300 :
u:
今回は<復習の重要性>についてだったな。
今日は時間がないので一気に書く。
文章が前後したりするかもしれないが、流してくれ。
301 :
u:03/08/08 04:15 ID:927Sniwz
忘れるからこそ人間なのである。
が、受験勉強では忘れてたら取り残されてしまう。
>>270 の切実な悩みは、受験生の誰にでも共通するものだ。
302 :
u:03/08/08 04:15 ID:927Sniwz
一定量を忘れるのは、人間である以上、仕方がないことである。
だが、費やした時間に対して、試験当日までに覚えておく
記憶の総量を増やすことは、ちょっとした工夫により可能である。
303 :
u:03/08/08 04:29 ID:927Sniwz
その工夫とは<復習を重視した勉強法>である。
304 :
u:03/08/08 04:30 ID:927Sniwz
>>59-60 でエビングハウスの忘却曲線については話した。
この理論は受験勉強にそっくりそのまま
適用すべきものではないので、
俺なりに実行しやすくした方法を利用する。
305 :
u:03/08/08 04:30 ID:927Sniwz
準備するのは3〜4色ボールペン、
およびチェックペン(緑or赤のマーカーでチェックし、
反対の色のシートを使うことで、文字が消えるペン)だ。
なお、チェックペンは緑ペン&赤シートが、
見た目は悪いがよく消える。
306 :
u:03/08/08 04:30 ID:927Sniwz
未見の参考書が1冊あるとする。
これをどう進めて行くかについて。
307 :
u:03/08/08 04:33 ID:927Sniwz
まず、1冊を最初から最後まで一気に終わらせる方法。
これはあまり頭のいい方法とはいえない。
308 :
u:03/08/08 04:34 ID:927Sniwz
というのも、ある情報Aが記憶に定着する前に新しい情報Bが
インプットされると、情報Aは忘れてしまう可能性が高いからだ。
さらに、次の情報Cが現れると、情報Bまで忘れてしまう。
こんなやり方では、いくらやっても覚えることはできないだろう。
309 :
u:03/08/08 04:34 ID:927Sniwz
ではどうするか。
1冊を一気にやるのではなく、こまめに復習を挟んだらどうだろう。
1冊が1章から10章まで分かれているとしたら、
その章が終わるたびに、1回復習するという方法だ。
310 :
u:03/08/08 04:34 ID:927Sniwz
これは最初の方法に比べると、格段に記憶の定着率が上がる。
1冊が終わる頃、もちろん最初の方は忘れてしまっているが、
それでも間に復習を挟まない方法よりはずっといい。
311 :
u:03/08/08 04:35 ID:927Sniwz
だが、これでは不十分だ。
エビングハウスの忘却曲線を持ち出すまでもなく、
勉強した後、時間が経てば経つほど忘れていく。
逆に、時間が経っていない状態なら、さほど忘れていない。
312 :
u:03/08/08 04:35 ID:927Sniwz
ここで注意深くなって欲しいのは、
<かなり時間が経過した後の復習>と
<さほど時間が経過していない復習>のどちらがいいか、
ということである。
313 :
u:03/08/08 04:36 ID:927Sniwz
それはもちろん後者だ。
わざわざ理詰めをしなくても、経験的に分かるだろう。
一定の割合を覚えているうちに復習をした方が、
記憶の中に残っているものを再び辿るだけなので、
ずっと短時間で終わらせることができるんだ。
314 :
u:03/08/08 04:37 ID:927Sniwz
記憶に残っているものを再び辿る、
ここが<復習を重視した勉強法>のポイントだ。
315 :
u:03/08/08 04:38 ID:927Sniwz
つまり、できるだけ情報Aを記憶に残した状態で情報Bを覚え、
さらにできるだけ情報Bを残したまま情報Cを覚える。
すると、復習する時に情報AもBもCも、比較的覚えている。
さらにそれだけでなく、
その復習時に覚えるべき総量が軽減されるため、
全体的な記憶効率も上がるというわけだ。
316 :
u:03/08/08 04:38 ID:927Sniwz
1度ではなく、
2度目に同じ道を辿ることによって、より記憶に残る。
このとき、かかった時間は1度目よりずっと短くて済む。
3度目に同じ道を辿れば、もっと短くて済む。
4度目、5度目も同じだ。
317 :
u:03/08/08 04:39 ID:927Sniwz
ここで重要なのは、
電話番号を瞬間的に覚えるような記憶をするのではなく、
記憶の対象を、イメージあるいは前後関係と繋げて覚える記憶
を心がけることである。
318 :
u:03/08/08 04:39 ID:927Sniwz
最初の1回は、初見の内容に対して電話番号を記憶するように、
向かっていかなくてはならない。
というのも、イメージは確立されていないし、
前後関係と関連させられるほどの周辺知識が無いからだ。
319 :
u:03/08/08 04:40 ID:927Sniwz
だが、2回目からは、1度やっていることだから、
