上級長文参考書
●入試英文精読の極意―読み込むための10の軸(AXIS) 丹羽裕子 (研究社出版)
現代の参考書が英語そのものについての知識を重視しているのに対し、
本書は能動的に読む態度つまりどのように英文を読み進めて行くかを重視した本と言える。
スキーマ、パラグラフリーディングと言った現代的な読解法が出てくる中で
飽くまで本書は英文を読み込み、筆者の意図や趣旨を真に理解するという事を教えてくれる、内容の充実した本。
●英語のセンスを磨く―実践英語への誘い 行方 昭夫 (著)(岩波書店)
極めて高度な内容。多ジャンルの英文を基に、文脈や英語の常識、文法知識、論理等を駆使し、
その文章の本当の内容を、裏まで正確に理解する。まさに「英語のセンスを磨く本」である。
受験レベルには必要ないかもしれないが、余裕があるなら是非手にとって頂きたい。
●思考訓練の場としての英文解釈(育文社)
現在1と2あわせて6章分出ており、第一章が英文解釈。それ以降は読解、和訳に必要な技能を磨くために有る。
英文は小説から哲学まで多彩で、受験生の英語力を営む様な配置になっている。
難解ではあるが、その対価に見合う以上の能力を見につけられるだろう。
●英文解釈考(金子書房)
英文を、本当に読み込んで、それを感性で味わう楽しさを実感したい人向け。
英文を読む力をつけていなければその真価は分からないかもしれない。
●The Universe of English(東京大学出版)
様々な種類があり、どれも受験レベルを超える。
テーマは学問として興味深いものが多く、長い間使えるだろう。
東大の教養教科書の原型。