>>1 【医療費を増やしたからといって国民が健康長寿になるとは限らない】
日本で一番1人当たりの老人医療費が少ないのが長野県ですが、長野県が一番の長寿です。逆に1人当
たりの老人医療費が一番多いのが福岡県ですが、福岡県の平均寿命は平成17年で、男31位、女23位です。
また一人当たりの医療費が一番多い県は高知県です
が、高知県の平均寿命は平成17年で、男44位、女21位です。
さらに先進7カ国でみても、GDPに占める医療費の割合が一番多い国はアメリカですが、G7で一番短命
なのもアメリカです。その逆にG7で一番GDP に占める医療費の割合が少ないのが日本ですが、一番長寿
なのも日本です。
つまり「医療費」と「寿命」との間には、まったく相関関係は見られないのです。
日本医師会などは他の先進国並みに医療費をと言っていますが、それでも医療費を増額さ
せたいのであれば、その方法は簡単です。不健康にすればいいだけのことです。アメリカを見習い、脂肪分
や糖分の多い食事を食べ続ければ確実に医療費は上がっていくことでしょう。
したがってオバマはそのことが分かっているからこそ、彼は医療費削減の手段として食事を変えるよう国
民に求めているのです。炭酸飲料に対する課税も検討しているようですね。
政治家は、医療に金をばらまくことばかり考えずに、免疫力を高め病気に
ならない方法を啓発していくべきではないでしょうか
【医者を増やしたからと言って、国民は健康長寿にはならない】
それからその下。そもそも増員は必要かという議論でありますが、
これは最初のところに書いてありますが、コーカサス&沖縄の不思議と
いうのがありまして、なぜかというと、はるか昔からコーカサスは、
実は平均寿命が90歳ぐらいです。沖縄の戦前も寿命が実は非常に
長かったんです。現在はどうかというと、沖縄の寿命はどんどん
短くなっています。これはなぜかというと、食生活や環境による
変化であります。
では、昔90歳まで長生きして、皆が働いていたコーカサス
と沖縄において、脳ドックがあったか、がんドックがあったか、
高度救急救命センターがあったか。何もない。じゃ、
医者が増えたら、本当に国民というのは元気になって健康になるのか、
もう一度考えましょう。
これに関しては、もう一つ面白いデータがあります。
スカンジナビアでやられた共同研究ですが、
ランダマイズスタディーで1万人、1万人のグループをつくります。
全部同じ健康診断をします。Aグループに関しては
全て異常があったら補正します。薬を使い、
食事をコントロールし、たばこをやめさせる。
Bグループに関しては、いかに異常があっても大丈夫、
大丈夫と励まし続ける。10年経ったときにどちらの死亡率が高かったかと
いうと、先のグループの方が死亡率が高かった。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/043/gijiroku/1309818.htm 今後の医学部入学定員の在り方等に関する検討会(第6回) 議事録より