イメージや前後関係とつなげることが容易になる。
320 :
u:03/08/08 04:40 ID:927Sniwz
ただし、電話番号を瞬間的に覚えるような記憶のまま復習をしても、
長期的な記憶へはなりにくい、
というのが俺の実体験から言えることだ。
321 :
u:03/08/08 04:42 ID:927Sniwz
どういうことかというと、2回目3回目を
直後に繰り返し過ぎても、それは瞬間的な記憶であり、
受験本番までは持たないということだ。
322 :
u:03/08/08 04:42 ID:927Sniwz
これを回避するためには、一定の理解をしたら、
少し間をおいて復習をすることが重要である。
323 :
u:03/08/08 04:42 ID:927Sniwz
この<間>は、各自でつかむべきものだ。
例えば俺の場合を例に挙げるとすると、
<1〜5分><30分><数時間><寝る前まで>
<1〜3日><1週間><1ヶ月><数ヶ月>
と、これくらいのサイクルがあると感じた。
324 :
u:03/08/08 04:43 ID:927Sniwz
短期的に仕上げたい場合、
短時間のサイクルを集中的に行うことによって可能になる。
これは以前に示したDUOを1週間で覚えきる方法に当てはまる。
325 :
u:03/08/08 04:43 ID:927Sniwz
短期サイクルで1冊を集中的に覚えることができれば、
その後、その参考書1冊を、短時間でまるごと復習ができる。
この<短時間で1冊を復習する>ことができると、
その復習効率は断然優れたものとなる。
これがDUOの有用性であり、これを他の参考書にも
できるだけ利用しよう、というのがこの試みだ。
326 :
u:03/08/08 04:43 ID:927Sniwz
さて、そのために必要なのが、最初に書いた、
<3〜4色ボールペン>と<チェックペン&シート>だ。
327 :
u:03/08/08 04:58 ID:927Sniwz
3〜4色ボールペンは、
<既に覚えたこと>と<まだ覚えていないこと>を
分けるのに利用する。
視覚的に色分けすることにより、
分かりやすく、記憶に残りやすくなるという利点がある。
328 :
u:03/08/08 04:58 ID:927Sniwz
このボールペンは、単語帳などの単純記憶に威力を発揮する。
復習する毎に、覚えたことと覚えていないことをしつこく
分けることにより、いつ、どれくらい復習すればいいのかを、
自分の脳(記憶の定着度)を基準として、簡単に判別できる。
329 :
u:03/08/08 04:59 ID:927Sniwz
チェックペン&シートは、社会科科目などの、
時系列やイメージ的に前後関係のある科目で効果が大きい。
この場合、覚えるべきこと全てをチェックペンでチェックし、
覚えたものor覚えていないもののどちらかを
ボールペンでマークしておけば、
覚えるべきことだけが分かりやすく残り、非常に効率的だ。
330 :
u:03/08/08 04:59 ID:927Sniwz
それと、何かと書いて覚えているアホがいるが、時間の無駄だ。
どうしても覚えれないものだけ、<最後に>何度か書けばいい。
日本史だとその割合が多くなるだろうが、
それを覚えるのは勉強の最後の段階で、
この時期からやる必要は無い。
331 :
u:03/08/08 05:01 ID:927Sniwz
このように、ボールペンとチェックペン&シートを使うと
1冊まるごとを短時間で復習できるようになる。
そして、1冊まるごとを簡単に終えることができる参考書の
ストックが増えていけばいくほど、普段の勉強はもちろん、
さらに受験直前期の記憶の総定着化が効率的になり、
ここで他の受験生との圧倒的な差が生まれる。
332 :
u:03/08/08 05:02 ID:927Sniwz
また、これは私立文型に特化した場合に特に有効であり、
他の科目と並行している者よりも、圧倒的な差をつけられる、
という俺の考えの根拠でもある。
333 :
u:03/08/08 05:05 ID:927Sniwz
復習とは面倒くさいものだ。
1回やったのだからもうここ終わりにして、
次の新しい分野に進みたい、
というのは一つの欲望と言えるだろう。
334 :
u:03/08/08 05:05 ID:927Sniwz
だが、それを抑えて、地道に復習を積み重ねることにより、
他の受験生を一歩リードするということが完全に理解できれば、
その欲望を抑えるのは、そんなに難しいことではない。
335 :
u:03/08/08 05:10 ID:927Sniwz
これを読めば、復習の重要性について理解できると思う。
理解できない、あるいは違った考えを持っているのなら、
自分の考えに沿ってやればいい。
336 :
u:03/08/08 05:10 ID:927Sniwz
だが、理解したなら、理解した通りに進めないと損だぞ。
ここまで読んで、まだ復習をしないで先へ進んでしまうのでは、
合格への遠回りを自ら選んでいるようなものだ。
337 :
u:03/08/08 05:12 ID:927Sniwz
復習を甘く見ないこと。
復習はしっかりやろう。