大阪府警茨木署は5日、信者女性への強制わいせつの疑いで、茨木市のカトリック茨木教会神父、
井上博嗣容疑者(74)を逮捕。昨年10月から12月にかけ同教会内で女性信者(43)に、
「愛してます」とささやきながら抱きしめたり、キスをするなどのわいせつ行為を約70回繰り返した疑い。
「強制わいせつには当たらない」と供述している。
同容疑者は1985年4月から9年間、旧・英知大(現・聖トマス大、尼崎市)で学長を務めていた。
大阪府茨木市のカトリック大阪大司教区茨木教会の司祭が信徒の母子にセクハラ行為をしたとされる問題で、
大阪府警は5日、司祭の井上博嗣(ひろつぐ)容疑者(74)=同市=を母親に対する強制わいせつ容疑で逮捕したと発表した。
井上容疑者は行為自体は認めた上で「わいせつ目的ではなかった」と供述しているという。
茨木署によると、井上容疑者は昨年10〜12月、同教会の施設内で、清掃や食事の準備などを手伝っていた40代の女性に
「愛してます」などと言ってキスをしたり、抱きしめたりするなどのわいせつ行為を約70回した疑いが持たれている。
女性はその都度「やめてください」と抵抗していたという。
セクハラ問題を調査していた大阪大司教区によると、井上容疑者は昨年12月、この女性の娘の小学生にもキスしたという。
同署によると、この女性のほかにも複数の匿名の女性から同様のわいせつ行為を受けたとする電話があり、事実関係の確認を進める。
大阪大司教区の松浦悟郎補佐司教(56)は逮捕を受け、「誠に遺憾。被害者らにおわびしたい」とコメントした。
井上容疑者はキリスト教系の旧・英知大学(聖トマス大学、兵庫県尼崎市)の学長を以前務めたほか、神戸海星女子学院大学(神戸市)で非常勤講師を務めていた。
(朝日新聞)