市民の放射能汚染不安を払拭 柏市、青果検査へ
2011年7月30日
放射能汚染の不安が収まらない中、柏市は八月から、市内産の青果に含まれる放射性セシウムの検
査を始めると発表した。市は葉物野菜を中心に近郊農業が盛んで、きめ細かい検査で風評被害を払拭
(ふっしょく)したい考えだ。
市は約二百五十万円を投じ、農作物などに含まれる放射性物質を検出できる機器一台を購入。市内
の原子力関連企業の協力を得て検査する。一キログラム当たり二〇ベクレル程度の濃度から検出が可
能で、同二〇〇ベクレルを超える放射性セシウムを検出した場合は、国の枠組みに沿って専門機関で
精密検査を行う。
市農政課は八月の調査開始から約二週間で、この時期に出荷されているエダマメ、コマツナなど四
十九品目の検査を一巡させ、結果を公表。次いで地区別など詳細な検査をする方針。既に、本格的な
収穫期を前にしたナシの検査を先行しているが、これまでのところ不検出だという。(横山大輔)
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20110730/CK2011073002000044.html