● 英文の訳し方 Vol. 5 ● 『 魔 都 の 群 盲 』

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935阿修羅:2008/05/29(木) 13:48:08 ID:+lVW1BlY0
亀で乗り遅れてしまいました。、
深く考えてなかったので、上で「it」は何?って書いてあるのを
見て、唸ってしまいました。
「value」だと思ってた。
確かにvalue だとすれば、it ではなくitselfと書かれてないと
だめだなあ・・。
文全体の前後は、「ある朝、自殺を決意した著者がそれを思い留まる
過程で、存在価値とは何か、を思索する」みたいな内容でした。
936大学への名無しさん:2008/05/29(木) 16:01:55 ID:czyRGbc60
itはeverythingでしょ
それ以外には考えられない

全てのものの価値はそれによって起因されるものであり、割り当てられるものである。
それらは全て外的に与えられるものである、人々の手に拠って。

937大学への名無しさん:2008/05/29(木) 17:39:22 ID:wwsqz6VA0
The cover of the book was put on it.という文を読んで、「it = the book」というのは
不自然だと思う。それなら、The cover was put on the book.とすればよい。
それと同様に、everything=itはおかしいと思う。

nothingをある種実体化して捕らえていると考えれば、意味は>>936と同じになる。

'nothing' is valuable in itself;the value of everything is attributed to it, assigned to it,
from outside, by people.

ものそれ自体には価値のあるものは'何もない'。すべての物の価値というのはは、外部から、人によって、
【その何もないところ】に付与され、与えられたものなのだ。
938大学への名無しさん:2008/05/29(木) 19:10:33 ID:wwsqz6VA0
>>934
解釈については、あなたの書かれているとおりだと思います。失礼かもしれないけど、
阿修羅さんの解釈は間違っていないのかもしれないが、少し甘い気がする。
最初が過去完了進行形で始まっていることも、934を読めばよく理解できる。

ただ、itをeverythingにするのには抵抗があった。937で書いたような形式的な理由だけど。
たしかに、意味的にはeverythingだろうけど、と思って原文らしきものを見たら、「なんだ、nothingのことか」
と私は腑に落ちた。

it=nothingとしても解釈は934さんと同じだと思う。noがthingを否定するのか、
isを否定するのかはこの際関係ないと思う。私の解釈がどちらなのかわかりません。

適当に文を作ってみました。

Nobody is respectable by nature. Respects are given to him or her by others.」

上の文で「him or her = Nobody」だとしても、「誰にも敬意は払われない」という意味には
ならないと思う。

関係ないけど、レインマンの「誰が一塁主なんだ」を思い出した。
939腹詮索:2008/05/29(木) 19:16:38 ID:AGaWrUm70
>>938
"Who is first base man?"でしたっけ
940大学への名無しさん:2008/05/29(木) 22:09:15 ID:7P4ir1Gb0
>>938
たとえば、瓶のフタについて語っている文脈だとして、
次のようにフタの付け方について言及したとする。そのような場合、
The lids of the metal jars can be attached to them by a machine,
but the attachment of lids to the wooden jars requires manual labour.
とした方が、The lids can be attached to the metal jars by a machine, ...
とするよりも、情報の伝達がスムーズだと思う。

同様に問題文においても、物事に価値が有るか無いかが問題となっているのではなく、
物事に価値は有るということが前提になっていて(少なくともこのスレに書き込まれた範囲内では)、
その『物事に備わっている価値』が、果たして、内側から生じるものなのか、それとも外側から
生じるものなのか、が問題となっているのだから、the value is attributed to everythingとした
のでは情報の流れがスムーズではない。情報の流れをスムーズにさせるためには、主語の位置
において(=文頭において)、the value of everythingというように、それまでの情報を話題化し、
意味を明確にするための代名詞を軽く置いた後で、次の情報につなげた方が、効果的だろう。
941大学への名無しさん:2008/05/29(木) 22:11:08 ID:7P4ir1Gb0
>>938
Nobody is respectable by nature. Respects are given to him or her by others.
についてだが、この場合のnobodyのnoはisを否定する動詞句否定であり、bodyは否定されていない。
him or herはnobodyの否定されていない部分を受ける(或いは、発話の状況から人を指していること
は明白である)。これは、No one is respectable ... とすると、より一層明白で、him or herは明らかに
oneを受けている。よって、「him or her=nobody」という図式は成立しえない。

