文系なのに現代文苦手

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【設問の理解と回答】
これは質疑応答が成立しているかどうかという、本人ではなかなか評価しにくい問題を含んでいる。だから、これが
できるようになるためにはやや工夫が必要だ。記述問題の場合、参考書や問題集では「模範解答」しかないことが
多く、自分の答えが外れているにしてもどのくらい外れているのかという「部分点」の部分まではなかなか理解しにくい。
特に全く的外れであった場合、どれだけ的外れなのかわからなければその設問自体が理解不能のままになる。
また、内容ではない形式の部分(句読点の扱い、語尾の整え方等)は、実際に間違えて指摘されないと気づかない
ことが多い。

この対策として一番いいのは、実際に質疑応答としてこれを評価してもらうことだろう。つまり、自分の回答を誰かに見て
もらうことだ。某サイトでは否定されていたが、通信添削はこの場合効果を最大限に発揮する。他教科は知らないが
個人的に乙会の国語教材はすばらしいと思う。ただしこれはお金がかかるので、問題集を解いてそのたびに学校の先生
などに見てもらうのもよい。授業料を払っているのだから、こういう時に先生を酷使しよう。先生も熱心な生徒はうれしい
ものだ。ただ、これはある程度続けないと意味がない。最低3、4か月はやらないと、回答して添削されたものを理解し、
次回の回答に活かしてまた添削され、その理解が微調整されていくというサイクルが形成されない。

これらが難しい場合、模試などの採点結果をよく検討することも有効だ。模試の解説冊子は点数配分からよくある
間違い、さらには作品解説まで非常に細かく掲載してあるので、もらってすぐに捨ててしまうのはたいへんもったいない。
採点者側の考えを理解するよい機会なので十分に活用できると思う。

記述ではなくてマークだからそんなことはしないと言う人もいるだろう。無理に勧めるつもりはないが、設問の理解が必要
という意味では両者に差はない。個人的には記号問題は(特に現代文にとって)おかしな出題形式だと思う。受験者が
多い以上仕方のないことだけど。そもそも出題がおかしいわけだから、直接その対策をしていては勉強方法も?に
なりやすい(なることもある、というだけ)。とにかく変な解法などに惑わされないことを祈りたい。