1 :
大学への名無しさん:
大学入っても相手にされんぞ
2 :
大学への名無しさん:2005/12/16(金) 03:17:00 ID:kcNazZ9lO
にげっつ
orz
5 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 00:32:48 ID:ZXoduwg70
6 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 00:36:41 ID:I1txh0zO0
誰がコンドームやねん!!
7 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:26:01 ID:TopsfgJf0
294 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:43:20 ID:79I/Q00t0
(1/10 長編スマソ。連投します。)
あれは、5年くらい前かな。おれは就職のため東京に引っ越した。
なかなか部屋はなかったけど、最後に不動産屋が渋々紹介してくれ
た部屋でさ。北向きでも新しい物件で5万円、1LSDKって間取り
の、広めの部屋。場所も○天宮の脇で、もろ都心。「都心もそれ程
家賃高くないな。掘り出し物かな。」程度に思った。気がついたの
は、異変が起こってからだったよ。この部屋は洗濯機等の家具付き
だった。あとテレビデオ(死語)、冷暖房、電気(照明)。あと、珍し
いものでは、収納室(SDKのS)に、赤い自転車を置いてくれてた。
丈夫な造りの建物だし、ほんと満足だった。しかし、最初の晩から
ブキミなことが起こったんだ。夜、風呂に入っていたら、部屋の方
から、何か聞こえてきた。「ズル・・ズズズ・・・」と、ひきずる様
な、低い声の女性の喉が詰まったような音が。俺は驚いて、「えっ!
??」って声を出した。同時に音がやんだ。気のせいと思ったけど、
ひとりで風呂に入ってるのが怖くなった。出た時、異変に気づいた。
ひっそりと静まり返るおれの部屋。リビングの電気もついていない。
比較的強気な俺だけど、びびった。「電気はつけてたはずなのに。。。」
8 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:26:42 ID:TopsfgJf0
295 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:44:13 ID:79I/Q00t0
(2/10)
おれは、混乱した。脱衣所から外に出るのが怖かった。幽霊なんて信
じちゃいない。でも、脱衣所の外に広がる暗闇・静寂はどう考えても
まともじゃない。気を静めるため、とにかく体を拭いた。でも湿気が
とれない。冷や汗が止まらなかったんだ。服を着た。何か護身用にと、
姉がくれたドライヤーと、ヘアスプレーを持った。とにかく怖くて、
歯がガチガチ震えるんだよ。脱衣所の扉をゆっくりと開くと、そこに
は、何も見えない暗闇が広がってた。街灯の多い通りに面してるのが
おかしい位、何も見えない。ごくり。おれが生唾を飲む音が、いやに
そらぞらしく、耳に響いた。「ズズズ・・・」突然、あの音が、うつ
ろな闇の奥から湧き上がってきた!!おれは急いで電気をつけようと
した。でも、スイッチを押してもつかない!「ズズズズ!!」音が
いきなり大きくなった。近づいてくる!暗闇の中、おれは咄嗟に、
夜中だってことも忘れて「ぎゃぁ」っと叫び、脱衣所に逃げ込んだ
ね。そのまま脱衣所の扉を固く握り、朝が来るのを祈ったよ。
9 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:28:39 ID:TopsfgJf0
296 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:45:29 ID:79I/Q00t0
(3/10)
おれの祈りは、通じなかった。「ズル・ズル・・ズズズ・・!!」お
れの握ったドアノブが、いきなりグイグイと下げられた!おれは力
の限り、抵抗した。必死で腕に力を込めた。「やめろぉ!」叫び声が
家中に響いた。それでもドアノブはグイグイと腕を押し下げてきた。
もうだめだと思った。今度は、扉が引っ張られた。俺の腕は、素早
く、扉を引き寄せた。無我夢中だった。「やめてくれぇ!!」届くは
ずのない願いを、俺は連呼した。その刹那。「ドン!ドン!ドン」お
れの心臓は、ドクッと大きく動いた。玄関の扉をたたく音だ。「こん
