【数研出版】チャート式数学その6【赤青黄白黒緑】

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81大学への名無しさん
青チャートワイドを入手したので報告。
全体的な構成としては以下のような特徴がある。

・例題を増やすことにより、「練習や演習問題で初めて出現するパターン」が極力ないようにしてある。
(例:市販版Iの演習問題186は、2つの例題に分離して格上げ。
市販版Aの例題46と練習80を2つの例題に分離。
市販版IIの演習問題80は例題に格上げ。
市販版IIの演習問題373は例題に格上げ。
市販版Bの練習202の(3)は例題を設けて分離。)

・市販版では同一内容が基本例題、重要例題、補充例題にばらけて出現する欠陥が修正されている。
(例:市販版Aの二項定理がらみの例題25,26,27,34,35は連続して配置。しかも応用色の強い26と34を後回しに変更。
市販版Bの群数列がらみの例題92,93,100は連続して配置。
市販版Bの漸化式がらみの例題101〜109,114〜119,122は連続して配置。しかも応用色の強い107と108は後回しにし、
さらに例題97も漸化式の応用問題とみなして、漸化式の単元の後半に移動。)

・例題内の小問数および練習を減らしてスペースを確保した上で、指針・解答・別解・検討を増強。
(例:市販版Aの例題28で検討のところに書かれている完全順列の漸化式について、その導き方を追加。)
市販版Aの例題23を2ページに増強し、別冊解答にある書き込み方式の別解や組合せを用いた別解を掲載。
市販版Bの例題98を2ページに増強し、格子点の求め方を詳しく解説。さらに直線図形だけでなく放物線で囲まれた図形のパターンも掲載。)
8281のつづき:2009/12/03(木) 08:42:25 ID:F6Ks68dJ0
・指針・解答・検討などはかなりリライトされている。
・補充例題は廃止され、重要例題に格上げ。教科書範囲外の内容や融合的な発展問題は「演習例題」として単元末に別枠で掲載。
・1つの例題に1つの練習という原則を新設。さらに演習問題がEXERCISESという名前になって練習の番号と連番になっていない。
したがって、例題と練習の問題番号が完全に一致するようになっている。
・総合演習はすべて巻末に移動し、いくつかの問題は最新の入試問題に差し替えられている。(なお、例題や練習の問題差し替えも多数ある。)
・別冊解答は単色刷。

・問題数
市販版I 例題139、練習158、演習問題117、総合演習26、合計440
ワイドI 例題156、練習156、EXERCISES115、総合演習28、合計455
市販版A 例題109、練習133、演習問題75、総合演習24、合計341
ワイドA 例題121、練習121、EXERCISES93、総合演習23、合計358
市販版II 例題205、練習241、演習問題166、総合演習36、合計648
ワイドII 例題228、練習228、EXERCISES150、総合演習35、合計641
市販版B 例題122、練習150、演習問題80、総合演習22、合計374
ワイドB 例題127、練習127、EXERCISES88、総合演習20、合計362


以上のことをまとめると、改訂の基本方針となったのは、「例題だけやる人」を想定して例題を充実させること、ではないかと推察される。
報告終わり。
8381:2009/12/03(木) 08:51:51 ID:F6Ks68dJ0
市販版では重要な問題パターンや解法が例題だけでなく練習や演習問題に分散して登場しているため、
「例題だけやる」というやり方をすると学べない知識が多く存在する。
ワイドではその欠点を改善し、「例題だけやる」という使い方に対応できるようにしたと言える。
さらに、市販版では上記の欠点を踏まえて「例題だけでなく練習もやる」という風にすると、
単なる例題の反復である練習と、新しい要素を含んだ練習との区別がなく、効率が悪い。
そこでワイドでは、練習は完全に例題の反復になるような問題だけに限定し、
「例題だけで重要パターンは網羅されている。反復練習をして確認をしたい人は練習もやればよい。力試しをしたい人EXERCISESをやればよい。」
というように、使い方が明確になったと言えるのではないだろうか。