森毅・京大名誉教授が、教え手・出題者として現役だったときに書いた
文章(講談社文庫「居なおり数学のすすめ」)から。書かれたのは
四半世紀前ではあるが。
「受験本番になると、大学教師のほうは、なるべくなら受験生の
裏をかこう、受験勉強が役に立たない問題を出そうとして、まだ
受験生のやったことのない問題を作ろうとする」
「問題にしても、解き方を覚えてばかりいては、力がつかない。
まだ解き方の分からぬ問題をどうしようかと、そこでヤリクリするのが
力になる。数学の力というものは、解き方を知ってからつくのではなくて、
解き方を知るまでにつくものだ」
「答案に受験生の個性が出るのは、悪いことではない。思いがけない
アイデアや、しなやかな発想で書かれた答案に、稀に出あったときは
採点官の頬がゆるむ。そうしたときは、採点は甘くなりがちなものだ。
それに比べて、紋切り型の中で頓馬なことをされると、つい点を辛く
したくなる」
(続き)
「(採点者からみた"良問"について)勉強していればできるはず、なんてのは
良問にならず、勉強ばかりしていてもできるとはかぎらず、勉強してなくても
なんとかなるかもしれず、解けるか解けないかスリルのあるほうが、良問に
なることが多い」
「(友人とお互いに答案を批評し合え、という内容で)「模範答案」ばかり
見ていても、目は肥えない。(中略)そして、受験にあっては、自分に向けての
批評精神がなくてはならない。「よくない答案」を見るほうが、「模範答案」
よりも役に立つ」(引用者注、どこが書けていないか、が分かることが
答案の欠点を矯正するために必要なのだ、ということ)
「漫然と問題集を眺めるというのも、案外と悪くない。
この場合は、問題をキッチリトクまでする必要はない。その問題が、何を
意味しているか、その問題の意味を読み取ることに意義がある。(中略)
「とき方」に目をやるより以前に、その問題はなになのか、その問われている
ことのポイントはどこにあるのかを探ること、それがたいせつなのだ」
森センセの言いは和田某の言っているのと真逆に近い。もちろん、基礎解法を
マスターすることについてはまた別だろうけど、出題される内容そのものが
予測可能で、それをスタンダードな解法でとくのがよく、突飛な方法はろくに
見てもらえない危険がある、といった和田某の発言とは大きく食い違う。
で、森センセは実際に出題・採点する立場にいた人。和田某の採点官・出題者心理は、
受験オタクの立場からの想像(だと思う)。どちらに軍配があがるかね。
すくなくとも、論述型の問題を出す、難度の高い学校の場合、基礎解法取得後に
「出題パターンを網羅する」のを目指すのはナンセンスじゃなかろうか。あるいは
百歩譲って、もっと別の方法論も十分にありうる、と思えるのだが。
145 :
大学への名無しさん:2006/08/01(火) 09:20:45 ID:JF8dJKwH0
網羅性より演習量
146 :
大学への名無しさん:2006/08/04(金) 18:29:52 ID:u+5aFHovO
あげ
赤本で傾向をつかむってただたんに解いたらいいの?
難しすぎて解けない。
148 :
大学への名無しさん:2006/08/04(金) 18:48:43 ID:Pz51bkckO
東大京大志望なら演習量重視
それ以外は網羅性重視
149 :
大学への名無しさん:2006/08/04(金) 18:51:08 ID:xa7wDQDo0
網羅性ばかり気にしないほうがいい
150 :
ΘмΘд♀ ◆2wDEVIL.mY :2006/08/05(土) 13:18:24 ID:7V2vgCjE0
151 :
ΘмΘд♀ ◆2wDEVIL.mY :2006/08/05(土) 13:20:18 ID:7V2vgCjE0
何点とれたら合格できるのか?教科ごとの難易度、配点はどうなのか?
どの教科に力を入れて点を稼ぐのか?どの分野から出題されやすいのか?
出題形式はどんな感じなのか?計算力重視なのか発想力重視なのか?
