名古屋市職員専用スレッドPart94

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352非公開@個人情報保護のため
>>292のつづき

その実像と虚像の隔たりについて語るのは、〇九年の市長選でブレーンを務めた名古屋大の後房雄教授(政治学、行政学、NPO論)だ。

「河村さんとはNPO関係のイベントで面識があり、〇一年の名古屋市長選に『出たい』と応援を求めてきたんですが、家族や後援会の反対で断念した。
次の〇五年市長選でも相談に来て、かなり本気だと感じたので〇四年秋からマニフェスト作りに取り組んで年末に発表した。
僕はいけると思ったし、対立候補も負けを覚悟していたと思います。
ところが私的な世論調査でいい結果が出なかったので、河村さんひとりが弱気になったんです。
その年末に河村さんは目の下にクマを作ってげっそりしていて、ほんとはやめたいと言いたかったのに言えなかったんでしょう。
一月四日の朝刊に突然『出馬断念』と出たんですが、本人が新聞にリークしたんだと思います。
その後、半年ぐらいはノイローゼ状態だったみたいで、二、三年音信不通ですよ。
 それが〇九年にまた出たいと。
相変わらず夜に居酒屋で打ち合わせして焼酎が入ると元気になるけど、翌朝には電話で弱気なことを言い出したり。
日々なだめすかしてようやく三度目の正直で出馬したんです」
 結果、民主党の推薦も取り付け、ダブルスコアに近い爆発的勝利だった。
しかし河村氏は、親身に世話を焼いたブレーンにも後ろ足で砂をかけた。

(つづく)
353非公開@個人情報保護のため:2011/01/25(火) 21:51:55
(つづき)

後教授は市長就任一年に際し、訣別の文章を地元紙に寄せたのだ。
「保守的な役所や議会をぷっ壊す爆発力は期待通りでしたが、想定と一番違ったのは、河村さんが市長の仕事をやる気がなかったことです。
もともとマネジメント能力がないことはわかっていたので、行革の最低限のことを私がやろうとしても『そこまでやるな』『役人が気にしている』と取り合わず、役人に丸投げしてしまう。
マニフェストの二大公約も、七十四対一で否決していた議会が、〇九年十二月には河村人気に脅えて通したんですよ。
ところがそれで議会との対決構図が消えてしまった。
 去年の正月に浮かない顔をしてるんで、『あんた本当は何がしたいの』と聞くと『議会を解散したい』。
マニフェストになかった議員報酬と定数の半減を持ち出したのは、解散の口実づくりです。
議会との対決をあお煽ってマスコミで目立つことが、公約を通すための手段でなく、目的になってしまっている。
その一方で、減税を担保する歳出削減を政治主導でやる気もないし、勉強もしない。
二万七千人の職員のトップとして経営手腕を振るう仕事の重大さがわかっていないのです、あの人は」
(同前)

 テレビで過剰な名古屋弁でまくしたて、居丈高に自信をみなぎらせるイメージとは程遠い実像。
その原点はどこにあるのか。
 自著「おい河村!おみゃあ、いつになったら総理になるんだ」(KKロングセラーズ)には、名古屋の古紙屋の長男として生まれ、大学卒業後に家業を継いだものの、
「この日本で最も頭を下げんでもいい仕事は検事だ」と二十八歳で司法試験に挑戦し始め、落ち続けた末に政治家を志したことなどが面白おかしく綴られている。

(つづく)
354非公開@個人情報保護のため:2011/01/25(火) 21:55:36
(つづき)

長く民社党委員長を務めた故・春日一幸に弟子入りしたことが、河村氏の政治家への第一歩だったが、同著の【初めて出会った権力者、春日一幸に「迷惑になった」と追い出される】という章はこんな具合だ。

◇「二度とツラを見せるな」◇

(昼飯だった。目の前には春日さんと娘がおり、三人でごく普通にメシを食っていたとき、ふいに春日さんが言ったのだ。
「まあよお、おみゃぁはあかんの」
「センセイ! なんでですか?」
「まあよお、今度の選挙は婿がやるで、おまえは迷惑になった。出てってくれよ」
 これにはさすがに娘さんも「お父さん、何を急に!」と驚いたが、もっと驚いたのはワシである)
 事実なら面白いが、これは脚色が過ぎたようだ。

「これはウソです。当時、河村が名古屋市長選に出たいと言い出してきかず、民社党としては推薦を決めていた候補がいたので、オヤジ(春日)も何度も説得した。
なのに、勝手にパーティーまでやり出したから庇いきれなくて破門にしたんですよ。
河村は土下座して謝ったけど、オヤジは『俺の前に二度とツラ見せるな』と体を震わせていた」
(河村氏と同期で春日の秘書になった名古屋市議)

 やはり同期で春日の秘書になった愛知県議も、
「春日さんの娘さんも『こんなこと言ってない。もう河村さんとは縁を切りたい。いまだに引き合いに出されることが耐えられない』と言っておられました」

(つづく)
355非公開@個人情報保護のため:2011/01/25(火) 21:56:03
(つづき)

 市議会解散の是非を問う住民投票が告示された十七日、市長室から出てきた河村氏に、どういう理由で大西副市長に私設秘書の給与を負担してくれと頼んだのか直撃した。
「俺あ言ったことねえよ、そんなこと」
  最初は夫人と秘書の方が言ったそうですが。
「秘書の肩代わりじゃなくて、自分(大西氏)が給料返上する言うとったもんで、その気があるならちいと協力できんかいうのは聞いた気がしますけど」
  副市長の給料で秘書を雇ってくれと、夫人も頼んでいませんか。
「お母ちゃんも言っとらんと思うが本人にいっペん聞いてみいや」
 その夫人は小誌の取材に、
「私が考えて大西さんにお願いしました」
 と大筋で事実関係を認めた。
当の大西副市長は
「選挙に影響するといけないので、ノーコメントです」。

 来月六日の投票で市民はどんな判断を下すのか。