【21世紀初頭の関西学院基本構想】より その@
http://www.kwansei.ac.jp/ref_table/18_32123_ref.pdf 関西学院はいま重大な岐路に立っています。これまで通りオールラウンド
の拡張路線を維持していく場合、消滅することはなくても他の総合大学の
規模と社会的評価に比して、やがて衰退していく可能性は大きいでしょう。
全国的視点に立ちますと、現在の関西学院は「無難で間違いのないお手頃
ではあるが特別にアピールする力のない大学」であり、こうしたイメージ
を刷新しない以上、優れた学生を集めることができなくなるのは明白です。
関西学院の強みと弱み、可能性と不可能性を厳しく見定め「選択と集中」
によって真に個性的な学園形成へと再出発することに成功すれば、未来は
自ずから拓けるでしょう。
【21世紀初頭の関西学院基本構想】より そのA
http://www.kwansei.ac.jp/ref_table/18_32123_ref.pdf 関西学院を脅かしている深刻な問題は学院全体の、あるいは学院内の
組織それぞれの活動と運営の中に厳しい内外環境に対する危機感が
あまり感じられないことです。そのため変化への対応が極めて遅く
鈍くなっています。
危機感が共有されにくい原因として、@東京や京都と異なり競争意識が
発生しにくい、A他大学と切磋琢磨することの少なかった校風が
近年ますます閉鎖的になり自己満足に浸る傾向が強まっている、B三田
キャンパスや新大学図書館が完成し目に見える形だけで安心している
教職員がいること、など様々な理由が考えられます。
組織として危機感を欠いていることは、それ自体が極めて危機的である
ということを銘記すべきです。未来は過去の延長上にはなく過去との断絶
と新たな挑戦がなければ将来展望は拓けないという、構成員の意識改革が
是非とも必要です。