などなど。
152 :
大学への名無しさん:2006/08/05(土) 13:39:16 ID:tQulx4gb0
受験生にありがちなパターンとして、配点や傾向から考えて、
ある程度捨てられるところと、確実に得点減にしとかなきゃならない
ところの判別ができずに満点を目指す非現実的な勉強プランを夢想しがち。
そういうのは満点を目指して不合格点しか取れない勉強方法。
受験期は自分が感じてるよりはるかに時間が押してることに気づいてない。
この夏休みだって、既に3分の1以上過ぎてしまった訳だけど
夏休み前に計画(夢想)してた勉強計画に対して
実際の達成度がとれだけのものかしっかりと直視すれば
夢想の現実の大きなギャップに気づくはず。
153 :
大学への名無しさん:2006/08/10(木) 19:27:07 ID:KKB9wgWkO
良スレage
154 :
大学への名無しさん:2006/08/11(金) 19:54:07 ID:WNZhhIJL0
っつ〜か、網羅出来るほど余裕があるやつなんて、受験界に一握りだろw
155 :
大学への名無しさん:2006/08/16(水) 13:58:03 ID:Bx3fiSszO
あげ
156 :
大学への名無しさん:2006/08/16(水) 14:04:28 ID:VYJK9/A9O
ここで偉そうに受験語ってる人って何者?大学生?教師?
157 :
大学への名無しさん:2006/08/16(水) 14:32:06 ID:/c0NPtpnO
NEETでございます
受験板にはかなり講師が書き込んでる。
159 :
大学への名無しさん:2006/08/22(火) 17:14:41 ID:44UH7oJMO
age
160 :
大学への名無しさん:2006/08/22(火) 17:34:32 ID:BQtL1rbW0
うわ、知性のカケラもねぇ糞スレだな。
こんなスレを良スレとか言ってる奴は死ねば?
161 :
大学への名無しさん:2006/08/22(火) 18:07:20 ID:GPITSifL0
>>142-144 出題する側(強者)の立場から見た詭弁にしか聞こえないんだが?
切実な受験生の立場、そして現場で教える教師の立場を完全に無視している。
森という奴を良く知らないのだが、このような一方的な強弁を振るうような奴に教育者の資格など無いね。
研究者としてはいいのだろうけど。
大体、たかが2〜3時間の試験時間中に突飛な解法が思いつくかどうかすら怪しい。
そもそも突飛な発想とは脳がリラックスしてα波が出ているときに思いつくもので
緊張してガンガンにβ波が出ている試験時間中に突飛な解法が思いつく可能性は極めて低い。
これは大数の学コンなんかをやっていればわかることだが、机に向かっているときには解法の
糸口を掴めなかったのに、休憩中に突然解法がひらめくことがよくある。
(勉強法の空論ばかり並べて、実際に難問を解いたことも無いお前には理解できないだろうけどw)
突飛な発想は知の組み換えによって起こるということが脳科学的に証明されている。
つまり発想とは無から有を生み出すことではなく、既存の知識同士が別の組み合わせを試すことに
よって得られるものだというのだ。ある程度の知識のストックが無ければそもそも発想など生まれないし
ストックが幅広く網羅的であればあるほど、発想の幅が広がることにもなる。
もちろん問題パターンの完全網羅は不可能だが、それでも典型的な問題とその解法をあらかじめ
脳にストックしておくことが合格点を取るための最低条件である。
「いや俺はストックなんかしてない、全てその場の発想だけで解いてる」と言う奴も絶対に
ストックしている。本人にストックしてる自覚が無いだけ。(自分は他人と違う特別な存在なのだ
という根拠の無い選民意識と虚栄心がそのような無自覚を生み出している。)
162 :
大学への名無しさん:2006/08/22(火) 18:12:10 ID:Vfdc58pcO
163 :
大学への名無しさん:2006/08/22(火) 18:19:49 ID:exLPhded0
バカスレにマジレスおつかれさん。
網羅という観点は受験戦略的に見れば正しいのだろうけど、
今の受験生より網羅という視点が欠けていた昔の受験生のほうが
高学力だったのはなぜだろうね。
それはおそらく、網羅しようと思わなくてもゴリゴリ勉強してるうちに
