どっちの大学ショー

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401大学への名無しさん
法科大学院と新・法学教育シリーズ<1>〜新司法試験合格発表からみた法科大学院事情〜
ロースクール・新司法試験コンサルタント、津島修一


〜関関同立の各LS合格率は全体平均を下回り、前評判を裏切った。
特に立命館大LSは、26.5%の低率。これが果たして4校の実力なのか。
それとも、原因があるのかを、関西圏特有の原因を加えて分析、対策をも考察してみた。

関東の私立上位校(慶應大LS、中央大LS、早稲田大LS)は、
早稲田大LSが「既修」1期が10数名しかいないということで評価の対象から除けば、それなりの結果を出している。
これらは、少なくとも全体の平均合格率である48.35%を割ってはいない。

しかし、関西の私立上位校といわれる関関同立で、この48.35%を超したLSは1校もない。
とりわけ立命館大LSの26.47%という数字は、前評判の良かったLSであっただけに驚きを禁じ得ない。
今回の既修者受験に関しては、LSの面倒見の良さよりも、
学生の入学時点での「仕上がり具合」が高く影響していることを、ここでも強く感ずる。
関西低迷の原因は、旧試験の、いわば上級者が関東の私立上位校に多く入学し、
関西私立LSにはあまり入らなかったことが、あったのかもしれない。
さらに関西の学生は国公立志向が非常に強く、同志社大LSや立命館大LSに合格しても、
大阪市立大LSのほうがランクが上であると認識し、実際にもそちらに入ってしまうようである。
したがって、関西地域では、「仕上がりの良い受験生」が京大LS、阪大LS、神戸大LS、大阪市立大LSに入り、
その後に関関同立に入学するという傾向が結果に響いたようにも感じられる。〜