新型インフル対策でセミナー
3月4日 21時32分
世界的に流行のおそれがある新型インフルエンザへの備えを企業向けに説明する大規模な
セミナーが開かれ、研究者や専門家が感染の拡大を抑えるとともに、事業を継続するための
対策について講演しました。
このセミナーは、大手損害保険会社や製薬会社などで作る団体が、新型インフルエンザへの
備えの重要性や対策の進め方を説明するために開いたもので、企業の担当者などおよそ
1000人が参加しました。セミナーでは、研究者が新型インフルエンザの感染が実際に広がっ
た場合の被害は、国の想定を上回るおそれもあるとして対策の重要性を指摘しました。また
企業のリスク対策の専門家は、上場企業への最新のアンケートで「対策を実行している」と
答えた企業が30%にとどまるうえ、32%の企業が「対応する予定がない」と回答しているとして、
対策の遅れを指摘したうえで、感染の拡大を抑えながら企業が事業を継続するには必要な
業務を最低限に絞り込んで、要員計画の策定などを進める必要があると説明しました。企業の
リスク対策を手がけるインターリスク総研の本田茂樹研究開発部長は「景気の悪化で企業が
かけられる対策費は限られるとしても、手洗いの徹底やマスク着用など身近な対策から実行
してほしい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014554011000.html#