自然と網羅できていたからじゃないかな。
また、無意識のうちに一度学んだ事を何度も繰り返していたのでしっかり身についていた。
それに比べ今の受験生は網羅しようという気持ちが強すぎるがため、
網羅的な本を一冊やればそれだけで安心してしまい、
やった事が身につくまで繰り返すということをしない。
網羅したはずだから大丈夫、と思ってしまうのだろうね。
それがいけないのだよ。
別に網羅という戦略が間違っているワケじゃない。
ああそれと、網羅と本質理解は対極だと言ってる奴はバカだね、話になんない。
網羅するべき事項群とそれらの有機的な関連性を、一歩上から俯瞰的・包括的な視点で
一つの理論体系として理解することができるようになるのを本質理解というのだよ。
なんか気づいたら長文になってた。失礼。
凡人が合格点を取るためには重要事項の網羅は絶対に必要。
ただ、受験は一時的にインプットして網羅した気になっても無意味。
本番で確実にアウトプットできるようになって初めて網羅できたと言える。
ところが過度に網羅性に拘る受験生は、教材の網羅性に拘るあまり
定着させるための時間不足で消化不良を起こして
受験にほとんど出ないような事項を覚えてたりする一方で
得点力に直結する頻出事項がちゃんとアウトプットできないような
本末転倒な事に至りがち。
簡単に言えば勉強時間と網羅する量のバランスが取れてない
受験生が多過ぎるってこと。
>>161のレスかっこいいな
文体から叡智がにじみ出てる
167 :
大学への名無しさん:2006/08/30(水) 01:45:46 ID:dL3wJgLr0
>>161って和田あたりが20年近く前から言ってたあたりまえのことだろ?
168 :
ΘмΘд♀ ◆2wDEVIL.mY :2006/08/30(水) 02:45:33 ID:+OfC75bo0
文章なげーよw
169 :
ΘмΘд♀ ◆2wDEVIL.mY :2006/08/30(水) 02:52:11 ID:+OfC75bo0
要するに、思考力には基本的パターンのインプットが必要であって、受験ではこのインプットと
簡単な組み合わせのアウトプットだけでほとんどの大学にいけるということでしょ。
問題はこの「基本的パターン」だ。
要領のいい人はそれの数が少ない。
悪い人は全部覚えようとする。
☆☆☆☆☆☆ 国内トップ六大学・東京一工早関 ☆☆☆☆☆☆
+ ∧_∧ + ∧_∧ +
○( ´∀`)○ (´∀` ∩ +
+ \東大 / ⊂京大 ノ
( ヽノ + ( (\ \
し(_) (_) (__)
∧_∧ ∧_∧
+ (´∀` ) (´∀` ) +
( 一橋) (東工大) +
+ | | | + | | | +
(_(_) + (_(_)
+
+ ∧_∧ ∧_∧
( ´∀` ) ( ´∀` ) +
⊂早稲田⊃ + + ⊂ 関東学院 ⊃
|⌒I、| | |⌒I +
(_). | + + + | ´(_)
(_) (_) +
☆☆☆☆☆☆ 国内トップ六大学・東京一工早関 ☆☆☆☆☆☆
171 :
大学への名無しさん:2006/08/31(木) 19:08:43 ID:a+81hlsF0
土台の部分が完成されてないのに、
網羅ってw
172 :
大学への名無しさん:2006/08/31(木) 19:50:15 ID:1eS6BZus0
ここは受験板の中で
まれにみる良スレだな
てか昔の受験生は今以上に網羅しようとしてたでしょ
スレタイからして間違ってる
同じ問題を繰り返して解くか、んなわけない
今はでないような"難問"が出てた時代は難問集と呼ばれるものを買ってきてひたすら多くのパターンにあたらなくてはいけなかった
と塾講師
あげ
あ
>森センセは実際に出題・採点する立場にいた人。和田某の採点官・出題者心理は、
>受験オタクの立場からの想像(だと思う)。どちらに軍配があがるかね。
↑もっともらしいことを言ってるようで、
実は「森センセは有名な大学教授であり文化人である」
という権威主義にのっとった論理のすり替えだ。
和田某は現役理三なんだからそりゃあ和田某に軍配があがるに決まってるだろ。
点をとるための方法論についてなら
大学教授やら採点官よりカリスマ受験生に聞くのが合理的だ。
フィギュアスケートの極意について習うなら
採点する側の審判員の意見よりも
採点される側の選手、メダリストの意見を聞くべきだろ?
