天下り先を「兵糧攻め」にするとも取れる発言に対し、中堅幹部は「役所全体が縮み上がっている」
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天下り「徹底的に総括」…仙谷行政刷新相
9月17日15時20分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090917-00000689-yom-pol 特に、「天下りの構造を徹底的に総括する」と強調したのは、予算の無駄遣い一掃にあたる
仙谷行政刷新相。今回の衆院選前後に、「駆け込み」とみられる天下りが目立った農水、
文科両省の幹部らからは「役所全体が縮み上がっている」などという声が漏れた。
17日未明の首相官邸。新閣僚の就任会見の最後に登壇した仙谷行政刷新相は、視線を手元の
メモには落とさず、「縦割り、補助金、天下りという日本の宿痾(しゅくあ)といえる大病に
メスを入れてえぐり取る」と霞が関改革への決意を語った。
今月2日、白須敏朗前次官(58)が、所管の社団法人「大日本水産会」会長に就任した農水省。
同会は2007年度に183億円の補助金を受けており、「駆け込み天下り」という批判を浴びた。
これについて、赤松農相も17日未明の就任会見で「人事を戻すのは難しいかもしれないが、
平気で受け入れている団体には、交付金や補助金を改めて考えさせてもらう」と述べ、
交付金の削減などを検討する考えを表明した。
天下り先を「兵糧攻め」にするとも取れる発言に対し、中堅幹部は「役所全体が縮み上がっている」
と言葉少な。その一方、省内からは「国民の目線からいえば、天下りを排除するのは当然。補助金の
システム全体を見直す必要がある」と歓迎する声も上がった。
これに対し、同省の中堅幹部は、「自分たちの時には天下りはなくなるのではないか」と
危機感をあらわにし、別の同省幹部は、天下りを禁止すれば、官僚が同じポストに在籍する期間が
長くなると指摘して、「人事が回らなくなる」と反発。「まず公務員の人事政策全体を見直すべきではないか」
と訴えた。