【よく出てくる参考書】
■英文解釈の参考書
●伊藤和夫「ビジュアル英文解釈T・U」(駿台文庫)※略称・ビジュアル偏差値50〜
ここ15年ほど英文解釈参考書の定番として君臨。完璧にすれば東大レベルまで対応可。
著者はすでに亡くなっているが、今も大量の信者を引きつけている名著である。ただし
ぶ厚い上に、講義形式で段階的に力をつけさせる構成のため、やや復習や参照がしづらく、
短期間で一気に仕上げたい人には向かない。トップクラスを目指す高校1、2年生向きか。
●「英文解釈教室 改訂版」(研究社)※略称・解釈教室 偏差値65超〜
英語構文を体系的に網羅したかつての英語参考書の代名詞。今の受験ではここまで極める必要性はあまりないが、
理解できるならやっておいてもいい。これも京大受験者ならどうぞ。
●西きょうじ『英文読解入門 基本はここだ!』(代々木ライブラリー)偏差値45〜
短文を題材に、文法事項ごとに英文の読み方を詳しく解説。薄い本ではあるが、読解に必要な事項は網羅されている。
知識を覚えるというより、英文を自然に読むための思考プロセスに慣れるための本なので、中学〜高一レベルの文法を
学習したあとに読むと吉。復習に「西英文読解講義の実況中継」を読むとさらに理解が深まる。
● 西きょうじ『ポレポレ英文読解 プロセス50』(代々木ライブラリー)偏差値58〜
より複雑で高度な英文を題材に、入試に必要な英文解釈パターンを網羅。知識を詰め込むのではなく、
英文読解を1つの思考プロセスとして運用することを学ぶ。目指す方向性はビジュアルと同じだが、
こちらは無駄のない解説が特徴。この解説を英文を読みながら自分の頭の中で再現できるようになると
物凄い力がつく。復習しやすい構成になっているので何度でも読み返そう。英文解釈書の新定番。
●薬袋善郎『基本からわかる英語リーディング教本』研究社 偏差値45〜
品詞分解の方法を基礎から徹底的に理詰めで解説。練習用英文と1問1答形式の要点復習リストが
ついているので大変復習しやすい。西・伊藤等の参考書で勉強する場合も、まずこの本で品詞の知識を
習得しておけば応用が利いて便利である。続編にCD講座「英語構文のエッセンス2・3」がある。