な時間に、何を騒いでるんですか!!」玄関だ。脱衣所の扉じゃな
い。「助けてくれ!」俺は叫ぼうとした。そのとき、俺の押さえる扉
から、すっと圧力が抜けた。ほっとした次の瞬間「ドカン!!」俺の
心臓は冷たくなった。扉に何かが突進し、ついで、それがつぶれた気
配があった。「助けてください!!」俺は、力の限り叫んだ。
10 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:29:44 ID:TopsfgJf0
297 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:46:24 ID:79I/Q00t0
(4/10)
たすけに来てくれたのは、下の階の夫婦だった。その二人によると、
まえの住人も夜中に騒ぐことがあったので、何度か注意をしていた
んだそうだ。部屋の外で、おれは部屋の電気がつないこと、部屋の
なかで起こったことを話した。夫婦は、意外にも、俺の頭がおかし
いとは思わない様子で、黙って話を聞いてくれた。そして、二人は
「夜中だから、今日は私たちの家に泊まって、明日電気屋を呼ぼう
ね。分かった?」って言ってくれた。涙があふれた。東京なんて、
高いビルばかりの冷たい街だと思ってた。でも、夫婦は本当に優し
い人たちだった。その夜は、夫婦の家に泊まった・・・・「またこの
物件かぁ。」翌朝、管理人と電気屋が溜息混じりに言った。「この物
件ね、よく停電するんだよ。しかも、何でもないのに、電気がつ
ながらなくなっちゃうんだよね。」とにかく、俺は鍵を開け、部屋
の扉をそっと開いた。すぐに、異常な物が目に映った。脱衣所の扉
に、べったりと、赤い液体がこびりついていた。あまりの恐ろし
さに、俺は、気が動転し、息ができなくなった。
11 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:30:40 ID:TopsfgJf0
298 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:47:12 ID:79I/Q00t0
(5/10)
「またかぁ。」扉を拭きながら、管理人が、ひとりごちた。「いま
さらで悪いんですけどね。」ばつが悪そうに管理人が続ける。「前
にも、何度か同じようなことがあったんですよ。ここは元々、建
売のマンションだったんですけどね、なぜかこの部屋だけは、持
主の意向で賃貸にしたんですよ。日当たりも悪いんですけど、こ
の部屋は、異様に暗くて、買手がつかなかった。持主は、設計上
瑕疵があるに違いないので、とても人様には売れない、この瑕
疵の分、割安価格で、賃貸にしようって言いました。私は管理を
担うだけだから、従いました。」管理人は言葉をとめた。平静を
保つためか、タバコをすった。しばらくすると管理人は「私を
責めないでくださいね。」ポツリと呟いた。「最初の住人。。責
任は彼らにあるんですから。」そこで、管理人は口を閉ざした。
赤ちゃんが洗濯機の中で
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/
.( ヽ |∪| /
\ ヽノ / おちんちんびろーん
/ /
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
13 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:31:38 ID:TopsfgJf0
299 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:48:09 ID:79I/Q00t0
(6/10)
自分の部屋が怖い。この事実に、俺は耐えられなかったが、自
分の荷物が全部この部屋にあることがそれ以上に恐ろしかった。
「勝手で申し訳ないですが、引っ越してください。」管理人が
手を床につき言葉を繋げた。「引越しに必要な費用は、こちら
に負担させてください。」俺は本当に救われた。昨晩のことで
破けてしまった心が、再びつながった気がした。すぐに、不動
産屋に連絡した。持主にも。両者とも、素直に納得し、解約の
申し出はこの電話のみで良いといってくれた。引越屋の手配も
請負ってくれた。幸い、引越し初晩で、荷物の大半は開いて
はいなかった。片付けはあまりないけれど、俺の精神状態を
酷く心配した夫婦が、手伝ってくれた。片付けも終わり、
