)
いろんな科目のなかで、英語だけがなぜか実用性を求められています。

そもそもなぜ日本人みんなが英語を学ばなければいけないのかというと
じつはよくわからないのです。
確かにネットによって経済がボーダレス化している現在では
ネットの言語というものが、もともとは英語を使っていることもあり
圧倒的に英語有利の展開を見せており、今後もその状況は変わらないでしょう。
経済の最前線にいれば、英語は使えないと話にならないと言ってもいいでしょう。

反対にいうと、経済の最前線なんかにいきたくないという人は
英語は一生やらなくてすむんじゃないかと思います。もしかしたら、
英語が絶対に必要な人は、日本人の1割にも満たないんじゃないでしょうか。
義務教育以降で、すべての人に強制的にやらせるほどのものではないかもしれません。

精神分析学者に岸田秀という方がいます。
岸田先生には学術的には業績がなく、アカデミックな立場からの批判も多い人ですが
少なくとも、ボクらの実感に即した、生きていく上で切実な解説をしてくださる方で
ボクはたいへん尊敬しています。

岸田先生によると、日本人が英語が下手なのは、
じつは「本当は日本人が英語をしゃべりたくないからだ」と説明しています。
「そんな馬鹿な」と思う人が大半でしょう。

たしかに、世の中には英語が「ぺらぺら」になりたいという人は多いけれど
そんな人でも、実際にネイティブを前にすると、しりごみしたくなります。
本当に英語を話したいのなら、ネイティブには興味津々なはずで
「この人はどこから来て、どんな本を読んでいて、どんな考え方をするのだろう」
という、相手に対する興味が先に立つはずです。
ところが、日本人の英会話熱は、「ぺらぺらになっている自分」をイメージしているだけで
そこには、「異文化への興味」「人間への興味」はすっぽりと抜け落ちています。

1回きります。