「him or her=nobody」という図式を成立させたいのなら、
nobodyはa person of no importance or influenceと解釈しなければならないが、
それでは文意が成立しない。nobodyはno person; not anyoneの意味。

同様に問題文においても、it=nothingと考えるのであれば、
そのnothingは@something that has no existenceAsomething that has no quantitative value; zero
Bone that has no substance or importance; a nonentityなどの意味になり、それでは文脈は成立しない。
この問題文では、nothingは、not anything; no single thingの意味である。
942阿修羅:2008/05/29(木) 23:42:44 ID:utLpUL1M0

おまいら若いもんは頭がいいなあ。
参考までに、表三郎氏によるこの部分の構造分析として
次のように一行だけ言及されている。

「なお、it はeverythingを受けており、outside は
everything の「外」という意味。」

表三郎がどういう人か知らないし、専門が英語かどうかも
知りませんが、とにかく彼の日本語はへた、ということには
どこからも異論はないでしょう。
943大学への名無しさん:2008/05/30(金) 04:43:26 ID:CGHmLGYj0
944大学への名無しさん:2008/05/30(金) 10:39:03 ID:XcQl878E0
>>942
it=everythingと書いてあるのに、表三郎さんの日本語が下手すぎて理解できなかったということ?
それを読まずにit=valueだと思い込んでいたということですか?

その誤読を前提に出題し(>>917)、回答していた(>>919)ということですか?
少し無責任だと思う。
945阿修羅:2008/05/30(金) 14:03:44 ID:Wy0EyFmS0

>>944

>it=everything と書いてあるのに

それは、表さんの読み。
当該英文著者の真意を表氏が汲んで読んでいるのかどうかとは別問題だね。

>少し無責任

誰に?誰か困る人いんの?
946大学への名無しさん:2008/05/30(金) 16:18:15 ID:RJP9OBds0
English板でやればいいのに。大学受験板で、

>誰か困る人いんの?

は、やはり無責任だと思うよ。
947腹詮索:2008/05/30(金) 17:10:38 ID:Nib9CUBF0
Curiously, this has been a problem because it has denied to the envious the easy solution of attributing Japan's rise to brute force or to imperialism rather than to intelligent management.
948腹詮索:2008/05/30(金) 17:22:07 ID:Nib9CUBF0
>>947
すみません、この文の前文は「大国というものは人気がない、支持されない
イギリスしかりアメリカしかり、そしていま日本もそうなるであろう
というのは2つの要因があるからだとひとつは余りにも急速に力をつけたこと
もうひとつの複雑な要因はそれをきわめて平和的に推し進めてきたことである」
となってます。
日本が賢明な経営というよりも暴力、帝国主義に属するような簡単な解決方法
を拒否してきたことが問題であると訳すとすっきりしません
ご指導を!
949腹詮索:2008/05/30(金) 17:27:05 ID:Nib9CUBF0
この文は
http://homepage3.nifty.com/ryk-mas/2002-Yoyakukenkyu.html
の1番の問題です。コピペすると長すぎてできないとエラーがでました
すみません
950大学への名無しさん:2008/05/30(金) 17:43:56 ID:EWgpNodZ0
>>947


不思議なことに、このことは問題である。なぜならば、その事実は、嫉妬する者達に対して、
日本の勃興の原因を、知的な管理手法よりも野蛮的な暴力や帝国主義に帰するという
簡単な解決手段を否定するからである。

つまり日本に嫉妬する人たちは日本を非難する手段として
「日本は帝国主義的な乱暴なやり方で成功した」って言うことが簡単な手法な訳だ。
しかし、実際は日本は平和的に勃興した訳で、このことが複雑な感情を催し
ややこしいって言いたいんじゃないかな?


以上が俺の解釈
951腹詮索:2008/05/30(金) 23:02:51 ID:Nib9CUBF0
>>950
なるほど、文脈すっきりしますね
the enviousのtheプラス形容詞で名詞化されるのですね
ありがとうございました
952阿修羅:2008/05/31(土) 08:16:26 ID:zAFY4UrO0
>>950
>以上が俺の

「俺」って誰?上のどの子なん?