いよいよ引越屋を待つだけになった時だった。つい旦那さんが
余計なものを見つけてしまった。「このビデオは君の?」
14 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:33:03 ID:TopsfgJf0
300 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:48:52 ID:79I/Q00t0
(7/10)
しーんと静まった部屋で一同はおれを見つめた。テープを手に取
った。頭が真っ白だった。何分たったのだろうか。おれは、うっ
かり、余計なことを言った。「違います。でも、見てみたい。」ごく
り、と、皆が息をのんだ。怖かった。でも、おれは知りたかった。
責任者とはどんな連中か。あれは何だったのか。おれは、自己の責
任において、ビデオを見ることを決めた。管理人も、夫婦も、真相
を知りたい気持ちは同じだった。きっとこのビデオには何か手掛り
となる事実が映っている、と、誰もが直感した。その時、突然、お
れのPHSが鳴った。引越屋だ。あと1時間位で到着するそうだ。
良いタイミングだった。十分な時間が与えられた。
風が吹いたら崩れだす
∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/
.( ヽ |∪| /
\ ヽノ / おちんちんびろーん
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16 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:33:48 ID:TopsfgJf0
301 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:49:43 ID:79I/Q00t0
(8/10)
テープは、この部屋を撮ったものだった。そこには、一家三人。
きゃっきゃとハシャグ2歳くらいの赤子。優しそうな男性(父親)
と美人だが陰鬱な顔の女性(母親)が写っていた。映像が切り替わる。
うるさかった部屋には、今度は誰も写っていない。画面の左り端
には、黒い影が映っている。撮影者の指のようだ。ただ、何だか
ゴトゴトと音がしている。しばらくじぃっと画面を見つめていた。
まわりは、すっかり夕暮れになっていた。「イヤァ!!」急に、
かぼそい悲鳴が響いた。一緒に見ていた奥さんだ。目を閉じて、
すっかり脅えながら、画面を指差して言った。「せ、せ、洗濯機の
なか。。。」おれは息をとめた。ゴトゴトいう音は洗濯機だ。そして、
よく見ると、何か見え隠れしてる。小さな赤く染まった手だった。
17 :
大学への名無しさん:2005/12/18(日) 13:34:41 ID:TopsfgJf0
302 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:50:42 ID:79I/Q00t0
(9/10)
内部に入ってる物は容易に想像できた。あの子だ。楽しそうに遊
ぶ姿が印象的だった、あの赤子だ。誰もが固唾を呑んで見ている
と、急に画像が乱れた。ざぁーと、波が入った。しばらくすると、
うつろな部屋が再び写された。皆、動けない。話せない。おれは、
背筋が凍りついた。洗濯機から赤い血糊が部屋の中へ、べったりと
いっぽんの帯となって続いている。そしてその先には、ズ・ズズ
ッと這うようにうごめく赤い塊があった。ぐちゃぐちゃで、顔も
手も、足も分からないのに、一つだけ目に付くものがあった。
18 :
大学への名無しさん:
303 名前:Teddy ◆38avq92H7U メェル:sage 投稿日:2005/11/26(土) 17:51:43 ID:79I/Q00t0
(9/10)
大きく、異様に歪んだ口だった。口の中には、ぎょろっとこちらを
じっと睨む目が光っていた。誰も、声を出さなかった。次の瞬間、
だまってた管理人が泣き崩れた。「こんなことが。」赤い塊は「・・
ね」とつぶやき、洗濯機の中へと這い戻った。次の瞬間、画像が
上下した。床に落ちたのだ。続いて、画面に飛び込んだのは、意
識を失って倒れた撮影者だった。陰鬱な顔をした美しい女性。た
だ、美しさはもはや損なわれてしまった。真っ赤に染まったうつ
ろな顔。その鮮明な赤は、左目から絶え間なく流れでていた。
おれは、その夜、部屋を出た。ホテルにつくと喩え様のない悲しみ
がこみ上げた。翌朝○天宮様へいった。彼らの冥福を祈るために。