「どうすれば勝てるのか」を知っているのはレフェリーではない。当の選手なのだ。
177 :
大学への名無しさん:2006/09/11(月) 23:23:08 ID:wVIWuakH0
意外なところで和田某の亡霊を見た
少なくとも採点基準やどういう受験生を求めて問題を作っているかについては
大学教授のほうが明らかに正しい情報を持ってるだろう。
>>178 そうだよ。
そして「それに対してどう対処すべきか」は、受験オタクが一番よく知っている。
そうした受験オタクのノウハウが参考書や勉強法の本として世に出ると、
大学側はその方法では対処できないような問題を作るようになる。
受験界の歴史は大昔からこのいたちごっこ。
181 :
大学への名無しさん:2006/09/12(火) 09:40:05 ID:WHZUSZXJ0
>>161 よく分かんないんだけど 4STEP の例題しか解かなくても
定期テストとかで満点をとってしまう人がいるのは何故なの?
あとねえ、東大受験生でも90%の人は網羅なんてできてないから
やたらと手を広げるよりは重要な事項を確実に理解した方がいいよ
183 :
大学への名無しさん:2006/09/12(火) 10:40:33 ID:2KShtZyI0
>>161 4世紀半も前の話だからな。今と違うかも知れんな。でもこういう出題者の考えのおかげで
京大(理系)から天才たちが出てると思う。
日本人フィールズ賞の三人中二人が京大だしな。
難関大がいくつもあるなかでフィールズ賞理工系のノーベル賞の過半数を京大が占めてるのはすごい
>>185 その別格の大学の教授を
>>161は思いっきり批判してるからな。
>切実な受験生の立場、そして現場で教える教師の立場を完全に無視している。
そんなの当たり前。そうじゃなかったら粒がそろわない。
>大体、たかが2〜3時間の試験時間中に突飛な解法が思いつくかどうかすら怪しい。
訓練しとけば受験数学なんてそんなもんでできる。
>森という奴を良く知らないのだが、このような一方的な強弁を振るうような奴に教育者の資格など無いね。
数学の教育者としては最高ジャマイカ。本当の数学に答えはない。
187 :
大学への名無しさん:2006/09/19(火) 19:13:33 ID:NMQOyNwZO
上げ
■2006年度私立大学の出願結果
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/data/06/shutsugan_s/index.html ☆志願者 増加 上位大学 ★志願者 減少大学
大学名 増加数 大学名 減少数
1.東京農業 +12,858 1.専修大学 ▼6,539
☆ 2.立教大学 +12,068 2.中央大学 ▼5,550 ★ ←2年連続激減法中成最下位…どころじゃないな
☆ 3.明治大学 +7,397 10.明星大学 ▼2,915 ←中央のお隣。僻地多摩は揃って不人気。
☆ 4.青山学院 +6,726 16.法政大学 ▼2,258 ★
☆ 8.慶應義塾 +4,078
☆11.早稲田大 +3,001
☆13.上智大学 +2,414
勝ち組大学>立教、明治、青山 、慶應、早稲田、上智
負け犬大学>中央、法政
■ウイークリー読売2006.6.18就職力ランキング(女子大除く)
http://info.yomiuri.co.jp/mag/yw/ 【早慶上智ICU】
慶応70>>上智60>>>早稲田47>>>ICU30
【関関同立】
同志社38>関学34>>>立命館25>関大20
【MARCH】
立教34>青山学院32>>明治27法政26>>中央17←法中成最下位
■「パワーユニバーシティー2006」ブランド力総合ランキング h
ttp://www.shinto-tsushin.co.jp/seeding/univ/pdf/preview.pdf @入学意向度、A採用意向度,B推奨意向度,Cステータス、D憧れ,E好感度の6点から調査
総合ポイント
☆1.慶応大学 103.1 ☆2.早稲田 83.0 ☆3.上智 23.1
☆4.青山学院 20.6 ☆5.国際キリスト教 17.5 ☆6.東京理科 11.6
☆7.明治 7.7 ☆8.立教 7.1 ★11.法政 5.6
★14.中央 4.2 ←マーチ最下位
test
190 :
大学への名無しさん:2006/09/25(月) 18:43:22 ID:OUDBht/h0
勉強時間と比例して、網羅性を増やすべき
時間無いのに、あちこち手を出すと、それこそ中途半端に出来なくなる。
191 :
大学への名無しさん:
俺は厚い参考書より、薄いのを何冊もやるのが好き