>日本の勃興の原因を

きれいな訳文だと思うけど、ポジティブな事象の場合は
「原因」とするより、「要因」とか「秘訣」とかにした
ほうが日本語的には自然だね。
逆に「原因」を使うなら、「勃興」のほうをネガティヴ
に代えて、「成り上がり」とかにするとか。

953大学への名無しさん:2008/05/31(土) 09:56:19 ID:azTEGeCi0
>>952
たまーに名無しで書き込む者ですが何か?
自信が無いので私なりの解釈ですと付け加えただけです

>>944とか>>946では無いですよw
954腹詮索:2008/06/01(日) 09:45:23 ID:3PH0gg/B0
You should note that <I>proverbs</I> are seldom used in ordinary speech or writing. Although the native
speaker knows the meaning of most English proverbs, he will actually use one rarely, and
only when he is wanting to be humorous, or by referring to the proverb in an indirect
way (for example by quoting only half of it), or introducing it by saying like 'you
know what they say,...' or 'As the old saying goes,...' The reason is this. English proverbs are phrases or
sentences containing advice, warning or truth. Although they are expressed in striking language, in their
meanings they are rather obvious remarks to make about human experience. They are thought of as the
sort of remark that would be made by someone who is rather dull,
someone who cannot express in his own words what he thinks or feels, but who has to borrow a proverb
from the language to do this.A proverb, a cliche, and a hackneyed phrase are all the sort of expressions that someone who wants to
express himself clearly,carefully and honestly will try to avoid.

注 cliche:expression that has been too much used
hackneyed phrase:repeated too often

1981 一橋大学
諺を使う上においての注意事項らしいのですが、ことわざを使う人間はいくぶん
まぬけで、自分の言葉をもってないとおもわれる、避けたほうが良いという解釈でよろしいでしょうか
抄訳おねがいいたします
955大学への名無しさん:2008/06/01(日) 11:57:03 ID:x24+TmK20
>>954
いいと思うよ。

最後の2行を訳してみました。
ことわざは、いくぶんまぬけで、自分の言葉では考えていることや感じていることを表現することができず、
(自分の考えていることや感じていることを表現するためには)ことわざを借りなければならない人が使う類のものだと
考えられている。

A proverb, a cliche, and a hackneyed phraseというのはすべて、自分のことを明確に、
身長に、誠実に表現したいと思っている人にとっては、避けたい表現なのである。
956大学への名無しさん:2008/06/01(日) 11:57:11 ID:sW1zH/vA0
>>954
その解釈で大丈夫だと思います。

@英語では通常、諺が用いられることは滅多にない。
Aというのは、諺は人間の経験についての当たり前のことを感銘的な言葉で表したものに
過ぎず、それ故に自分の言葉を持たない者が頼りにする表現手段とされているから、である。
B従って、諺は明晰な表現を目指す者からは敬遠される言葉である。

@最初にテーマが来て、A次にそのテーマを裏付ける理由が来て、
B最後にそのテーマを違う表現で再度述べ、締めくくる。
paragraph writingの手法を用いて書かれた典型的な文章ですね。

ところで、今年は子年ですが、子年のダービーは着外の無い馬が来る
という言い伝えがあるらしい。
今年の出走メンバーを見ると、着外が無いのはサクセスブロッケンと
アドマイヤコマンド。どちらかが勝てば、上記のジンクスは本物というわけか。
957腹詮索:2008/06/01(日) 12:30:37 ID:3PH0gg/B0
>>955
ありがとうございました、日本人の感覚と全く違いますね
道理で連中は議論やユーモアにおいてリードするわけですね
>>956
詳細に教えてくださりありがとうございます
striking languageが難所でした、感銘的な表現とはすばらしい訳だとおもいます
ダービーをとれるようお祈り申し上げます。

958大学への名無しさん:2008/06/01(日) 22:01:46 ID:45zkTXc80
ジンクス破れたり
959阿修羅:2008/06/05(木) 14:10:09 ID:0xJi58G70

Two greyhounds, in running down the same hare, have sometimes
the appearance of acting in some sort of concert.
Each turns her towards his companion, or endeavours to intercept
her when his companion turns her towards himself.
This, however, is not the effect of any contract, but of the
accidental concurrence of their passions in the same object at
that particular time.
Nobody ever saw a dog make a fair and deliberate exchange of
one bone for another with another dog.

