動物由来感染症に関する研究会:初会合、鳥インフルなど情報交換
◇県衛生環境研などが設立
県衛生環境研究所(杉本雅美所長)は「動物由来感染症に関する研究会」を設立し、
鳥取大学地域共同研究センター(鳥取市湖山町南4)で27日、初会合を開いた。
杉本所長は「組織の長同士の交流ではなく、研究者同士が情報交換しながら研究を
一層発展させていってほしい」と期待を込めた。
同研究会は、新型肺炎(SARS)や鳥インフルエンザなど、動物を介在して人間に
感染する感染症などを中心に、情報や意見の交換を進める。
初会合となったこの日は、同研究所や同大の研究者ら16人が出席して、E型肝炎ウイルスや
鳥インフルエンザなどをテーマにした互いの研究活動について報告。出席者たちは、報告された
研究について質問したり、自分の専門分野の観点から提言を行い交流を深めた。
同研究所では、03年3月に「東郷池水環境共同研究検討会」が設立されて以来、
「廃棄物・資源循環研究会」「環境ホルモン研究会」など六つの研究会を、県内の各関係機関や
研究施設とともに設立してきた。各研究会とも▽県内の研究者が一堂に会し、情報や研究成果を
持ち寄って集中的に意見交換する▽メンバー同士で情報交換しながら共同研究を実施し、企業の
参加も得て研究成果の実用化を進める▽研究成果を行政施策への提言や対策技術の構築につなげ、
環境立県・知の地域づくりの一翼を担う−−ことを目的としている。
【田辺佑介】毎日新聞 2005年9月28日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tottori/news/20050928ddlk31100458000c.html http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/106195005.html