http://www.nikkei.co.jp/kansai/univ/39328-frame.html 変貌する学び(6)西の6大学、東京駅前に集結──学生確保へ東で知名度向上
関西の6つの大学が今春、東京駅に隣接する超高層ビルに集結する。企業や情報などの
「東京1極集中」が一段と進む中、首都圏での拠点づくりがこれまで以上に必要になっている
ためだ。就職活動の支援や産学連携という従来の“任務”にとどまらず、本格的に社会人
向けの講座を開く大学も。全国区に知名度を広げ、少しでも多くの学生を確保したいという
全入時代に突入した大学側の思惑もあるようだ。
●利便性よく移転
「京都に生まれ、京都で育ったが、決してローカルな学園ではない。東京での受発信を
強めていく」。3月下旬に開かれた「立命館東京キャンパス」の開設記念式典。立命館の
川口清史総長はこう力強く宣言し、「新たな飛躍を東京から」と結んだ。
東京駅で新幹線を降りて5分足らずという好立地にそびえ立つ超高層ビル「サピアタワー」。
このビルに立命館の東京キャンパスは入居し、式典では首都圏の企業や大学関係者ら約
200人が出席し、門出を祝った。
地上35階建ての同ビルの8―10階に「大学フロア」として全国の13大学が一堂に集まった。
関西の6大学はすでに東京駅周辺に拠点を構えていたが、利便性の良さなどから同ビルへ
の移転を決めた。