             (Adam Smith, The Wealth of Nations)

労働や資本の分配を効率的に行うことが国富の発展につながる、という
ような論を、産業革命・機械化綿工業に絡めて述べたものです。
960腹詮索:2008/06/05(木) 15:26:47 ID:oeem/o5Q0
My local newspaper recently ran a feature article headlined, "The Great American Bag Race,"
which I found both interesting and amusing in ways that neither the author nor the editor probably
intended. The subject was the relative merits of paper and plastic grocery bags; the discussion
included the reasons why many customers and grocers vehemently prefer one or the other, and the
fierce economic competition between manufacturers of both.
Just a few years ago, practically all grocery stores in this country routinely stuffed a customer's
groceries into paper bags. In the early Eighties, plastic bags began to replace them in some places.
By the time I sat down to write this, the two competitors were running neck and neck, with roughly
equal numbers of paper and plastic bags in use. The article I mentioned reached no clear conclusion
about which kind of bag was better overall, but it made clear that both kinds of bags contribute to
the problems of resource consumption and solid waste disposal. The difference between them in terms
of environmental impact is one of degree---- and, when you come right down to it, pretty trivial.
Ironically, neither the author nor anyone quoted in the article even hinted that there might be
another option that offers much more significant advantages over either kind of bag.

要約問題なのですが、最後のIronicallyからが少しややこしくて
皮肉にも、両方のバックよりもよりよい選択があるかもしれないことをほのめかしてることさえ
その記事から著者もほかのだれも引用しようとしない。
と、訳してみたのですが、どうでしょうか
おねがいします。
961大学への名無しさん:2008/06/05(木) 15:50:22 ID:mWLqpTVT0
>>960
neither A nor B=S
(A=the author / B=anyone quoted in the article)

even hinted=V
962腹詮索:2008/06/05(木) 16:04:19 ID:oeem/o5Q0
>>961
著者もその記事を引用した人たちも・・・ほのめかさなかった。
かな?ありがとうございます。quotedが動詞じゃなく準動詞なのですね
963大学への名無しさん:2008/06/05(木) 16:09:08 ID:mWLqpTVT0
>>960
レジ袋として優れているのは、紙袋かそれともポリ袋か。
地元の新聞でこの主題を扱った特集記事が掲載された。
その記事はどちらが優れているかの判断は下さず、
両者ともに環境に負荷を与えるという消極的な結論であった。
両者を超える積極的なアイデアは結局出てこなかったのである。

欠点を批判して終わるだけでは駄目で、
建設的な解決策をきちんと提示しろ、ということでしょうか。

>>962
「記事を書いた人も、その記事で引用された人も、・・・仄めかすことさえしなかった」です。
quoteを辞書で調べると分かりますよ。

>>959
その問題、昔のスレで出てましたねw
多分2か3辺りだった記憶があります。

herがあの動物だと理解できるかが鍵ですね。
カジノでも想像すれば、連想し易いと思います。
964大学への名無しさん:2008/06/05(木) 16:17:57 ID:mWLqpTVT0
>>963
訂正
真中辺り
×人→○人たち

>>960の英文で難所なのは、one of degreeだと思います。(個人的には。)
one=a differenceですが、このoneの使い方に気付けない人が
結構いるように思います。(勝手に思っているだけで、何の根拠も無いですが。)
965腹詮索:2008/06/05(木) 16:37:00 ID:oeem/o5Q0
>>959
同じのウサギをおいかけてる2匹グレイハウンドはときたま、協力してるような
行動をとるときがある。おのおのが仲間のほうにうさちゃんを向かわせようとしたり
仲間ががうさちゃんを自分のほうにむけようとしてうさちゃんの進路方向を
邪魔しようとこころみたり、でもこれは別に契約したから起こったことではなく
ある特別な瞬間に同じ獲物をとろうとする本能の偶然の一致なのである。
だれがいままでに犬が他の犬に公平にしようとして故意にひとつの骨を他の何かと
交換するのをみたことがあるだろうか。

