【禁2ちゃん】受かるまで2chをやめよう!

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147大学への名無しさん
380 名前: 以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します 2005/09/15(木) 02:31:29 ID:pYnfgYuM0

俺は決して頭が良くはなかった。
かーちゃんは立教大学出身
俺は小さい頃良く「かーちゃんと同じ大学にいく」と言ったものだ。
実際に受験となると、ハードルは高かったけれど
立教を目指してがんばった。
冬になり、かーちゃんは次第に痩せていった。
飯も食わなくなり、俺の手を良く握るようになった。
かーちゃんは俺に色々話をさせた
学校 進路 夢
思えば何であのとき気がつかなかったんだろう…

涙が…ちょヤバ…
148大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:06:38 ID:5aeuelsU0
383 名前: 以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します 2005/09/15(木) 02:31:52 ID:pYnfgYuM0

最後の模試の結果が出た。
努力の甲斐か、立教大B判定が出た。
俺からすれば奇跡に近い判定
おれは帰りに病院に行き結果を見せた。
俺「かーちゃん、おれ立教大いくよ。判定もホラ」
得意げに模試を見せた
かーちゃん「がんばってるのね
タケシ(仮)が後輩になってくれたらかーちゃん嬉しいよ」
その日もかーちゃんは俺にたくさん話をさせた
俺の手を握りながら…楽しそうに
149大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:07:14 ID:5aeuelsU0
385 名前: 以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します 2005/09/15(木) 02:32:13 ID:pYnfgYuM0

入試を控え2月に入った頭に
かーちゃんに自宅療養許可が下りた。
俺は大喜びで迎えに行った。
病院に着くと担当医の診察室に通された。
注意や説明かと思っていた俺は耳を疑った。
母は癌だという、最初は早期発見で
準抗癌剤投与で治るはずだったそうだ。
そっからは頭が真っ白で良く覚えてない。
聞き取れたのは
本人に告知してないこと
もはや手遅れだと言うこと
聞きたくもない現実だけが頭に残った…
かーちゃんの病室へ行くと
家に帰れるのが嬉しいのかもう準備をして待っていた。
俺はかーちゃんの顔をまともに見れなかった
150大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:08:29 ID:5aeuelsU0
386 名前: 以下、名無しにかわりましてモナーを取り返します 2005/09/15(木) 02:32:33 ID:pYnfgYuM0

それからすぐ、俺は大学入試を迎えた。
大本命の日、朝早く起きて下に降りると
かーちゃんが台所にいた
俺:何やってんだよかーちゃん、寝てなきゃ
母:今日は本命の日でしょ、お弁当持ってきなさい
一年ぶりのかーちゃんの弁当だった
俺は涙が出るのをこらえながら
準備をして出かけようとしたとき
かーちゃんが急に苦しみだした
俺は急いで病院に電話し、救急車がきた
家には俺しかおらず、付き添って行った。
意識が飛びそうになるくらい
混乱しながら苦しむかーちゃんの手を握った。
病院についてすぐ親父も駆けつけた。

151大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:09:00 ID:5aeuelsU0
しばらくして担当医に呼ばれた。
最期になるかもしれないのでついてあげて下さい
俺と親父が病室に入ったとき
かーちゃんは無惨なほどだった
血の気は引き、やせ細り…
しばらくして意識が戻った
かーちゃんはいつもみたく手を握った
病人とは思えないくらい強く
俺は子供みたいに泣いていた…
かーちゃんは声にならない声で何かを呟いていた。
俺は耳を近づけて聞き取ろうとすると
確かにこう言っていた
「うけてきなさい」
そしてかーちゃんは俺から手を離した
152大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:09:31 ID:5aeuelsU0
そんなの無理に決まっている。
かーちゃんを置いて受験に行くなんて
しかももう8時を回っている
間に合うとしてもギリギリだった。
困惑した俺に親父が声をかけた。
「行ってきなさい、母さんもそうしなさいと言ってくれてるんだ」
俺はかーちゃんのてをもう一度握ると
弾けたように病室を飛び出していた。
そこからどうやって来たかはおぼえていない。
走って…乗り換えて…池袋駅を疾駆して
何とか一限の筆記を受けたとき
やっと正常な時間の流れに戻った気がする。
昼休み、何も食べる気がしなかったが
かーちゃんの弁当を思い出した。
俺は中庭でそれを広げた時
何とも言えない懐かしさと何かこみ上げるものを感じた。
それは俺が中高5年間食べたかーちゃんの弁当だった
おいしい…涙をこらえ食べた
かーちゃん…
それからは流れるように時間がたち
手応えも何も感じないまま
フラフラと地元まで帰った…
153大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:10:31 ID:5aeuelsU0
病室に入ると、かーちゃんは居なかった
看護婦さんに聞いて霊安室につれていってもらった。
数名の御遺体の中、変わり果てたかーちゃんを見つけ
俺は叫びともつかない嗚咽をし、かーちゃんを抱きしめた。
担当の看護婦さんに連れられて
ラウンジで落ち着くまで色々な話を聞いた。
かーちゃんは俺が来た数日は本当に機嫌がよかったそうだ
看護婦さんや医者、同じ病室の人にも
よく俺の話をしていたらしい。
逆に俺が来ない日が続くと元気がなく、泣いている日もあったという。
帰り際に、一枚のメモをもらった。
病院備え付けの薄っぺらいメモ用紙には
震えた力無い「お疲れさま」の文字があった。
154大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:11:01 ID:5aeuelsU0
葬式や通夜が終わり、俺は発表を見に行った。
結果は合格
俺は泣いた
合格も嬉しかったけれど
何より心で叫んだ
かーちゃん、ちゃんと受かったよ!!!!
お祝いしてくれよ、かーちゃんの弁当で花見行こうよ
何で…こんな時にいないんだよ…

かーちゃん…

俺は合格通知をかーちゃんの墓に見せに行き
たくさんの話をした。
端から見たら変な人に見えるだろう
でも俺はこの18年間のごめんなさい ありがとう を全部語った。
155大学への名無しさん:2005/12/28(水) 01:11:33 ID:5aeuelsU0
長くて駄文ごめん…
今は元気に大学生してる
思い出したらまた…涙が…

みんな、俺はもう無理だから
おまいらかーちゃん大事にしてやってな

なんかスッキリした
聞いてくれたみんな、ありがとう!!

by VIP板 J( 'ー`)し ('∀` )スレ  ID:bibpXlOWO