修業とは出直しの連続なり、このごろとみにそうおもいます
おねがいします。
966腹詮索:2008/06/05(木) 16:48:36 ID:oeem/o5Q0
>>964
僕はこのone of degreeは一度程度という意味合いだとおもいます。
紙袋使おうが、ポリ袋つかおうが環境に対する影響は微々たるものだと
言う意味合いで使ったのでは。
967大学への名無しさん:2008/06/05(木) 18:37:21 ID:mWLqpTVT0
>>966
環境に与える衝撃という観点から考えた場合の両者の違いは、程度の違いである
―そして、両者の差異にまさに至れば、それは全く取るに足らないことである。

『紙袋使おうが、ポリ袋つかおうが環境に対する影響は微々たるものだ』
この解釈は成立しません。前文のboth kinds of bags contribute to the problems
of resource consumption and solid waste disposalと矛盾するからです。

この文の内容から、紙袋もポリ袋も「同様に」環境に悪影響を与えていることが分かります。
しかし、優劣をつけるためには「同じ」ではいけません。「違い」を探さなければなりません。
そこで考え至ったのが、程度の違い。同じように、環境を劣化させているといっても、
程度の違いは確かに存在するわけです。

もっとも、その違いも、危機に瀕している地球環境のことを考えれば、五十歩百歩ですが。

それに、「一度程度」という意味合いを出すのであれば、
A paper bag and a plastic bag is only a grain apart from each other
in terms of environmental impact.という風にするしかないと思いますが。
968腹詮索:2008/06/05(木) 18:54:49 ID:oeem/o5Q0
>>967
ほんとだ、辻褄が速攻であわないwそれに一度ならone degreeですね。
でも、oneはenvironmental impactじゃあないかな?
969大学への名無しさん:2008/06/05(木) 19:30:52 ID:54K/mQP70
>>968
主語がThe differenceだから、そう考えると

The difference = environment impact

となる。「違い=インパクト」というのは奇妙では?
970阿修羅:2008/06/05(木) 19:37:00 ID:0xJi58G70
>>968
このone は特定のものをさす代名詞かや?
しいていえば、one degree という意味合いじゃないの?

>>965
率直に、うまい訳文だなあw
971腹詮索:2008/06/05(木) 20:17:40 ID:oeem/o5Q0
>>969
>>970
すいません、ちょっとわからなくなってしまいました
紙袋とポリ袋の環境に影響する見地からの違いはone of degreeである。

国富論乙です
972大学への名無しさん:2008/06/05(木) 20:28:27 ID:54K/mQP70
「違い=impact」と解釈すると、

(1)紙袋=大きいダメージ、ビニール袋=大きいダメージ
(2)紙袋=大きいダメージ、ビニール袋=小さいダメージ

とすると、(1)の場合はdifferenceがないので問題はないが、(2)の場合には問題になる、
といった解釈になる。「The differenceがimpact」というのはおかしいと思うよ。

「question of degree:程度問題」と英辞朗にもあるし、967さんの書いているように、「程度の違い」が
正解だと思う。

それから、その英文は環境問題はメインテーマではないですね。「紙袋とビニール袋の優劣」について述べているだけ。
973大学への名無しさん:2008/06/05(木) 20:47:23 ID:mWLqpTVT0
>>971
The whole distinction of privacy and publicity, however,
as long as we confine ourselves to sensations, is one of
degree, not of kind. No two people, there is good empirical
reason to think, ever have exactly similar sensations related
to the same physical object at the same moment; on the other
hand, even the most private sensation has correlations which
would theoretically enable another observer to infer it.
(The Analysis of Mind / Bertrand Russell)

こっちの方が分かり易いかな。
ここでは、one=a distinction。

>>972
環境問題がメインでないことは、詮索さんも理解されていると思いますが・・・。
974大学への名無しさん:2008/06/05(木) 20:48:49 ID:mWLqpTVT0
しまった・・・。
sageるのを忘れてた・・・。
975腹詮索:2008/06/05(木) 21:18:25 ID:oeem/o5Q0
>>973
しかし、プライバシーとパブリシティーを大きく区別するのは
我々の感覚を確認する限り、程度の差であり、種類の違いではない

かな?
976大学への名無しさん:2008/06/05(木) 22:56:09 ID:mWLqpTVT0
>>975
大体そんなところです。

しかしながら、私と公の弁別そのものは、感覚に焦点を絞る限りでは、程度の弁別であり、種類の弁別ではない。
二人の人間が―このように考えるのに十分な実証的理由がある―同じ物体に関して同じ瞬間に全く同種の感覚
を感じることは決してない。一方で、最も私的な感覚にさえ相関関係が存在し、その関係によってもう1人の人物
はその感覚を推測することが理論上可能になる。

前後の文脈に関しては、http://books.google.co.jp/で検索・参照して下さい。
ここでのprivacyやpublicityを上手く言い表している日本語が思い浮かばないので。

one of 名詞の形で、oneが前出の名詞を受ける例はまた他にも探しておきます。
977大学への名無しさん:2008/06/05(木) 23:17:11 ID:mWLqpTVT0
>>975
Little, however, as people are accustomed to a doctrine like that of
Von Humboldt, and surprising as it may be to them to find so high
a value attached to individuality, the question, one must nevertheless
think, can only be one of degree.
(On Liberty / John Stuart Mill)

The women, then, according to Socrates, are to be trained and educated
exactly like the men. For the woman is just as capable of music and gymnastic
as the man; and like him, she displays marked ability for a variety of pursuits
--- the only difference being one of degree, not of kind, caused by the fact
that the woman is weaker than the man.
(The Republic / Plato)

下の方は翻訳のようですが、下の方が分かり易いと思います。
978腹詮索:2008/06/06(金) 03:16:00 ID:oMKhaOId0
>>977
寝てしまった。
ソクラテスちゃんによれば女性は男のように訓練、教育されるべきである。
彼女らは音楽、体操の能力があり、色んなところでそのすばらしい能力を
発揮する。ただ唯一違うのは男よりも弱いということに起因する、種類ではなく
程度の問題なのである。
979腹詮索:2008/06/06(金) 03:26:58 ID:oMKhaOId0
下のoneはabilityですね
上はdoctrineかな?うまく訳せないです
980大学への名無しさん:2008/06/06(金) 11:06:46 ID:2nLOr4Zd0
(しかしながら、)人はVHのような教義になじんでいないし、個人にそれほどの価値が
付与されているのを知れば、驚くであろうが、それでもわかっておくべきことは、
その問題は程度の問題にすぎないということである。

上はquestionで、下はdifferenceでしょう。


以下のことは腹詮索さんも理解されていることかもしれませんが…

>>960のone of degreeのoneについて、>>963さんの「one = difference」という解釈に対して、
腹詮索さんが(二度)異を唱えたわけです。おそらく阿修羅さんも。

そこで、963さんが「one of degree」の他の例を挙げたのが、>>>973>>977です。
つまりレスの流れから考えれば、この例文は、「one of degree」が「一度程度」でも「one degree」でもない
ということを示すためのものです。

やはり、960のoneはdifferenceなのでは?
981腹詮索:2008/06/06(金) 17:26:38 ID:oMKhaOId0
>>980
なるほど、分かりやすい例文をかいていただけると
自分のミスがよくわかりますね、ありがとうございました。
982阿修羅:2008/06/06(金) 19:40:26 ID:/poNJcYF0
>>980
とすると、「one」は代名詞、ということになるんだねえ?

同一文の中で、主語を代名詞に置き換えて補語として用いている、
ってことになる。

difference が前文のなかにあって、別文でone が代名詞として
使われているのなら納得いき易いんだが・・・。
983大学への名無しさん:2008/06/06(金) 21:55:36 ID:xb2hE8IN0
>>977
一応、試訳を付けておきます。

しかしながら、人々がVHの抱くような信条にほとんど慣れていないとは言え、
また人々にとって自立性にそんなにも高い価値が付加されていることに気付くことが
確かに驚きであるとは言え、それでもなお人が思わないわけにはいかないことは、
その問題が程度の問題でしかあり得ない、ということである。

とすると、ソクラテスによれば、女性は、男性と丁度同じように、肉体・精神の鍛錬を
施すことが出来る、ということになる。というのは、女性は、男性と全く同程度に、音楽
や体育をこなせるからである。また女性は、男性同様、様々な職業に対して、目立った
能力を示すからである。唯一の違いは、種類の違いではなく、程度の違いであり、
女性は男性よりも力が弱いという事実に起因するものである。

>>981
代名詞oneのこのような使い方は一定レベル以上の問題集をやってれば、
どこかで出くわすと思われますので、その時に確認していただければいいかと存じます。
984阿修羅